Jazz@Saku

Jazz@Saku

会社員でジャズベーシストのJazz Man BSakuの日常を暴く!(笑)

ベースを弾いています♪ よろしければお運び下さい!詳細はリンクを参照ください。直近のライブはこちら↓


Next Stage 55月18日(日)18:00 松戸コルコバード セッション
唐沢 英親(ギター)佐久間高広(ベース)


★ライブ出没情報★



 5月18日(日)18:00~21:00  松戸コルコバード セッション


 ジャムセッション


 唐沢 英親(ギター)佐久間高広(ベース)



 5月19日(月)19:30~22:00  渋谷 カフェ・テラオ セッション


 鉄道とジャズとセッション


 三上 志織(ヴォーカル)橋本 啓一(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 5月21日(月)19:30~22:00  江古田 Buddy ライブ


 Ayakashi ライブ


 吉永 綾香(サックス)橋本 啓一(ピアノ)小林 ダイスケ(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 5月22日(木)19:00~21:30  行徳 ホットハウス セッション


 ジャムセッション


 羽根渕 道広(サックス)三木 成能(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 5月25日(月)19:30~22:30  沼袋 OJC AbeCafe ライブ


 平尾孝夫 トロンボーンカルテット


 平尾 孝夫(トロンボーン)長谷川 真一(ピアノ)長谷 陽介(ドラム)佐久間高広(ベース)



 5月26日(月)19:30~22:00  四谷三丁目 ConTonTonVivo ライブ


 HAM ライブ


 MISA(ヴォーカル)吉永 綾香(サックス)橋本 啓一(ピアノ)小林 ダイスケ(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 5月29日(木)19:30~22:00  六本木 All of Me Club ライブ


 Ayakashi ライブ


 吉永 綾香(サックス)橋本 啓一(ピアノ)小林 ダイスケ(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月5日(木)19:00~21:30  行徳 ホットハウス セッション


 ジャムセッション


 竹内 郁人(サックス)竹内 亜理紗(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 6月8日(日)14:00~17:00  松戸コルコバード セッション


 ジャムセッション


 古森 貞之(ギター)松戸 果世(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月9日(月)19:30~22:00  四谷三丁目 ConTonTonVivo ライブ


 Toru Hash Reunion ライブ


 皆川 トオル(サックス)橋本 啓一(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 6月12日(木)18:45~22:00  松戸コルコバード セッション


 ジャムセッション


 佐藤 仁(サックス)近藤 圭介(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月13日(金)19:00~22:00  大口 Circle セッション


 ジャムセッション


 大野むげん(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 6月14日(土)20:00~23:00  田園調布リトルジャイアント セッション


 ジャムセッション


 阿部 義徳(ピアノ)山口 友章(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月16日(月)19:30~22:00  渋谷 カフェ・テラオ セッション


 鉄道とジャズとセッション


 三上 志織(ヴォーカル)橋本 啓一(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 6月21日(土)14:00~17:00  関内よいどれ伯爵 セッション


 ジャムセッション


 菊地 雅之(ピアノ)矢藤 健一郎(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月22日(日)13:00~16:00  白楽ラフィエスタ セッション


 ジャムセッション


 中根 一城(ギター)矢藤 健一郎(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 6月26日(木)19:00~21:30  行徳 ホットハウス セッション


 ジャムセッション


 竹内 郁人(サックス)竹内 亜理紗(ピアノ)佐久間高広(ベース)



 7月12日(土)19:00~22:00  白楽ラフィエスタ セッション


 ジャムセッション


 中根 一城(ギター)矢藤 健一郎(ドラムス)佐久間高広(ベース)



 7月21日(日)13:00~16:00  元住吉キルクス セッション


 ジャムセッション


 柴内 貴彦(ギター)矢藤 健一郎(ドラムス)佐久間高広(ベース)



名古屋駅でのきしめん。本編①を読んでくれた友から在来線のホームにもあって地元のお客様に人気なんですよ~、という指摘を受けた。まだまだですのぅ、佐久間高広。

 

