できなければ、できるようにする
私は常に、お客様への手紙や宛名は手書き
にするようにスタッフに指示してきました。
随分と前になりますが、ふと営業現場の机
の上に、お客様宛の封書の宛名が印刷され
ているのを見つけ、問いただしました。
彼は私にこう言いました。
「自分、字が下手なので・・・」
沸騰する感情を抑えて、こう話しました。
「下手でもいい。一部でも良いから手書き
にしなさい。
そして、字が下手だから印刷にするのでは
なく、字が上手くなるように練習しなさい。
それが仕事です。」
できないから、できることで代用する。
これは、合理性とは意味が違いますね。
できなければ、できるようにする。
これが仕事です。
先日、当社のお客様の声が私の耳に
入りました。
その声とは
「御社の○○さんから資料が届きました。
宛名が手書きでした。
これは好感が持てましたよ」
というものでした。
このようにお客様の声を直接聞くことが
できるケースは稀です。
ほぼ全てが聞こえない声です。
だからこそ、その「声なき声を聞く」
これは重要だということです。
さて、字が下手・・・というならば、私も
お世辞にも綺麗な方ではありません。
それでも、お手紙は直筆に拘ってきました。
今日、久しぶりに御礼状を書きました。
お客様と直接接する機会が減ったからと
言い訳することになってしまいますが
字は書かないと退化しますね・・・
昔は、常に携帯していた万年筆も、久々に
使ったのでインク切れだし・・・
年齢とともに退化するものは数多くあり
ますが、仕方のないものと防げるもの、
そして防がねばならないもの・・・
久々の万年筆で、指をインクだらけに
汚しながら反省しています(^^;;