最近特に感じることがある。

近頃の建物は味気ない。いくつかの要因はあると思うが、その一つに、『古さを感じない』ということが

あると思う。たとえば白木模様のアルミサッシ(玄関などに時々使われている)・・・外壁は古くなっているのに、サッシはいつまで経っても真新しいまま。これに反して、コンクリートの打ちっぱなし壁、歳月と共にそれなりの汚れが見えてくる。ところが、こういった汚れはいやらしくないのだ。むしろ、年数とともに、貫禄さえ現れてくる。これが建築物の『歴史』かもしれない。

 私の望む建物は、期間と共に美しく汚れる家であって欲しい。ビックリマーク