「差」を決めるのは自分 | 高橋正典オフィシャルブログ「価値組日記」

「差」を決めるのは自分

とても興味深いアンケート結果を目にした。

 

先日の「センバツ 2023 第95回選抜高校野球

 

大会完全ガイド」


(週刊ベースボール別冊春季号)

 

に掲載された全641選手へ行われた

 

「好きなプロ野球選手は誰か?」という

 

質問への回答である。

 

 

誰もが、大谷翔平と答えると思いきや

 

第1位は、吉田正尚で、2位には今宮健太


そして、大谷翔平は3位だという。

 

村上宗隆に至っては14位だった。

 

まぁ、これはWBC前のアンケートなので

 

後にやれば違った可能性はあるものの、

 

それでもとても興味深いのは、回答した高校生


の身長との因果関係である。

 

身長の低い選手ほど、大谷翔平と回答する人が

 

少なく、身長の高い選手ほど、大谷翔平と回答

 

する人が多くなっていた。

 

先ほどの4人を好きだと回答した高校生を身長別

 

に分けるとさらに面白い。

 

169cm以下では、

1位 今宮健太 2位 吉田正尚 3位 大谷翔平 

4位村上宗隆

 

170〜174cmでは、

1位 吉田正尚 2位 今宮健太 3位大谷翔平

4位村上宗隆

 

しかし、175〜179cmとなると

1位 大谷翔平 2位吉田正尚 3位 村上宗隆

4位 今宮健太

 

さらに、180cm以上では、

1位 大谷翔平 2位村上宗隆 3位吉田正尚

4位 今宮健太

 

つまり、人は自分と照らして明らかな差が

 

ある人よりも、より身近な感覚を持てる人

 

を好きになる、或いは目標にできるという

 

ことなのだろう。

 

あまりに桁が違うと、どこか「他人事」

 

して捉えてしまうということなのかも

 

しれない。

 

仕事に置き換えると・・・

 

トップ営業マンに対する捉え方にも共通する

 

のだろうか・・・

 

生まれもった体力差ほどの違いはない

 

ビジネスの世界においても、そんな

 

バイアスがかかってしまうのだとしたら、

 

少し残念な気もする。

 

その差を例えば、個々人の選手の能力差

 

として考えたとき、野球においては

 

「日本」と「米国」という差を乗り越えた

 

ものは何か?

 

個々人の差は、組織戦では乗り越えることが

 

できるのだとしたら、そこには別の

 

価値も見出すこともできる。

 

つまり、個の力の集結は足し算ではなく

 

掛け算であり、総和の組織戦には新たな

 

能力が加算されるのだとしら、それはそれで

 

美しい話だとも言える。

しかし、そのベースになるものは、個々人の

 

目標達成意識である。

 

我々ビジネスにおける個々人の「体力差」

 

ない。


あるとするならば「意識差」であろう。


そして


その「意識差」を作るのは、「決めつけ」


「固定観念」「諦め」そして「夢」だと


考える。

 

もっと、自分を信じることが大切だ。

 

そうでなければ「自分」が可哀想だ。

 

「自分」の可能性を「自分」が一番信じてあげ

 

ないと。

 

そんなことを改めて考えさせられたアンケート

 

結果だった。