黒は舞台では「ないもの」として扱われます。
「見えたとしても、見えなかったものとしてください」という記号の色が黒だ。
黒子や暗幕、そして、舞台セットでは扉を開いたとき扉の向こう側が見えないようにする「かがみ」というパネルも黒でやる場合が多い。
スタッフさんの服装も、もちろん黒です。
特別なだけに、たまに出てくる黒い道具や衣装は非常に印象が残ります。
しかし、黒は特別な色なので、なるべく舞台上での黒い道具や衣装は控えたい。
そんな中、重要アイテムで、黒い本を作りました。
なんて、相反する動き!
と我ながら思いながら。
このままでも良いです。
しかし、装飾をしても良い。
ちなみに、中身は今回の「わがままなバラのおはなし」の台本ではありますが、ただ、白い紙に印刷しているわけではなく、少し黄身がかった用紙に印刷をしています。
まるで既成台本のように。
写真で見るより立派な小道具です。
本番までに全体をブラッシュアップしていきますが、こういった細かいところまでブラッシュアップできるかどうかで、作品の良さが変わってきます。
ブラッシュアップされていると、舞台は大変豊かなものになります。
あとは、ここまで手が回るかどうか。
人に託そうと思ってます。