マーケットと時間軸 | 高橋正典オフィシャルブログ「価値組日記」

マーケットと時間軸

昨日のセミナーは、資料準備に苦しんだ分

 

我ながら良い内容になったと思って

 

います。

 

特に、最近よくあるセミナーのように

 

”とにかく不動産テック取り組みましょう”

 

的な一辺倒な話ではなく、現在の事業規模

 

将来の事業展望、事業承継者の有無、

 

メインの業種・業態、ターゲット市場、

 

顧客の年齢構成などを鑑み、さらにそれらを

 

”時間軸”で捉えることで、やるべきことが

 

見えてくるとお伝えしました。

 

 

経営者として特に重要なのは、マーケットの

 

見極めと、時間軸です。

 

新たな事業やサービスを提供する場合

 

「プロダクトアウト」「マーケットイン」

 

という2つのパターンがあります。

 

前者は一般的には、社内リソースを活用

 

するなど、プロダクトありきで生まれる

 

ものですが、後者は市場や顧客という

 

マーケットが求めるものに応えるもの

 

として生まれます。

 

この二つの中で「マーケットイン」

 

において特に気をつけるべきことは、

 

不確実な未来に挑む中での、

 

”マーケット” と”時間軸” の読み方

 

です。

 

かつては、企業で新商品や企画を提案

 

すると決まって上司がこう言いました。

 

「ニーズはあるのか?」と。

 

これは、1990年代?に多かった考え方

 

ですが、今のマーケティングにおいては

 

「ニーズ」ではなく「ウォンツ」ありき

 

と言われます。

 

言葉の通り「ウォンツ」=「欲しい」

 

つまり欲求です。

 

先ほどの「ニーズはあるのか?」

 

をこれに置き換えると

 

「ウォンツはあるのか?」となります。

 

しかし、このウォンツが顕在化している場合

 

実は既にその新たなサービスにライバル企業

 

がいる、もしくは準備している可能性が

 

高く、大手の参入によって市場を淘汰

 

される可能性も高まります。

 

ということは「顕在化していないウォンツ?」

 

これに挑む難しさが、先ほど指摘した

 

『”マーケット” と”時間軸” の読み方』

 

だと言えます。

 

ここを読み違えると、特に中小企業は

 

大きな痛手、大きな時間ロスとなります。

 

 

さて、今朝の新聞には大手損保会社の大量

 

人員削減の記事がありました。

 

 

先日ブログにおいて

 

 

という内容で米国の人員削減のことを

 

紹介しましたが、好決算でありながらも、

 

まさにマーケットの動向と時間軸で事業を

 

捉え、未来への先手を打つ企業が増えて

 

いると言えます。

 

『”マーケット” と”時間軸” の読み方』

 

この2つは、新規事業のみならず

 

既存事業においてもとても重要な

 

ポイントなのだと、セミナーで話し

 

ながら自らを顧みましたw