先日は神保町シアターで鈴木清順監督「影なき声」を。
劇場で観るのは15年ぶりとかの今回、清順監督作品だと割と地味な作品だとは思うけど、とても丁寧に物語を描く面白さと俳優陣の演技を存分に楽しむ事が出来て、とても良かった。
ある種ホラー的な描き具合だったり、さりげなく狂気に満ち溢れている瞬間が素晴らしかったし、松本清張の原作の面白さもあれば、鈴木清順監督の映画の面白さが感じられる作りになっていたように思ったし、一筋縄では行かないからこその面白さが溢れていた。
久し振りに観て驚いたのは、影なき声の使い方が後の清順監督作品へと繋がって行く事に今更ながら気付いた事。
思わず、!!!ってなったもんな。
何十年も前の映画だけど、警察と新聞の関係性を表すその台詞には、昔からやっぱりそういうのあったんだろうなと思わずにはいられなかったし、取り調べの強引さというのは、ポリタスTV「報道ヨミトキ」での警察の話題が出る時と繋がって行く物があったりして、あの時代と現在が繋がって行く所がとても強く印象に残った。
正直な所、物語の弱さというのは少なからず感じる所もあるけども、派手さはないけど、清順監督作品に於ける脈々と流れ行く物を感じる事が出来て良かったです。



