いつまでもトップダウンのままではいられない | 工房長のぼやき

工房長のぼやき

チームスチームパンの工房長、安達俊信の日々是之。
思いついたことをカタカタ書いています。

最近読んでいる本で、集団……たとえば、会社でも劇団でも、

これまでと在り方自体が変化をしている

ということが書かれていて、面白く読んでいる。

 

その変化とは、ファクトリー型からワークショップ型へ変化です。

 

なぜ変化しているかというと、

現代は、コロナだけではなく、ウクライナの戦争もあり、

社会が予想を超える大きな変化を起こすようになったため、

生き残るために柔軟に対応していく必要があるからだそうです。

 

【ファクトリー型】

従来の型であるファクトリー型は、トップダウン方式で、

ヒット商品などの技術をアップデートさせ、改善をしていくことで

売り上げが見込める製品・サービスを提供している団体に向いている型だと言います。

 

作業をどれだけ効率的に分担するか、という観点から

同一の職種の人が集められ作業する型で、

目標数値を達成することが最優先に求められる営業や、

改善し続けることが求められる製造業で、今でも有効です。

 

【ワークショップ型】

現代は、不安定な時代で、その場にあるものを使って

試しながら、状況に合う「目的」そのものを発見しなければ、

何を生み出せばいいのかわからなくなっています。

 

実際の現場と対話しながら、「理念」……根本的な価値観を探求していくため、

コミュニケーションが何よりも大切にされています。

 

 

日本は、これまでファクトリー型です。

ベンチャー企業と呼ばれるものが出てきて、

ワークショップ型になってきましたが、

根底には、ファクトリー型が根付いています。

 

そのため、意識してワークショップ型へ移行しようとしなければ

すぐにファクトリー型へと戻り、トップダウンの

指示待ち人間となってしまうのです。

 

 

ただ、思うのです。

 

世界……というか大きな組織で考えると、ファクトリー型へ移行しているのではないかと。

 

GAFAMはファクトリー型で、早い意思決定をするため

マーク・ザッカーバーグやイーロン・マスクといった代表者が力をも掌握しているように思いますが、

いかがでしょうか。

 

現在の民主主義の国は、大きくなりすぎた共和制ローマのように思え、

今は、共和制から帝政へと変わっていく時代のようにも思ます。

 

 

ただ、演劇の世界で考えると、よほどの天才でも出現しない限り、

ファクトリー型は向いていないと思います。

 

絶対数が多くないのと、一人の人が考えられることは限られているから、

トップダウンでやって面白かった公演がどれほどあるか。

 

トップダウンでやって、面白いものが作れる天才がどれだけいたか。

……いただろうか??

秀才はあまたいたけども、天才は?

と私は思うため、ワークショップ型で、

現在の状況に合う「目的」そのものを発見し、共有していくことが必要だと考えています。