2/21に書きました父と子
のお話しです
彼の父は福岡の大宰府の生まれ。
祖父は鉄道関係の会社を営でいて、戦前満鉄(満州鉄道)建設のため家族で中国の大連へと渡りました。
三男二女の5人兄弟で、彼の父は次男。
その後理由は分かりませんが、当時父は海軍飛行予科練習生(予科練)に志願したそうなのです。
日本の戦局は悪化しつつ、予科練出身のパイロットはその後海軍特別攻撃隊員となり、祖国防衛のための任務についていきます。
彼の父も特攻隊へ志願したそうです。
それから間もなく日本は無条件降伏。
戦友が散っていった中、彼の父は生き残ってしまいます。
国のために死ぬ覚悟した父は、終戦後、故郷の福岡へは帰りませんでした。
おそらく特攻隊員として生き残った様で、家族の元へは帰れないとの思いかあったのでしょう。
ひとり身よりも無い東京へとたどり着きます。
戦後間もない食糧難の時に、身よりもいない東京で、どう生きていたのかも分かりません。
そして、しばらくしてある会社に就職が決まります。
あるとき会社の上司からお見合い話があったようです。
『私は身よりもなく、親戚もおりません』
『それでもお会いして下さる方がいるのですか?』
つづく