2人のよんじゅな | 치맥(BIGSTARで妄想)

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会社の同僚とみんなでフットサルを観に来た。
仲の良い同期5人。
私が好きなよんじゅなもいる。
よんじゅなは私が自分のことが好きだということを知っていて、知らん顔したり、イジワルする。
ホントにムカつくけど、ごくたまに見せる優しさがたまらない。

今日も隣に座ったのに、わざわざ席を移動して、少し離れたとこに座る。
あからさま過ぎて、やっぱりへこむ。。

私のこと嫌いなのかな。
でも、告白してないし、一緒にいると楽しいって言ってくれたし。。。
お世辞だったのかな。
どんどん自信がなくなっていく。

せっかくフットサル観戦に来たから、楽しまなくちゃと、大声で応援する。

『走れー!そこそこ!よし!行けー!!!』
「声デカっwww」
『えー!いいじゃん、ほら一緒に!』
同期と大騒ぎしながら楽しく観戦する。
よんじゅなも楽しそうにしている。
その笑顔を見るだけでホッとしてしまうのは何でだろ。

ハーフタイムになったので、飲み物を買ってこようと席を立つ。
『みんな、何がいい?ビール?あとは?コーラと…よんじゅなは?』
「あ、う~ん…俺も行く」
『え!あ、うん。じゃあ行こう』

嘘…どうしよう。2人じゃん。
いつもは冷たいクセに、こんな時に突然二人きりとかやめてよ。
あー緊張する!!!

観戦席の横の階段を2人で登っていく。
転んだら危ないからと、よんじゅなは私の後から登ってくれる。
こういうさりげない優しさが本当に好き。

売店には数人並んでいた。
よんじゅなはトイレとだけ言って去ってしまった。

私は1人で並び始めた。
前から数えて8人目だった。

ハーフタイム終わるまでに買えるかな。。
あ、よんじゅな、何飲むのか聞くの忘れちゃったな。戻ってくるかな。。。
心配でソワソワする。早く戻って来ないかとキョロキョロしてると、声を掛けられた。

「ヌナ?久しぶり!」
斜め前からすらっと背の高いカッコイイ男の子が近づいてくる。

『え?よんじゅな?嘘。久しぶりだねー!カッコよくなっちゃって!!!』
久しぶりの再会に嬉しくて大はしゃぎ。
学生時代のアルバイト先の後輩だ。
あまりにもカッコよくなってて、なんだかドキドキする。
彼も同じくよんじゅんと言う名前だ。
実は彼からは以前告白されている。でも、友達としてしか見ることが出来なかったから、その時は断ってしまった。

「ヌナは相変わらず、可愛いね。」
『え///あ、ありがと…あの、フットサル見に来たの?』
「そうだよ。ヌナは1人なの?1人なら一緒に観ようよ。ダメ?///」

なんなの。すごいカッコよくなっちゃって。少し恥ずかしそうに誘うなんて。
どうしよう。胸の高鳴りが抑えられない。きっと顔も真っ赤だろうな。
恥ずかしい。

その時、
「あ、ただいま。一緒に並ぶよ」
後ろからトイレに行ったよんじゅなが戻ってきた。

「あ、ヌナ、彼氏と一緒に来てたの?誘っちゃってごめんね。」
『いや、あの違うの。うんと…同期なの!』

私は何故か全力で否定した。
いや、間違ったことは言ってない。よんじゅなのことは好きだけど、向こうはそんな風に思ってないし。

「え?知り合い?あ、俺邪魔か?」
同期のよんじゅなはそう言って立ち去ろうとする。

『いや、知り合いとゆーか、アルバイトの友達で…』
「ヌナ、僕戻るね。今度遊ぼうね。連絡して!じゃあまたね~」

そう言って後輩のよんじゅなは手を振りながら人混みに紛れて行ってしまった。

同期のよんじゅなと私が残され、気まずい空気。
「早く追えよ。仲いいんだろ?俺が並んでおくからさ」
『…いいの。』
「なんだよ、早く行けよ。好きなんだろ!」

いつも穏やかなよんじゅななのに、こんなキツイ言葉、初めて聞いた。
私はもぅ何もわからなくなった。
よんじゅなに嫌われるようなことしてないし、何で今こんなキツイ言葉かけられなくちゃいけないのだろう。
何だか悲しくなって、思わず俯く。

「いや、あの…ごめん。言いすぎた。」
『…』
「え!ちょ、泣くなよ。ごめんってば」
私の頬には知らずに涙が流れていたようだ。
よんじゅなは慌ててポケットを探っている。出てきたのはしわくちゃのハンカチだった。
「いや、俺これしかなくて。でも洗ってあるから、使えるよ?」

必死なよんじゅながおかしくて、でもその不器用な優しさが嬉しくて、さらに涙が出た。
「何でっ。あーもぅ、本当にごめん!」
そう言って引き寄せられた。

顔を上げると、よんじゅなの胸が目の前に。
え?私、よんじゅなの腕の中にいる。
ドキドキと早いスピードの心臓の音が聞こえる。恥ずかしい!絶対聞こえちゃう。

いや、私じゃない。
よんじゅなの音だ。
「あの…ごめん。泣き止んで?あーもぅ。俺何してんだよ。ごめん。ただのヤキモチだ。だせぇな、俺。」
『…え?ヤキモチ?』
よんじゅながヤキモチ?何に?もう頭が混乱して思考が止まる。

「心臓の音、聞こえるでしょ?俺、今めちゃくちゃ緊張してるからね?好きな女抱き締めるとかガラじゃないよ。ホント…」
『ウソ…いつも冷たいクセになんでっ…』
「こーゆーのは男から言いたかったから…」


もっと早く言ってよ。
私の落ち込んだ気持ちは何だったの?
悔しいから、後輩のよんじゅなにときめいたことは秘密なんだから。



fin