ユーロスペースでレオス・カラックス監督「ポーラX」4Kリマスター版を。
愛と錯乱と狂気の果てに訪れる破滅への道程は、レオス・カラックス監督作品の脈々と流れ行く物を体感しながら、容赦無く徹底的に描いて行く物語には釘付けにならずにはいられない凄まじさが溢れていて、全てが最高だった。
時にメロドラマであり、時に文学的でありながら、イメージの濁流に飲み込まれて行くような圧倒的なエネルギーは、言葉ではない所で映画を描いて行く事の面白さがそこにはあったし、理屈だけでは理解出来ない感覚で観るからこその面白さがそこにはあった。
レオス・カラックス監督作品ではお馴染みのバイクで疾走するあの格好良さはたまらない物があったし、森の中を走り抜けて行く場面は切実だからのこその愛が疾走するかのようでもあり、釘付けにならずにはいられなかった。
後半では何度観ても滅茶苦茶カッコいいインダストリアル楽団があまりにも最高過ぎて。
生々しい静と動の対比の深さ、その深淵の果てへと焦燥感が走り抜けて行くその姿と光景には、釘付けにならずにはいられない凄さが溢れていた。
絶望と破滅の到達点で体感するその衝撃には言葉もないし、思わず息を呑む凄まじさに打ちのめされるしかなかった。
芸術的な映画の面白さもあれば、音楽を奏でるかのような映画の面白さもここにあるように思うし、理屈だけではない、感覚的な所で描かれて行く物語の面白さがとにかく素晴らしい作品でした。
