1%という数字の意味
クラフトビール市場が好調だそう。
ビール業界全体が17年連続でマーケット
縮小している中で、クラフトビール
「よなよなエール」で有名な最大手の
株式会社ヤッホーブルーイングは、
19年連続増収とのこと。
しかし、それでも日本ビール市場における
クラフトビールのシェアは僅か1%・・・
米国におけるクラフトビール市場は
ビール市場全体の13%以上のシェアがあり
売上規模でみると更に多く、1/4以上の
シェアもあるそう。
国土が広いことや、酒税の後押しが
日本の比ではないほど優遇されている
米国市場に日本が追いつくのは容易では
ないとも思われる。
さて、国内のビール市場においてはいわゆる
ビッグ4である、アサヒ・キリン・サッポロ
サントリーの次に来るのがオリンオンビール
で、その次が先のヤッホーブルーイング。
ちなみに、オリオンビールの業界シェア
は1%弱・・・
しかし、おそらくほとんどの国民がオリオン
ビールの存在を知っていることを考えると、
1%というシェアはとても大きな意味を
もつことがわかる。
この1%という数字。
事業規模が小さくなればなるほど、存外
な意味の薄い数字として扱われ、規模が
大きくなればなるほど、重要な数字と
なる。
しかし、微細な1%という数字は、本当は
我々の事業規模でも大きな意味を持つ。
私は、新規事業を考えるときに当然ながら
マーケット規模を考えるが、その中での
1%というシェアを取れるか否か?
そして採れた場合の規模感を想定する。
最近の事業計画でもまずは市場規模と
1%の事業サイズをざっくりと計算した。
先の、ヤッホーブルーイングもビール市場の
1%シェアを目指しているという。
居酒屋で3,000円の会計で1%サービスして
もらったら30円・・・
(それでも、飲食店の利益率が5〜8%と
考えれば大き数字だが・・・)
しかし、1,000億円市場での1%は10億円
だ。
1%という数字の捉え方で、見えてくるもの
もまた大きく変わってくる。
たかが1%、されど1%。
私も、そして当社も常にこの1%という数字
を大事にして行きたいと思っている。