空売り、本来売りを建てるのに必要な株券を用立てなくても売りを建てること。
これができるのは一部の機関投資家だけで個人投資家はできない。

金融危機の際、世界中で時限的にこのnaked short sellingを禁止しています。
株下落によるパニックを緩和するため、このような措置をとっているようです。
それに伴って日本ではなぜか一般投資家の信用売りまで規制をかけています。
「一回につき50単元以上の新規信用売り発注は禁止」「当日基準値以下での新規信用売りの禁止」
でも機関投資家には、そのような縛りがありません。

これは機関投資家の特権だったnaked short sellingが出来なくなる代わりに、一般投資家へは信用売りを規制しています。
だから「今までどおり機関投資家は有利な相場で儲けてくださいね。」ということでしょうか。

しかし、株取引の世界を知れば知るほど、一般投資家は機関投資家のカモになるように仕組まれていることをまざまざと感じさせられます。
そんななかで確実に利益を上乗せしていくことは、並大抵ではないようです。
私が、初めて株のトレードを始めた頃。
一番戸惑ったのが株価チャートでした。
これを見ると一目瞭然で、何時頃買ってたら今頃は儲かっていただろうということがわかります。
ただ、いつ買ったらいいのか予測を立てることにはぜんぜん使えないと思っていました。
何しろ、「今後がどうなるかなんて過去をいくら調べたところでわかりようがない。」と思っていましたから。

その頃に出会ったのが
デイトレーダー生存率向上ブログという大変親切なサイトでたかやん様が紹介されていた「先物市場のテクニカル分析」でした。
この本にかかれた情報は、初心者の私にとって目からうろこでした。
ずいぶん昔に書かれた本のようですが、(日本語に訳されたのは1990年)未だにまったく古さを感じさせないどころか現役として役に立つ情報です。
日本興業銀行国際資金部が訳したということからも、機関投資家などもバイブルとして利用しているのだと思います。
第1章のテクニカル分析の哲学では、テクニカル分析がいかにして成り立っているのか?占いや超科学などではなく科学であるということ。
第2章のダウ理論では、あのダウがなぜアメリカの株価の代表的な指標として使われ続けるのかがわかります。
第3章では、トレードとして一番大事な基本のトレンドの概念を学びます。
そして、少し飛びますがトレーダーとして生き残るために一番必要ことだと感じたのが
第13章のマネーマネジメントとトレード戦略です。
ここでは、具体的な方法としてストップオーダーの使い方などが明記されています。
リスク許容度を計り的確な資金運用が必要であること、さもなければ近い将来に破産が待ち受けていることもわかりやすく学べます。
金融工学を本格的に理解しようとすると大変ですが、本社では具体的に書かれているので良くわからない人はそのまま使えばいいと思います。

例えば株取引の場合
・投資の合計金額は資金の50%を限度とする。
 >手持ち資金が1000万円なら、500万円までを投資に充てる。
・1つのマーケットに投資する金額は10%から15%を限度とする。
 >1000万円の投資金額で、1銘柄あたり150万円まで。
・1つののマーケットに対するリスク金額は資金の5%以内とする。
 >ストップロスオーダーのポジションはこれを元に決める。
  100万円のオーダーをした場合、最大5万円まで。
・同一のマーケットグループに対する証拠金は20%から25%を限度とする。
 >株取引でいうならセクター毎に投資銘柄を分散させたりして複数銘柄に分散投資します。
  1000万円の投資金額で、同一セクターの銘柄に投資する場合は250万円まで。
・ポジションの金額は10%ルールとする。
 >1000万円の投資金額で、1オーダーにつき100万円まで。

上記の投資マネジメントルールを用いた場合、予測がまったく効果が無いという不利な条件だったとして、相場は上がるか下がるか2択で勝率50%とします。
だとしても1000万円の資金で破産する確立は100万分の4となります。

今現在も、まだまだ初心者なので勉強中の身なのですが、こういった良書は一度、二度、三度と読むたびに理解が深まり、自分の理解度が高まると同じ内容であっても、もっともっと深い意味に気づかされます。

先物市場のテクニカル分析 (ニューファイナンシャルシリーズ)/ジョン J.マーフィー

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私は常々企業とはcontingency planを必ず持つべきである。それは、企業としてだけではなく、一人ひとりが持つことも重要である。
と、主張し続けてきました。

とはいっても、中々企業がすんなり受け入れてくれるわけはないです。
せいぜい、若造が何言ってるんだ。ぐらいが関の山でしょう。
でも私はあきらめませんが(笑)

私のトレードはもちろんcontingency planを事前に策定した上で行っています。
と、
言いたいところですが、なかなかこれが難しい。
本当に難しいですね。
トレードは毎日がcontingencyですから。

うーん、受け入れがたいなぁ。と正直思いながらも
一体どこで降りるのかハッキリ決めておくことは非常に重要だと思います。

私はこれを決めるときにひとつの指標として、分散投資による投資対効果で決めることとしてます。
ようするに、例えば5つの銘柄に投資するのですが、トータルでプラスなのかマイナスなのかで判断するわけです。
決してひとつの銘柄で判断しません。
そうすると「この銘柄はパフォーマンス悪いなぁ」と冷静に割り切れて、さっさと損が拡大しないうちに降りようと思えます。
そうすると、徐々に銘柄が減っていきますが、残った銘柄は確実にプラスですから、挽回するどころか大きく利が伸びる可能性すらあります。