自分では、足腰はまだまだ大丈夫だと思っていました。
若い頃から、山だ川だと歩き回ってきましたし、
民宿の仕事も、体を使うことが多いですから、
多少の疲れには慣れているつもりでいたのです。

ところが、今年の冬は、どうにも冷え込みが厳しかった。
朝、布団から出るのがつらい日が続き、
ある日、立ち上がろうとした瞬間、
「あれ?」と、膝に違和感が来ました。
これが、なかなか取れない。

病院に行くことも、もちろん考えました。
ですが、こちとら60代とはいえ、まだ現役で民宿をやっています。
お客さんが来れば動かねばならず、
頻繁に通院する時間が、正直ありません。
それに、何より金銭的にも余裕がない。
膝が痛いのも困りますが、
財布が痛くなるのは、もっと困る。

そこで、病院に行く前に、
まずは身近なところから試してみよう、
ということになりました。
こういうとき、頼りになるのは、
友人知人、近所の同世代です。

「温泉がいいぞ」
「膝の軟骨には、あれを食べるといいらしい」
「市販のサポーター、意外と効くぞ」
そんな話を、あちこちから聞きました。

まずは、近くの温泉に入りました。
膝までしっかり浸かって、
「これで良くなるはずだ」と、
気持ちだけは前向きになりました。
次に、膝に良いという食べ物も、
なるべく食卓に並べるようにしました。
効果があるかどうかは、正直よく分かりませんが、
「体にいいことをしている」という安心感はあります。

最後に、市販のサポーター。
これが、思ったよりも効く。
巻いているだけで、
「守られている感」があり、
歩くときの不安が、少し減りました。

膝は、劇的には良くなっていません。
ですが、あれこれ工夫しながら、
何とかやっています。
年を取るというのは、
こういう小さな不調と、
付き合っていくことなのかもしれません。

悲観しても仕方がないので、
今日も膝に気を遣いながら、
民宿を開けています。
同じような方がいたら、
「みんな似たようなもんですよ」と、
声をかけたい気分です。