今と昔をつなぐモノ | 日々の暮らしをもっと楽しく心地良く ルームスタイリスト 稲村信子のblog

こんにちは。
ルームスタイリスト・プロの稲村信子です。

LIXIL時代の同僚とご近所ランチ。
風は冷たいけれど、穏やかな日差しが

気持ちいい午後のひと時です。

毎日顔を合わせていたあの頃とは違って、

めったに会えないけれど話が

尽きることはありません。

ストレスが溜まって仕方がない時は

気の置けない職場の仲間と会って話す話す、

とにかく話す。

それが自分にとっての解消法だった頃を

思い出します。


さて、私の実家から

「こんなものが出てきた!」と、

時折送ってくるモノがあります。
今回はこれです。
 
6歳の頃の手形です。

「いらない、いらない」

そう思いつつ、その手形に手を合わせて

みちゃいました。

「あらぁ~ちっちゃい」
正直な感想です。

私にもこんな頃があったんだ、

なんて懐かしさにしばらく浸ってしまいました。


そんな話をその友人にしたところ、

やはり自分の娘たちの手形はあったけれど

本人達に聞いてみると

「いらない」とキッパリ、だそう。

そして

「結局はそういうものって親が

大切にしているものであって、

子供達にとっては何とも思っていない

ものなのよね」、と言います。


そうかぁ、そういうものよね。
それなのに私はなぜ心が

動いてしまうんだろう。


遠い昔の引っ込み思案だった頃の私に

思いを馳せると懐かしさで胸が

いっぱいになります。


幼稚園という初めての社会では不安だらけ。
なかなか馴染めず思うように話す事も

出来なかったっけ。
とにかく目立つのが大の苦手。
その小さな自分と今をつなぐ唯一のモノ。
そんな気がするからでしょうか。

もう少し余韻に浸ってみて、

そして手放そうと思っています。