「今年の成人は ○○さんおひとりなんですね
毎年ですが お嬢さん方は紫さんの教えをキチッと
守ってんですネェ
わたしね 毎年密かに思ってたんですよ今年こそは
化粧するお嬢さんがってね ところが口紅だけ・・」
化粧したいという思いもあるんでしようが 業務の
延長という感じですかね・・
「先月編集長から初めてお聞きしたんですが 紫さん
成人式の付添 かなり抵抗されたそうですね」
そりゃあそうですよ みっともない・・ましてや
成人式に職場の人間の付添なんて 聞いたことない
「今ではお帰りがお局さんで 夜は紫宅で成人のお祝い
毎年の恒例行事ですね」
「私が見たところ嫌がってないです お休みに声かけて
いただいた時も 皆さん素顔でお出かけですよ
それにしても上司と部下なんだけど はたから見れば
父親と娘・オジと姪 不倫関係にもみえる・・
編集長もですが 紫さんと皆さんの関係って
どうなってんですか 不思議ですよネェ・・」
それよりも今年の感触は いかがですか・・
「ブレ-キ踏みながら走ってるようなもんですね
歩いてる人がホント少ないんです 思うんですが
日本人は松本清張の砂の器みたいな暮らしをしていて
それが 自分の人間という器を小さくしているのに
気づいていない・・そんな気がしますね」
何か 感ずることでもありましたか・・
「最近多いのは目的地の手前で降りて あと歩くんです
爾後80円を節約するためで 訪問するお宅の玄関
入る前にコ-トを脱いでというのじゃなくてホントの
節約です だけど80円は貯金しないで多分ほかに
使ってしまうと思ってます」
「私からみれば節約も大事だけど もっと堂々と乗って
いただきたいですよね
80円節約するためだけに 固執しすぎますとね
人間の器が小さくなって 大きな仕事ができなく
なるんじゃないのか・・
お金の使い方を間違っている人たちが 最近増えて
きたように思うんですがね」(おわり)