東平(とうなる)の産業遺構
別子銅山の面影
愛媛県新居浜市東平地区。
ご存知の方も多いと思いますが、旧別子銅山の面影がかなり色濃く
残っています。昭和48年まで現役だったとか。
新居浜市中心部から主要道を南方面へ向かうと(通称別子ライン)
道の駅『マイントピア』があります。そこからさらに南へ5kmほど、
歴史的建造物としても魅力的だったので覗いてみました。
毎度のことですが、こういう煉瓦や石造りの構築物は、歴史と共に重みを
上は第三通洞と呼ばれる、いわばトンネルの入り口です。
トロッコ風の電車?が中を通っていたそうで、鉱山にかかわった方々の
苦労の跡が偲ばれます。
中は真っ暗闇なので、手探りでシャッターを切りました。(鉄格子の間から)
思ってたよりは鮮明に写っていました。(下写真)
旧変電所の跡です。屋根はまるっきりトタン板一枚のみでした。
下地の板もなにもない状態。
雨漏りの形跡も。ガラスも割れたまま・・・
いわゆる『廃屋』状態です。
にもかかわらず、何か魅力的なんですよね。
内部は煉瓦の上に漆喰塗り。本当に質素な造りです。
味わい深い。このままカフェでもオープンできそうな気配さえ
感じられます。
一部分だけ2階がありました。当直の人の宿泊場所だったかと
思われました。
最盛期には、この地区だけで4000人くらいの人たちが生活して
いたそうです。
詳しくは東平歴史資料館(無料)へ行けば解ります。
索道跡。鉱石や物資を運ぶために、ロープウエーのようなものが
あったそうです。それらの基礎部分と思います。
風雨に耐えて現在に至っています。
まるで、インカの遺跡を思わせるような光景です。
駐車場から下へ降りていきます。階段200段余り。
いい運動になりました。(汗・・)
鉱石の保管倉庫に使われていた建物というか、城跡の石垣という
イメージでした。
MEMO:
旧別子銅山跡は、この東平地区の日浦地区があります。
登山好きの方も多く、山登りと産業遺産の両方が楽しめます。
付近に飲食施設などはありません。お弁当持参で考えてください。
飲料水の自販機はありました。
歴史資料館は普段は営業していない様子でした。
林道入り口付近に『本日開業』の記載がありましたので、季節営業かと
思います。
ひと味違う観光地、よろしかったらお試し下さい。
次回は日浦地区へ行ってみたいと思いました。
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