先日青木理さんの「百年の挽歌 原発、戦争、美しい村 」を読了。
内容が内容なので、こういう言い方するのはあまり良くないとは思いつつ書くと、滅茶苦茶面白い本だった。
102年の人生、その生き様、身近な人達との関わりをとても丁寧に綴られていて。
原発事故を通して、戦争を通して、震災を通して見えて来るその景色は、全てを根こそぎ奪ってしまうその惨さを実感せずにはいられなかった。先日青木理さんの「百年の挽歌 原発、戦争、美しい村 」を読了。
内容が内容なので、こういう言い方するのはあまり良くないとは思いつつ書くと、滅茶苦茶面白い本だった。
102年の人生、その生き様、身近な人達との関わりをとても丁寧に綴られていて。
原発事故を通して、戦争を通して、震災を通して見えて来るその景色は、全てを根こそぎ奪ってしまうその惨さを実感せずにはいられなかった。
震災と原発事故によって自然の恵みやその豊かさが根こそぎ奪われてしまった現実の惨さを実感せずにはいられなかったし、そこでもう簡単には取り戻せない現実を丁寧に綴られていたのがとても良かった。
102年生きた古老が自死を選んだその理由を紐解いて行く中で語られて行く102年の人生は、その生き様はある種村の生き様でもあり、この村で生きた歴史=102年生きた古老の歴史が重なり合うかのようでもあって。
そこには知見や豊かさを深く感じられる所でもあった。
102年生きた古老と義理の娘の関係性が綴られて行く所が抜群の面白さだったし、ある種理想の関係性がそこにはあるように感じられたからこそ、その悲しみを実感せずにはいられなかった。
震災と原発事故が起きて、102年生きた古老の息子の身にあんな事が起きてたとは...という所で驚かずにはいれなかったし、あれって正に疎開だよね。
そんな事を思わずにはいられなかった。
102年生きた古老の戦時中の話、弟の話は青木理さんの「時代の反逆者たち」で栗原俊雄さんとの対談で語られていた事と繋がって行くし、英霊に感謝をとか平気で言う輩がいるこのご時世、綴られていた事から感じる苦しみや地獄を思えば、強い憤りを覚えずにはいられなかった。
震災と原発事故から数ヶ月が経って、一つを区切りをつけに行くその過程を淡々と書いて行くその過程がとても読み応えあって素晴らしかったし、こういう言い方するのは良くないとは思いつつ書くけど、ルポルタージュとは言え、青木理さんの本でこうやってまさか泣かされるとは...という所には完全にヤラれた。
終わりへと向かって読んで行く中で、食の豊かさはその土地の豊かさだし、もっと言えばこの国の豊かさを表す物だよなと改めて思う。
青木さんの文体の素晴らしさは画を立ち上がらせる力の凄さだったり、その心像風景の深さを感じたりして、とても面白かった。
ポリタスTVでいつも見てるし、青木さん司会の回の語り口を踏まえて読めた事、「時代の反逆者たち」で青木さんと栗原俊雄さんの対談を読んでたからこそ、深める事が出来て良かった。
真っ直ぐで誠実でルポルタージュは、青木さんの人柄と気骨あるジャーナリスムの素晴らしさを実感出来る1冊でした。
