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田園風景に包まれた木造駅舎-「北一已駅」(JR留萌本線)にて-

ようやく「夏の気配」を感じるようになった北海道。眩しい日差しに照らされた「緑の草花」も活き活きとしています。ここは道北の深川市の郊外にある農村地帯。「田園風景」を横目に車を走らせていると「木造駅舎」がポツンと姿を現しました。

田園の向こう見えるのは「北一已駅」です。「きたいちゃん」と読みます。アイヌ語で「鮭や鱒が産卵する場所」を意味する「イ・チャニ」がこの集落と駅の名前の由来となりました。
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開業は「昭和30年」です。「澄み切った青空」の下で駅舎は当時のまま変わることなくこの地に止まっています。
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待合室も開業当初のままで「時が止まっている」かのようのです。このベンチに腰掛ける「乗客の姿」もいつの頃からか見かけなくなりました。
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駅標の足下に咲く「マーガレット」そしてホームに向かう階段に咲く「ルピナス」がそれぞれ初夏を彩っています。線路の向こうを見渡すとトボトボと歩く「キタキツネ」「後ろ姿」も見えました。ふかふかの「しっぽ」「ユラユラ」しています。「鳥のさえずり」だけが耳に届く「のどかなホーム」では時間も「ゆっくり」と流れていました。
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遠くから「ブロロロ」と聞こえるディーゼルのエンジン音。「一両編成の列車」がホーム入って来ました。かつて「沿線住民の強い希望」によって開設された駅でしたが「時が流れ」今では「ホームに立つ人」はほとんどいません。
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列車がホームにいる間は「昔の賑わい」を取り戻したように感じられました。でも停車時間が過ぎると「賑わいのわずかな残り香」さえも連れ去るかのように列車は次の駅に向かって走り出して行きます。
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列車の背中はどんどん小さくなり、ホームは「いつもの静けさ」を取り戻します。「新しい動き」もしばらく見ることはないでしょう。そのまま時間だけが刻々と流れていきます。

駅周辺に広がる見渡す限りの水田。稲が育つ「夏」「一面が緑」になります。「秋」になると稲穂が「黄金色」に変わり「冬」には「真っ白」な雪に覆い尽くされる。この「繰り返し」がこの地の風景なのです。
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「四季の移り変わり」だけが「時の流れ」を告げる「北一已駅」「緑の水田」「線路沿いに咲く花々」「初夏の訪れ」を教えてくれます。「都市の喧噪」から離れ、誰ともすれ違うこともなく「自然」に囲まれて過ごした短い時間。何もない時間でも「夏の思い出」として心に刻まれいつか振り返る日がくることでしょう♪