『赤炎』 プロローグ
P.
あ、つ・い……
力を使った後は、必ずその炎が身を焦がす。
それは、表皮を焼くようで、実の事、己の内側を焼いているのでした。
レイディンは、一人、裏小路をふらふらと歩いていました。
脳内をも焼き付くさんがばかりの熱に、思考のほとんどは奪われています。
レイディンには、今居るここがどこなのかすら分かりませんでいた。
朦朧とした中、トン、と何かにぶつかります。
レイディンには、それが何かさえ、もはやどうでも良いことでした。
うつろに開いた視界が、歪んでいました。
「なんだ、テメェ」
遠くに音が聞こえます
「何だ、このガキ。……やっちまえよ」
レイディンの意識は、そこで途切れたのでした。
「何やってんの!?あんた達!」
アサリーが通りかかった時、少年はごろつき達にぼろぼろにされていました。
その声にごろつき達が路地から走り去ります。
アサリーは取り残された少年に駆け寄りました。
「ちょっと、アンタ、大丈夫?」
アサリーが少年の肩をゆすりますが、少年ぴくりとも動きません。
そんなに怪我が酷いのかと、のぞき込むと、少年の頬をペチペチ叩きます。
「大丈夫?……て、ちょと、アンタすごい熱じゃない」
目を見開いたアサリーの前で、少年は熱く浅い呼吸を繰り返すばかりで、微動だにしませんでした。
「……もう、どうしろって言うのよ」
アサリーの声は、夜を迎えようとしている空を仰ぎ、途方に暮れたのでした。
『赤炎』1ノ1へ
********************************************************
ふふ。
どうしても、レイディンが書きたかった。
書き手の我が儘。


↑ ↑ ↑ ↑
私の勇気が出るボタン
あ、つ・い……
力を使った後は、必ずその炎が身を焦がす。
それは、表皮を焼くようで、実の事、己の内側を焼いているのでした。
レイディンは、一人、裏小路をふらふらと歩いていました。
脳内をも焼き付くさんがばかりの熱に、思考のほとんどは奪われています。
レイディンには、今居るここがどこなのかすら分かりませんでいた。
朦朧とした中、トン、と何かにぶつかります。
レイディンには、それが何かさえ、もはやどうでも良いことでした。
うつろに開いた視界が、歪んでいました。
「なんだ、テメェ」
遠くに音が聞こえます
「何だ、このガキ。……やっちまえよ」
レイディンの意識は、そこで途切れたのでした。
「何やってんの!?あんた達!」
アサリーが通りかかった時、少年はごろつき達にぼろぼろにされていました。
その声にごろつき達が路地から走り去ります。
アサリーは取り残された少年に駆け寄りました。
「ちょっと、アンタ、大丈夫?」
アサリーが少年の肩をゆすりますが、少年ぴくりとも動きません。
そんなに怪我が酷いのかと、のぞき込むと、少年の頬をペチペチ叩きます。
「大丈夫?……て、ちょと、アンタすごい熱じゃない」
目を見開いたアサリーの前で、少年は熱く浅い呼吸を繰り返すばかりで、微動だにしませんでした。
「……もう、どうしろって言うのよ」
アサリーの声は、夜を迎えようとしている空を仰ぎ、途方に暮れたのでした。
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どうしても、レイディンが書きたかった。
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