西陣織の歴史その1
「西陣織の職人たちは公務員だった?」
西陣織の源流はとても古く、古墳時代にまで遡ります。5、6世紀ごろに大陸から渡ってきた民族が、京都の太秦(うずまさ)に住みつき、養蚕と絹織物の技術を伝えました。
時が経ち、平安時代になると朝廷は絹織物の技術を受け継ぐ職人たちを集め、織部司(おりべつかさ)という国営の工房を作り、綾織・錦織などの高級織物を生産させました。現在の京都市上京区長者町に職人を集め、織部町といわれる町をつくっていたと言われています。
平安時代中期になると、国営の織物工房は徐々に衰退していきました。朝廷の管理がゆるみ始め、職人たちが自分たちの思う、モノづくりを行い織物業を営むようになったのです。
職人たちは織部町の近くの大舎人(おおとねり)町に移り住み大陸から伝わる新しい技術を取り入れながら、常に最新最高級の織物づくりに励みました。
室町時代には、大舎人座(おおとねりざ)という同業組合を組織し、朝廷からの需要に応えながら、一般の公家や武家などの注文に