ばぁば は今日もよっこらしょ

ばぁば は今日もよっこらしょ

主人が5年も入退院の末、ついに逝ってしまった。親、兄弟などの家族の中では一番の長生き。だから立派だったのかもしれない。
「一人」になったけど「独り」にならずに過ごしていきたいなぁ。

何、この時計1時間以上先に行ってる・・・壁掛け時計を見て、娘が変な笑い方をした。「大丈夫?間が分かんなくなってしまってない?」だって! 私が認知症になりかかったと思ったらしい。

実は、電池の入れ替え時、重すぎて、椅子に乗って立った高さから落としてしまったのだ。そのため、どこをどういじっても普通には動かず、振り子だけが普通に動き、一見、正常な時計に見える正に「今はもう動かない古時計」になってしまったのだ。

25年間、毎時間メロディーを奏で、時間が気になると、腕時計を観るより、壁の時計を見る・・・と馴染んできたので、壊れても、そこにある生活を変えられなくて、もう20日くらい、ただの飾りになっている。

仕事を定年退職した時、記念に頂いた時計。振り子が、下向きではなく、文字盤の上にポコンと出ている珍しい物だった。文字盤の下には、ガラス張りのなかで、4人の小人が時間ごとに大きな輪っこをまわし、金管をたたくデザインで、10曲の中から選んだ曲が流れる仕組みになっていた。子供達が小さい時は、音楽が鳴る寸前から見つめて、数えて、時計にピッタリ合わせて「ハイビックリマーク」といえると、ワァーと、手をたたいて笑い、はしゃいだものだ。こんなたわいのないことでも楽しめたものだ。

3月に脳トレピアノ教室で教室内発表会がある。自分で曲を選んで、自分で練習し、仲間の前で演奏をする・・・今まで頂いた曲を見ていたら、「おおきなのっぽの古時計」が目に着いた。タイミングいいなぁ・・・と楽譜を見ると、#やbがついていない、左手が、大きく動いたり、早いリズムになっていない・・・これなら出来るかも・・・と、先生に報告。

家の時計はのっぽ時計ではないけれど、結構大きい壁掛け時計。25年間の働きに感謝して、今度は私がこの曲を弾けるようにしたい。うまく行きますように・・・びっくりマーク