見えるものと見えないもの
太陽光パネルを設置すると
余剰電力を買い取ってもらえる。
その率が下がっただの何だのとか
言われ、設置する魅力が減ったとか
何とか言われてますが、この買取り
で払われる金額の一部は我々が払って
支払っていることを知っている人は
少ない。
「再生可能エネルギー発電促進賦課金」
がそれ。
機会があったら電気料金表を見てほしい。
言い方は悪いが、儲け狙いで投資している
その原資を、国の推進という冠の下に
国民が払っている。
また、これに比べたら質が違うけれど
東日本大震災の復興財源としても、個人が
「復興特別所得税」として2.1%を
2013年から今もなお、更に2037年
まで負担し続けることになっている。
今年の4月からは、労働保険も値上がり
する。
これも労使共に負担せねばならないが
この値上がりの原因は、コロナ対策の
ツケだ。
コロナといえば、最近飲食店の方との会話
の中で「3月6日以降のまんえん防止は続き
ますかねぇ」という話題になったので
私は、間髪入れずにこう言いました
「延長しますよ」
店の人は、もう続かないという意見
だったが、私は断言してしまった。
その理由はシンプルだ。
「飲食店が反対すると思っているのは
大きな間違い。
確かに、働いている人は一部反対だろう
けれど、経営者は反対していないから」
もちろん、これも店の規模によるが
ハッキリ言って、支援金をもらった方が
ほぼ儲かる。
損益分岐点の高い職種にあって、経費の
ない真水のお金はどんだけ旨味があるか。
つまりは支援金太りが半端ないのだ。
メンタルを心配する向きもあるけれど
ここまで続くと、最近はそこは乗り越え
つつある方も増えているように思う。
私も最初は飲食店の応援をしようと
結構貢献したが、もう我々も限界。
従って、まんえん防止措置は
政治問題なし、飲食店経営者問題なし
飲兵衛を除く一般の人も問題なしの
三方よしなのだ。
だから、延長するのは間違いない。
私はそう考えている。
ただし・・・
ただしだ。
このバラマキ支援金のツケは
冒頭ご紹介したように、国民全員から
広く薄くサラリと長々と徴収され続ける
ことは覚悟しなければならない。
なんで、我々が飲食店経営のお金を
負担しなければならないの?
そういう声が上がらないように
上手くやる知恵だけは、頭の賢い人は
巧みに使います。
昨日ある経営者が従業員が増えたことで
色々なことが「気になって気になって
仕方がない」という話を聞いたが
私はこうアドバイスする。
「見えるから気になる。でも、見えない
ところで我々は一杯とんでもないリスクを
スルーしている。
見ない努力なんてすぐにできるよ。
だって、みんな何も見えてないんだから
そもそも・・・」
見えるものばかり気にしているうちに
見えないものに振り回される。
そんな人生にはしたくないと、
私は常に気を張って生きている。