公平な情報の下で判断 | 高橋正典オフィシャルブログ「価値組日記」

公平な情報の下で判断

「平安時代の一生分」

 

「江戸時代の一年分」

 

これはなんの量かわかるで

 

しょうか?

 

これは、現代人が1日に受け取る

 

情報量なのだそうです。

 

これだけの情報が溢れる現代に

 

おいて、まさに処理力なくして

 

は、情報整理だけで時間が過ぎ

 

去ってしまいます。

 

更には、ここに「選択」という

 

極めて重要な能力を求められる今、

 

ときには間違った情報に流されてしまう

 

現実もあります。

 

 

さて、そんな情報判断といえば、実は私は

 

原発再稼働については、総論賛成の立場

 

でした。

 

そう「経済的合理性」と言う、

 

経営者が最も重要視するキーワード

 

によって・・・

 

もちろん、他方真逆の立場を取る方々

 

がいることは当然知っています。

 

しかし、原発再稼働が国策化した我が国

 

においては、反対派の声を拾うことは

 

容易ではありません。

 

そうした状況の中、数ヶ月前に書店で

 

気になる一冊を入手しました。

 

この本には、当時日本で初めて再稼働

 

を認めなかった裁判長の、シンプルかつ

 

当然の「原発の耐震性の低さ」について


地震のエネルギーを表現する


3つの数値「マグニチュード」「震度」


「ガル」のうち、特に加速度を計る


「ガル」を用いた指摘が書かれて


いました。

 

中でも、再稼働を推進する被告及び

 

その弁護団に対して

 

「稼働再開に向けた技術論争に終始し


いるが、その技術論戦には意味がない」

 

つまり、シンプルに安全かどうか?に

 

確信を持てない以上、再稼働はさせない

 

という素人にも大変分かりやすい説明

 

はストンと腹落ちします。

 

更に、こういう指摘も・・・

 

「裁判官は文系である。従ってこの手の

 

専門的な知識は持ち合わせていない。

 

では、その場合何を以て判断するのか?

 

今回で言えば「原子力規制委員会」の

 

内容である。しかし、この委員会が

 

国策によって導かれている以上、

 

ある種のバイアスのかかった判断になる

 

のは当然である」と。

 

 

今日の私の立場として、どちかが正しい

 

かの判断はまだ決定的にはできてない。

 

しかし、私は改めてこう考えます。

 

「反対の意見はきちんと聞くべき」

 

「小さな声を拾う、これこそがネット

 

社会だからこそできることである」

 

 

さて、この本ですが実は映画化されて

 

います。


「原発をとめた裁判長」 「予告編」

 

小さな声であり、ある種の反体制?的な

 

内容なのが原因かメジャーな映画館では

 

できないのかな? 私の地元中野にある

 

筋では有名映画館「ポレポレ東中野」

 

でやっていることを知らされ、終了期日

 

ギリギリに、慌てて鑑賞してきました♪

 

(ちなみに、今後は全国に移動する

 

ようです)

 

そして、監督と原作者であり元裁判長の

 

樋口英明氏の舞台挨拶もありましたが

 

やはり生で聞く声には、胸を打たれる

 

ものがありました。

 

少なくとも私は、この映画を見てもらう

 

ことをお薦めし、国民の公平な情報入手

 

の役には立ちたいと思っています。