ということで(どういうこっちゃ?)、名古屋駅を11:05に出発する亀山行に乗り込む。ビールを飲んで駅弁を食べたいから窓にビールを置けるボックス席の窓側が欲しい。4人掛けだから相席覚悟だが、それも出会いが楽しいから嫌いではない。(首都圏の相席屋さんの話ではないよ...って)ちなみに関西本線の一部区間から始まるこの線区は中学2年生以来に乗る。仕事上マイカー(自動車)では新東名高速道路を往復したし、伊勢志摩でもちょっと中期ステイをしたことがあるから、このあたりの景色は少し知っている。

※線をひいたような電線と橋。(特に意味はない)

※四日市コンビナート(地理の勉強のために娘用の写真)

 

ただ、僕としたことが、先の事ばかり考えていて三岐鉄道のことをすっかり忘れていた!!「あっ!あれは!!」とほろ酔いのおぢさんが、小声で、叫んだ理由は三岐鉄道の車両を反対側のボックス席の窓越しに見たからだ。相席の初老の御婦人(僕も初老だけど...)が顔を上げて僕の方を訝し気にしげしげと見たことは付記しておこう。

 

さて、およそ35分後の四日市市駅で下車し津まで行くという考えだったが、駅弁を食べていて考えが変わった。「そうだ、紀勢本線の起点から終点まで乗るべきだ。鉄道が好きなら、男ならそうすべきだろ!」自分の心の中でそんな声が聞こえたとか聴こえないとか。。。実はこれには合理的な訳がある。そう、四日市から津の間は第3セクター化されていて伊勢鉄道となっている。だから青春18きっぷの旅では基本的乗車できないのである。

 

ということで

 

(いや、実はビールを飲んで駅弁食べてお腹が満たされて少しウトウトして気が付いたら四日市を過ぎていたとは言えない。)

 

亀山駅12:08定刻着。

 

向かいに関西本線の単行のハイブリッドディーゼルが停車している。そう、最初のプランでは関西本線をそのまま奈良方面まで行って和歌山線経由で紀伊田辺まで向かおうとしていた。紀伊半島を時計回りに、しかも風光明媚な紀伊半島の車窓を堪能する予定だった。でも、僕は心に決めたのだ。

 

その名も『3日間最長片道切符の旅~新青春18きっぷの限界にチャレンジ!』だ。

 

だから、予定は大変更。終点の亀山駅まで乗ることが大正解なのある。(後付けww)ということで、紀勢本線の起点から出発するハイブリッドディーゼルに乗る。

 

亀山駅12:16発。多気までの約1時間先頭車両の運転席から程近いロングシートの一角に陣取る。正面には老夫婦。その車両の乗客は7人。さえぎるものが少ない平野部、真昼の日差しを浴びてまぶしい車内。「『ブラインド落とすかい?』『いや、この景色愉しみましょうよ』」なんて会話をしている老夫婦がうらやましく思える。

※地元の方は日常でしょうが、なかなか正しく読めないよね

 

多気駅13:13着(いーさ、いーさ。どうでもいーさ♬という曲を創って見たいと心の中で思ったことはここだけの話...)

 

趣のある多気駅。いわゆるジャンクションである。往年の姿が残っているから思わす写真を撮る。この先に向かう新宮行きの汽車は本数が少なくなり、これを逃すと夕方まで3時間以上ないからこれに東京からの普通列車の旅で乗る=この旅程でしか成し得ないのである。(後付け)

 

数少ない汽車である。首都圏の通勤電車のような満員っぷり。先頭車両のロングシートの海側を確保できたが、普段使いの高校生に囲まれて何もできない。『髭面のおっさん、あれ鉄ヲタぢゃね?』とかヒソヒソ言われながら、こちらは狸寝入りを貪る。でも、男女ともにいろんな種類の制服があって高校生活は別々にしているだろうしそれぞれ仲間が違ってるのだろうけど、降りる駅になると、それまでは話をしてなかったのに、バイバイ~なんて声を掛けてたりしている組もある。中学校と高校とで離れちゃったのかな。

