今日はシネマート新宿でのウォン・カーウァイ4Kから「天使の涙」を。
ポップでスタイリッシュにテンポ良く描かれて行く物語は、殺し屋の哀愁を感じたりする所や、時に笑える所があったりして楽しめたけど、結果として思いの外あまり深く響かなかったのは、正直自分でも意外だった。

画で魅せる美しさを感じたり、物語を奏でるかのように響く音楽の使い方はさすがの一言。
登場人物の存在感、ある意味ちょっとイカれているけど、愛おしくもあり、滑稽さもあるそれぞれの人間模様が面白かった。

スピード感溢れる物語は人間模様の面白さ、音楽の使い方や画の素晴らしさを感じつつも、感心はするけどそれ以上心は動かないというか、なんか突き放された所で物語を観ている感覚がとても強かったのも事実で。
それであまり深く響かなかったのかもしれない。

ウォン・カーウァイ監督ならでは作家性、真骨頂ぶりを存分に楽しめる作品だったけど。
交わる事のない、すれ違う孤独は都市で生きるからこその物だと思うし、その心地良さも哀愁も引っくるめての群像劇が駆け抜けて行く物語はもっと深い所でその人達を感じられたら良かったというのはある。

物語のスピード感を楽しむ分には良いけども、物語の深さを楽しむ作品となると物足りないな...という所で、好みが出てしまった作品でした。

#WKW4K