昨日はユーロスペースで、レオス・カラックス監督「汚れた血」4Kレストア版を。‬

‪何処かヒリヒリと、殺伐とした刃を研ぎ澄ませて行くかのように、時に哲学的で愛が溢れ行く物語が抜群の面白さ。‬
‪何よりも描かれて行く物語から、凄まじいエネルギーが満ち溢れていて、全てが最高だった。‬

画の構図やそのカット割り、一つ一つの場面の紡ぎ方の素晴らしさがあまりにも最高過ぎたし、音楽と物語の共鳴ぶりの素晴らしさはたまらない物があった。

ヒリヒリとスリリングに疾走する所での面白さ、じっくりと物語を、その世界観を深めて行くかのように描いて行くあの素晴らしさがあまりにも最高過ぎたし、尖っていながらしっかりと深みを感じる事が出来る素晴らしい映画でもあった。

理屈じゃない所での感覚的な描き具合の面白さというのは、音楽に於ける理屈ではない所での格好良さや衝撃と同様の面白さがここにはあるし、有無を言わさぬ圧倒的なエネルギーが満ち溢れていて。
カラックス監督の作家性、俳優陣の演技と存在感、音楽と映画の共鳴、あらゆる芸術性を網羅すると言っても過言ではない素晴らしさがここにはあった。

「汚れた血」、「ポンヌフの恋人」と観た後だと、正直あまり好きではない時期のデヴィッド・ボウイの再評価を始めずにはいられなくなるし、音楽と映画の最高の関係性がここにあるからこその面白さが溢れていて。
映画のグルーヴというか、物語の刻み方が音楽的に感じられるからこそ、そして文学と哲学もしっかりと語って魅せるからこその素晴らしさがあまりにも最高過ぎた。

レオス・カラックス監督の一貫した世界観の格好良さは、脈々と流れ行く物を実感せずにはいられなかったし、こうやって旧作を観て行く事で紡がれて行く面白さを改めて実感する。

全ての感性を鋭く美しく研ぎ澄まされた唯一無二の面白さがここにはあるし、愛おしくて、鮮烈で容赦ない生き様を描く面白さは色褪せる事のない凄まじさが溢れていて、全てが最高でした。