2012年の既存住宅流通量45万戸
(一社)不動産流通経営協会(FRK)は14日、2012年のFRK既存住宅
流通推計量を発表した。
法人・個人を問わず、売買による所有権移転登記個数を、住宅・土地
統計調査(総務省)による「住宅ストック戸数」と社会資本整備審議会
資料による「非住宅ストック棟数」により算出してきたが、今回より
「非住宅ストック棟数」の抽出先を地方自治体より数値を集めた
固定資産調書(総務省)に変更。
全国数値に加え、都道府県単位(東京都区部は区ごと)での既存住宅
流通量および流通比率の推計も実施した。
調査方法の変更により、工場や倉庫、公衆浴場も新たに調査対象に
含めた。
12年の既存住宅流通量は全国で45万4,000戸(前年比1,600戸減
(新推計後の数値と比較))。
都道府県別で最も流通量が多いのは東京の9万3,000戸で、3年連続
で増加した。
大阪が4万7,000戸、神奈川が4万7,000戸で続いた。
既存住宅流通比率(既存住宅流通量と新設住宅着工数を足した住宅
流通量に占める既存住宅流通量)は、全国で35.3%。都道府県別では
首都圏と比較して新設住宅着工総数が少ない近畿圏が高く、京都府
が46.7%と最も高かった。
東京都区部の流通量は、7万7,300戸(同300戸増)と過去3年連続で
増加。
区別にみると世田谷区が5,770戸(同180戸減)でトップ。
次いで港区の4,910戸(同210戸減)。
流通比率は港区が60.5%(同10.5ポイント減)で最も多く、続いて墨田
区・江東区の55.3%(同1.5ポイント増)。
11年と比較して流通量が増えた上位3エリアは、豊島区4,150戸(前年
比1,470戸増)、杉並区4,770戸(950戸増)、墨田区・江東区1万70戸
(1,640戸増)。
流通比率が増加したトップも豊島区の54.7%(同7.7ポイント増)。
次いで中野区の37.9%(6.3ポイント増)となった。