この映画を観終わったあと、
人情噺だと思いました。
そう、落語の人情噺です。
このブログを書くにあたり、
情報を収集すると古典落語の演目が題材になっているとのこと。
なるほどと感じ入りました。
落語の演目は聴いたことはないですが、
道理で話しがこなれていると思いました。
もちろん、脚本がいいからです。
作品の情報は以下の通りです。
監督:白石和彌 脚本:加藤正人 古典落語の演目「柳田格之進」が題材
音楽:阿部海太郎
主演:柳田格之進 草彅剛
出演:お絹 清原果耶、萬屋源兵衛 國村隼、弥吉 中川大志、柴田兵庫 斎藤工、お庚 小泉今日子、市村正親、他
冤罪事件に武士の誇りをかけて臨む姿を描いた映画です。
これに敵討ち・狩野探幽の掛け軸さがし、碁の勝負、娘の身売りなどの話が絡みます。
ネタバレしないようにキーワード風に以下に感想などを記述します。
武士の誇りを捨てない実直な性格なのに土下座をします。
だから、人が動きます。
殺陣がリアルです。
國村隼さん、斎藤工さん、市村正親さんは当然として、
草彅剛さん、清原果耶さん、中川大志さん、小泉今日子さんの演技がいいです。
対峙役の柴田兵庫の「彦根一の碁指し」というセリフの叫びは誰に向かっているのでしょうか。
賭け碁会所の人?、自分に言い聞かせた?、気になります。
主人公や観客はそうでないことを知っています。
「塩尻」、「大晦日」の字幕とこれも言うのでしょうか。
文字表示が気になりました。
そもそも「塩尻」の字幕は必要なのか、
映像化の方法は色々有るはずだと思いました。
最後の段階で付けたのでしょうか。
まぁ、こんな小さなことしか指摘できないほど完成度が高い作品です。
やはり、時代劇は最高です。
この映画も最高でした。
泣けました。
(0134は本ブログの映画鑑賞記録の番号です)
★★★★★
彦根藩が関連する映画に「切腹」があります。
小林正樹監督 脚本:橋本忍 音楽:武満徹
主演:仲代達矢 出演: 三国廉太郎、他
滝口康彦の小説「異聞浪人記」が原作で
「武士の面目は表面だけを飾るもの」がテーマ
1962年9月公開
これは大昔のチネチッタの名作日本映画オールナイト(勝手に名付けをしました)で観ました。
これのリメイク版に以下があります。
0086 2011/10/19 一命
監督:三池崇史 脚本:山岸きくみ 音楽:坂本龍一