大阪版ハウパーヴィラ | ペルペルペルナンドのシンシンシンジャポーン!

ペルペルペルナンドのシンシンシンジャポーン!

元シンガポール駐妻のペルナンドです。私のくだらぬ日常と、時々愛すべきシンガポールネタ(回想)を織り混ぜてお送りしております。よろしくお願い致します。

みなさまこんにつは、ペルナンドです。

 

日曜から1泊で4年ぶりの大阪旅行へ行って参りました。

 

相方は紫ヘアでお馴染み、食いしん坊セラピストのCさん。

 

一時帰国中のCさんが「太陽の塔を見たい」ということで今回の旅が実現した次第です。

 

2日間でいろんな所に行きましたが、何よりも先にレポート差し上げたいのが

 

"全興寺"というお寺のこと。

 

どこを観光しようかネット検索していた際

 

大阪 おもしろ スポット

 

と入れたらひょっこり出てきた場所でして、なんでも地獄を表現した展示物があるとのことで

 

ハウパーヴィラ的なにおいがプンプンするその寺に行くことを決めたのでした。

 

なんばから電車とバスを乗り継いで50分ほど

 

辿り着いたのはドドドローカルな商店街。

 

よく見たら看板左半分剥がれ落ちとるやんけ。

 

 

そして閑散とした通りの途中に突如現れし目的の全興寺。

 

わ!ここだ!

 

 

 

 

この看板が醸し出す怪しげな雰囲気に早速テンションアゲのペルナンド。

 

1400年前に聖徳太子が薬師如来の像を安置したというのがこのお寺のではじまりだそうで、その薬師堂からしだいにこの「平野」という地域が作られていったのだそうな。

 

 

そんな歴史あるお寺なのですが、境内には謎のコーナーがいっぱい。

 

入ってすぐのお地蔵さんのわきに

 

幸せくるくる。

 

 

 

特に何の説明書きもなく…ただ"くるくる"と銘打っているのと石が黒ずんでいるあたり、十中八九回せということなのだろうととりあえずくるくる。

 

こちら唐突に現れたほとけのくに。

 

 

 

 

ほとけのいちのにつつまれる

 

地下の狭く薄暗い洞窟のようなところにギッシリと石の仏像が並び、床には瞑想用のマンダラ。

 

 


なんとも異様な雰囲気が漂います。

 

 

 

 

そこをサラッと見終えたら

 

お待ちかねの地獄堂。


もう入る前からべらぼうに恐ろしい鬼と幽霊のような人形が見えてビビリまくるペルナンド。

 

 

 

 

すると後ろから

 

ハハハハ!大丈夫やって!

 

とおじさんの声。

 

振り向くと、ぽちゃっとした愛くるしいおじさんがおり

 

そのドラ叩いてみ!

 

ええええ!こ、こここわい!

 

 


よく見たら右下に「ドラをたたくと地獄があらわれます」と書いてあるし

 

 

 

 

何か起こりそうな気しかしない。

 

叩いた瞬間に鬼か幽霊がウォーみたいな展開を想像していた私は、へっぴり腰でなかなか実行できず

 

そんな私を見てまたおじさんが

 

だーいじょうぶや!何も起これへんて!!

 

と言ってくれたのでビビりまくりながらなんとかドゥオーンと一発鳴らしてみました。

 

すると鬼の横の鏡におどろおどろしい顔が出てきて、稲川淳二ばりのホラーな声色で地獄とはどのような所なのかを語り出します。

 


 

ヘッヘッヘッヘッ

 

というさっきのおじさんの不気味な笑い声の演出つき。(映像には残念ながら入っておりません)

 

ハウパーヴィラは彫刻と説明パネルをもって人々に伝えていますが、ここは映像と語りでという手法。

 

みなさんここに子供さんを連れて来るんですよ。悪いことしたあかんでーいうてね。

 

とおじさんは言っていましたが、この映像ががなかなかエグめで

 

コレ子供なんかに見せたら相当なトラウマになるんでないかというレベル。

 

中でも個人的に初めて聞いた「賽の河原」のエピソードがかなり衝撃的でした。

 

この「賽の河原」は三途の川の手前にあり、そこには親より先に死んでしまった子供たちが集められているのだそうです。

 

どんなに幼い子でも、自ら命を絶ったわけではなくとも「親より先に死ぬ」ということは五逆罪にあたり

 

悲しみに暮れる親の供養のため、仏塔を作るべくそこでひたすら石を積み上げているんだとか。

 

でも途中で鬼がやってきては、その塔を崩してしまうので子供たちは泣きながらずっとずっと石を積み続けるのです。

 

詳しいエピソードはこちらを参照→(賽の河原について〜仏教ウェブより〜

 

切な過ぎて涙出ます。

 

最後のこの言葉の重たさときたら。

 

 

 

 

ちなみにここを脅しに使ってはダメよって。

 

 

 

 

なるへそな。

 

そんな重苦しい気分を払拭してくれるのが

 

入り口に置いてある、手作り感満載ハンディタイプの顔はめ。爆

 

 

 

 

 そしてこちらの極楽度・地獄度チェック。

 

 

 
2択の質問に答えていくと、自分が地獄行きか天国行きかが分かるというもの。

 

 

最後のひとつのボタンを押すと

 

カーンと鐘の音が鳴り

 

極楽行き、合格。

 

と天の声。

 

こんなふざけたおみくじもあります。

 

 

 

ミクジィてなんや。

 

 

凶しか入ってないおみくじにて、こんな結果となりました。

 

 


ピンとこなすぎて笑う。

 

 

救いを乞うて蜘蛛の糸なるものに巻きつけます。

 

 


地獄の釜の音が聞こえるという謎の穴も。

 

 

 

 

筋肉痛になりそうな体勢で頭を突っ込まねばなりせん。

 

 


とりあえず肩がゴリゴリして痛い。

 

 

どんな音が聞こえるかは行ってみてのお楽しみ。(ハードル上がる)

 

彫刻さえないものの地獄を通じての教育という点と、なんともいえぬシュールさ

 

やはりハウパーヴィラに近いものがありました。

 

遠かったけどやっぱり行ってよかった。

 

ところで

 

いろいろ説明していくれていたおじさん、お寺の関係者だと思って話をしていたら

 

近所の者です。

 

だそうです。爆

 

きっとこのお寺が好きで好きで、そんなお気に入りのお寺に来てくれた人々をおもてなすのが楽しくてしょうがないんだろうなぁ。

 

私のハウパーヴィラ好きと一緒ね。

 

なんともビックリほっこりなマニアックお寺旅でした。

 

ちなみに

 

夜行った串カツ屋さんで、今日はどこに行ってきたのかと聞かれて

 

平野の全興寺

 

と答えたら

 

え?ひ、平野?!観光で行くとこちゃいますよ(驚)ケンコバの出身はあのへんらしいですけど。

 

とのコメントを頂きました。

 

ザ・観光地でない所におもしろさを発見するのが私流の旅の醍醐味なのです。

 

愉快な大阪旅の投稿、もうしばらくお付き合いください。

 

それではシーユーネクストタイム。