奇天烈ポップなタイトルでこんばんは
ペルナンドでございます。
先日
実に半年ぶりに珍スポットを開拓致しました!
今回は伊豆は天城にあります「伊豆極楽苑」。
源信の著書「往年要集」をもとに作られた「あの世を観光する施設」なんだそうです。
この施設のリポートだけするつもりでしたが
ついでにいろいろ調べていたら、楽しくなってしまい
最終ただの死後の世界論文のようなものに着地しました。爆
我ながらとにかく熱量が凄まじいため
4回に分けてお送り致します。(多いな)
ご興味ある方、お付き合いのほどよろしくお願い致します。
まずはさらっと上陸直後の写真から。
満面の笑みでなんともピースフルな赤鬼さんがお出迎え。
あ、表情はもちろん完コピしてますよ。(どうでもいい)
縁結びを謳った社の前には真っ白い像さんが2頭。
向かって右が男神像、左が女神像
触れると意中の人と結ばれるらしい。
顔はめパネルを無視するわけにはいかない。
玄関前には電気グルーヴ石野卓球氏似の小鬼。
出典:(YEBISU YA PRO)
入場料はご覧の通り。
お気づきだろうか
ここには18禁な秘宝館も併設されており
楽しみは2倍なのであるムフフ。←スケベおばさん
もちろん共通券を購入し、いざゆかんあの世の観光へ!
最初にこの部屋へ通され、作務衣を身に纏った女性スタッフの方が淡々と死後の世界の説明をしてくださいます。
その内容+αを、頂いたパンフレットや様々なWebサイトの情報をもとにお伝えします。
人間はその命を終えると、よっぽどの善人・悪人でない限り49日間の冥途(冥土)の旅に出ます。
7日ごとに各裁判所の王から裁きを受けながら49日を過します。(王様たちについての説明は次回)
その前に「死出の山」という険しく真っ暗な山を、独りで800里も歩いて行かねばなりません。
キロにするとなんと約3200キロメートル。
北海道から沖縄までが約3000キロということは…エグ。死んじゃう。(もう死んでる)
やっとの思いで山を越えたら、最初の裁判所で裁きを受け
かの有名な三途の川へ。
その手前には「賽の河原」があり、親より先に死んでしまった子供で溢れています。(こちらの記事で説明してます)→大阪版ハウパーヴィラ
一口に三途の川と言っても、渡り方には3種の方法が。
有橋渡→罪なき人は普通に渡れるが、罪ある人は橋が狭まり川に落ちる
山水瀬→罪が軽ければ浅瀬を歩いて渡る
江深淵→重罪を犯した人々は激しい流れに1週間流されたのち辿り着く
しかしどの場合でも、六文銭を持っていれば舟で渡ることができるんだとか。
ただしこれはお金持ちなら乗れるということではなく、遺族がそのお金を入れてくれるかどうか
つまり生前に周囲の人から慕われていたかどうかが重要なのです。
かつて棺に六文銭を入れていたのはこのためです。(現在は不燃物は入れられないしそもそも手に入らないらしい)
切ない、そして深い。人柄人望に勝るものはないんだな。
辿り着いた岸辺には、こちらの脱衣婆と懸衣翁が初江王とともに待ち受けております。
脱衣婆が人々から服を剥ぎ取り、懸衣翁がそれを木の枝にかけてしなり具合で罪の重さを見たうえ
その結果を初江王に伝えます。
それから
人間はこの世に生まれ落ちると、左右の肩に「倶生神」が一神ずつ宿ると言われており
一神は善行のみを、もう一神は悪事のみを一生涯監視しているんだそうな。恐ろしや。
その神からの報告を各王が「閻魔張」と呼ばれる帳面に書き込み、最終的には閻魔大王に渡るらしいのです。
49日目に判決がくだると
それぞれ以下の六道(輪廻転生)へと導かれます。
人間界:文字通り人間として生まれ変わる。一見良い道のように思えるが、生きることは決して楽ではない。生老病死・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦などの苦しみ(四苦八苦)がつきもの。
死ぬほど画質悪いけどいいこと書いてある。
天上界:楽しく暮らせる理想郷と思われがちだが、それだけに死に対する恐怖は大きく、権力争いもあるらしい…。極楽浄土とは全く別の世界です。
餓鬼界:様々な形で飢えに苦しむ。ここの住人を餓鬼と呼び、一切飲食ができない者もいるという。
阿修羅界:常に戦いのなかにあり、何もかもを敵だと思い込んで怯え、心が休まることのない世界。
畜生界:動物として生まれ変わる。弱肉強食の厳しい世界。もちろん人間から家畜として扱われる場合もあり。
地獄界: 文字通りの地獄ゆき。えげつない苦しみが待ち受けています。
「苦」から解放されるのは涅槃に至った(入滅した)時のみなので
どこに行っても苦は伴うし、死ぬこともあるし地獄に落ちたりする可能性もあるわけです。
涅槃に至らない限り、永遠にこの六道を繰り返します。
大切な人やペットを亡くしたら、生まれ変わってくれと願ってしまいますが
仏教の考え方では、生まれ変わらないことが1番の幸福のようです。
以上49日までの流れと、六道輪廻転生についてのお話でした。
次回は各裁判所に配置する裁判官たちの紹介を致します。
まだドン引きしていない方は次回も是非。爆
最後までお読み頂きありがとうございます!
それではシーユーネクストタイム!