【日記】時間割 | Jazz@Saku

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会社員でジャズベーシストのJazz Man BSakuの日常を暴く!(笑)

「毎日どんな風に時間を使っているの?」と問われることがあった。

問われて初めて時間の使い方を意識したのが、正直なところ。

「問い」は「気づき」をもたらしてくれる。

問う人の状況によっても、答える人の状況によってもその意味が変わる問いだ。

a:沢山のコトをこなしている貴君の時間活用術を教えてほしい
b:あなた、ちゃんと時間のことを考えなさいよ!

なんだか国語の試験問題のようになったが、私は〈a〉と錯覚していることが多い。
実際は〈b〉の問いだったことに気付かず、頓珍漢な答をして、相手の訝しく思っている態度にも気付かずにいた。(今もしている可能性が高いが)

でも、記憶力も体力も怪しくなった今は、身に染みて自分の「応分」を感じ始めている。
底なのか、天井なのかわからないが。

20代の大半はジャズだけ
20代後半から30代後半はほぼ会社だけ
40代前半は人や社会、自然を知る時間
40代中盤以降は、今の時間割



年代別におおよそこんな感じだ。

昔は「目の前にあることに全力を尽くす」ことだけを是としていた。
目の前にない人や社会というものを全くと言って良いほど無視をし理解をしていなかった。いや、知ろうとしていなかった。いわゆる「傍若無人」という振る舞いに近かった。
上京して自分が夢想したことを次々に手に入れた20代の私はとにかく東京を子供のように楽しんだ。

でも、思い起こすと、たくさんの人を傷つけたりいろいろな過ちを犯したりていた。
なんとも愚鈍な時期だったと思う。だからなのか、40才を前に心身のバランスを崩した。その後駅で倒れて入院もした。ようやく自分の愚かさに気づかされたのだと思う。そして、50才を目前に、私は今このようなことを書き記している。

書きながら、今の自分には自分の状態を知らせる信号があることに気付いた。
音楽を聴く時間や新しい出会いを求めなくなって酒でごまかしている時が赤信号で、お酒の空き缶が増えている時が黄信号、お酒も飲まずに音楽を聴いたり練習したりしている時は青信号。
今は黄信号。少し前までは赤信号。でもセーブして黄信号に戻すことができている。

30代後半の私は赤信号の状態が続いていても気付かず、修復できずに放置して壊れてしまったのかと思う。肝心な自分の身体を理解するために必要な経験だったのだ、と今は思える。

〇〇だけ、という極端な時間の使い方は卒業したくて、忘れがちな自分の性格はなかなか変えられないから目にするところに貼ってある。

自戒の念を込めて毎日確認する私の時間割。

 

今日は北海道を感じながら、ゆっくり自分と向き合うのだ。