豊稔池ダムの堰堤
観音寺市(旧、大野原町)に豊稔池というところがある。
池というにはちょいとでかい。讃岐特有のため池の一種らしい。
建築物ではないのだが、土木の作品としては超一級品。
専門的にいうと、マルチプルアーチ式ダムという。
5つのアーチと6つのバットレス(控え壁)からなる。
ダムの堰堤の規模は、堰長が145M、堰高が30Mほどだとか。
貯水量は159万トン
石積みの古びた様子が程よく美しい。
大正末期に着工され昭和4年に完成したと記されている。
80年近くの歳月を経てこれほどに美しくなっている。
平成18年に重要文化財に指定されたのは記憶に新しい。
幹線道路から下へ降りていく。あまり広くはないが駐車場がある。
周囲は公園風に整備されている。
高さ30Mほどなので、ダムとしては小さな部類であろう。
だが、その風格はチョッとそこらのダムには見られない。
重厚感。歴史的重みが漂っている。
私の建築の大きなテーマでもある『美しく汚れる』を見事に成し遂げている。
す・す・すんばらしい!!!!
この存在感 う~~ん・・と うなってしまう。
上の幹線道路からみた遠景。上からだと絶景のスポットが少ない。
やはり下から眺めたほうが、スケールもでかく見える。
なぜか湖面が鏡のようによく写る。シンメトリー状態がよく解る。
※シンメトリー下記参照
穏やかだ。安らげる光景!
例年このダムの『ユル抜き』(放水)の話題が決まった時期によく出る。
田植え前のころ。昨年は6月13日でした。今年は?
MEMO:問い合わせ先は 豊稔池土地改良区 0875-54-2035
ACCESS:高松自動車道 大野原IC下車約15分
県道8号線(観音寺佐野線)を南下、五郷から県道9号線(大野原、川之江線)に入り山手の方へ上がるとすぐ。
MEMO:
建築物にシンメトリーはよく使われる。
こんな言葉を使うのは、学生時代以来かも知れませんね。
左右対称、安定感が感じられる。
大きく分けると回転対象性や鏡像対象性があります。
他にも、並進対象性とか、数式対象性などもあります。
1/2回転してもとの図形と重なり合うものを2回対象。
1/3回転してもとの図形と重なり合うものを3回対象と言います。
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