父とわたし | 大人の性教育と実用心理学で女性が内側から輝く世界を作ります!

大人の性教育と実用心理学で女性が内側から輝く世界を作ります!

助産師Aki
NLPマスタープラクティショナー
24歳で1年半、バックパッカーとして世界一周の一人旅に出る。帰国後、実践型性教育アマナレッスン、ラブシェイクを500名i以上の女性に伝えながらアマナインストラクター養成講座を開講。女性が内側から輝く世界を作ります



父とわたし。


沖縄に父が一人で来た。

沖縄観光とわたしに会いに。


わたしは小さい時、父は出張が多く

ほとんど抱きしめてもらった記憶がない。


怒りスイッチが入ると

止まらなくて

ことあるごとに

大きな怒鳴り声を

出していた父。


父がずっと

怖かった。


一緒にいると緊張した。


わたしにとって父は

「恐怖」と「緊張」

「何を考えているかわからない」


この3つの考えを持っていた。


わたしは父と

普通に話したことがない。


ー・ー・ー・ー・ー


父へ求める愛の渇望感。


それが男性へ求める愛だと


気がついたのは


大学生の時。


恋愛中毒のように

誰かを好きになっていないと

活力がない。


誰かに自分を好きになって

振り向いてもらうことに

必死なわたしがいた。


ー お父さん、わたしを愛してください。ー


そんな

想いを投影していた時期があった。


ー・ー・ー・ー・ー・ー


沖縄に来て

空港に迎えにいく。


四六時中、いろんな話を

している父。


「お米、持ってきたからな。」


実家が農家で

お米を作っている。


家に行ってスーツケースを

開けてみると


そこには

10kgのお米しか入ってなかった。


そんなスーツケース

初めてみた。


お米を出すと

からっぽのスーツケースになった。


「さすがに10kgのお米は

飛行機の中で棚に入れる時

重かったわ〜」


父は沖縄で着たいと思った

アロハシャツを

忘れてきた。


とても残念そうだった。


「お米を入れたあとに

ぶどうと梨を、スーツケースに

入れようと思ったんや。

それで、アロハシャツは

入れていたけど

一回それを出して

ぶとうと、梨を入れ直したんや。


そしたらアロハシャツを

持ってくるのを忘れてしもうた。」


スーツケースの中は

わたしへのお土産で

詰まっていた光景を見て


心の中で涙が止まらないわたしがいた。


「あたしって愛されてるんだ。」


ー・ー・ー・ー・ー・ー


二人の沖縄で


車の運転はほとんどわたしがしていた。


いつも運転手の父は

「こんなに周りの景色を

落ち着いてみること

なかなかないわ〜。」


と上機嫌だった。


そんな上機嫌な父を

横に運転しているわたしは

なんだか嬉しかった。


昨日はスコールに見舞われ

今日は快晴と美しい虹。

熱気と灼熱の太陽。


沖縄は

色んな景色を

わたしたちに見せてくれた。


ー・ー・ー・ー・ー・ー


父はわたしの仕事について

何も聞かなかった。


今、わたしが何をしているか

お金のこと

何も聞かなかった。


信頼してくれてるんや。


「あきは元気で生きている。」


それを確認できて

父は安心したかもしれない。


ー・ー・ー・ー・ー・ー


空港まで父を送った。


車を降りて空港に向かって

歩いていく父の姿を見た。


気丈な背中は

だんだん小さいくなっていく。


白髪も増えた。


あと、どれぐらい

一緒にいれるのかな。


なんて考えていたら


一瞬、父が車の方に

振り返った。


バスが横切って

その表情はあまり見えなかった。


振り返ってくれたこと


それだけで胸が熱くなった。


ー・ー・ー・ー・ー・ー


お父さん、沖縄に

会いに着てくれてありがとう。


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