昨日は角川シネマ有楽町でエドワード・ヤン監督「海辺の一日」4Kレストア版を。
移りゆく中でのその姿や出来事を通して、現在を生きる心の揺らぎを丁寧に捉えながら、じっくりと人生の深淵に触れて行くかのように描かれて行く物語が抜群の面白さ。
素晴らしい作品だった。
今回この作品を観て、エドワード・ヤン監督作品に於ける時代や社会や人を描く面白さが既にここで確立されていたんだなと実感出来たし、エドワード・ヤン監督の作家性、脈々と流れ行く物を存分に堪能する事が出来た。
現在ここで会えたからこその嬉しさを起点にして振り返って行くその人生、生きて来たその歴史は個人は勿論、社会の背景もしっかりと踏まえながら描かれていたのが良かったし、生きる上での喜びと苦さが深く溶け合って行くあの描き具合の瑞々しさがあまりにも素晴らしかった。
物語を体感していて、より個人的な所での一大叙情詩という感じがしたけど、現在を起点にして過去を描く事には常に現在があったし、単なる回想にはならない所での現在進行形の姿や行いが感じられるからこその面白さが溢れていた。
現在を起点にして過去を描いて行く中でのリアルさは時を超えた所での普遍性がそこにはあったし、リアルな人の描き具合は時に夢と現実が重なり合うからこそ、溶け合ったりするからこそ触れる事が出来る人生の深淵がそこにあるように感じられた。
ある種人生を生きて行くからこそのある種の真理や核心を感じる事が出来たように思うし、それはある種エドワード・ヤン監督作品に於ける脈々と流れ行く物をしっかりと感じられた瞬間でもあって。
なんか物凄く深い所で映画を通してその人の人生を体感出来る面白さは格別な物があった。
夢と現実の狭間で揺れ動いたり溶け合って行くかのような人生の深淵をどっぷりと体感出来た素晴らしい作品だったし、なんかリアルだけど、とても心地良くて生きる苦さが身近な所で寄り添っているからこそ、とても面白かったです。