 

途中駅で乗りこんできたり降りたりを繰り返しつつ、汽車はどんどん乗客が減っていき。それまでの満員電車があたかも広々としたグリーン車に変わっていく。なんでって、多気を13:22に出発した汽車が新宮に着くのは17:04、およそ4時間の旅、その間に生活圏は変わるものだ。僕の席も変える。

※リアス式海岸の多種多様な入江が美しく見えて来て楽しい。

 

途中駅で特急列車との行き違い待ちは、乗り鉄の愉しみの一つ。運転士さんと会話する機会だから話かける。

 

「対向5分遅発ですか...」とか呟くと、「ワンマンで通学対応していると自然と遅くなるんですよ」とのこと。そういう理由で途中駅の停車時間が長く取ってあるのだなと得心。その長いすれ違いは写真撮影に打ってつけだから、出発予定と停車の理由を確認したので安心して、列車外に出て散歩。

 

跨線橋の真ん中に立つと南側に海が遠くに臨められた。春の陽気の紀伊路はなんだか気持ち良い。

 

そして、徐々に少し開けた砂浜も出現し始める。外海に向かっているからかな。地図帳を拡げながら地形図と海岸線とかを眺めるのも楽しい。この海岸はなんて名づけられているんだろうか?なんてね。

 

そうこうしているうちに、車内はガラガラに。(ガラガラへびではないし、声がガラガラになっているわけでもない。)

 

徐々にターミナル駅の尾鷲駅に近づいているようだ。(ちなみに尾鷲は、大先輩ベーシスト荒巻さんの故郷とのこと。凄く風光明媚な場所で生まれ育ったんだな、と思うし台風にも負けず生きてきたからあの力強い音と柔らかさが育まれたのかな、とか考えたりしてね。)

 

そして、誰もいなくなった。。。

尾鷲駅23分停車。ここでご飯を買うしかない。。。

 

(続く)

ーーーーー

あぁ、1日目後半とす予定が、いろいろ書いていたら、長くなってしもうた。しまった!!

 

尾鷲駅から大阪(天王寺)までの初日の行程は終盤にかけて少し大人な下世話な話に突入します。乞うご期待?

 

(これ、いつ終わるの・・・)

品川を4:35に出発した電車はまだ薄暗い都内を軽快に進む。僕は小田原あたりからの車窓で太平洋の日の出を拝むことを楽しみに海側のボックス席に陣取る。(これが大事)

 

頬杖を突きながら車窓に目をやっていたら、いつの間にか平塚あたりを過ぎていた。左手の掌の涎のべとつきがいい感じだ。大好きな鉄道に揺られて不足気味な睡眠を解消だ。(んなわけない…)見渡すと周囲の席は通勤通学の人で程よく埋まりかけ。(そうだよね。平日だからね。朝からご苦労様です。)

 

まぁ、小田原あたりで早朝過ぎるから大半の方が降りる。となると「わー」とか「おお~」とか叫んだり感嘆したり自由にできる。

※見れて良かった朝陽。ピンボケだけどね。

 

熱海駅では対抗式ホームでの乗り換えで、目論見通りなのだが、なにぶんそれまで編成最後尾の車両のボックスシートをキメていたので、短い編成の島田行きは中間部だと直ぐだが、およそ4両分席確保の争奪戦に負ける。(あ、これ2分乗り換えです。)

 

6:18定刻で出発。来宮を通過するあたりで、朝の腸活が催す。荷物をロングシートに置いてトイレに立つ、鍵がかかっている。まぁ、トイレの目の前の大き目の窓のところで車窓を見ながら待とうと決めた。電車は順調に丹奈トンネルを進む。カタンカタンという心地よいレール音が臀部の穴に直撃する。括約筋が活躍する!長い丹奈トンネルを抜けた。まだ先客は出て来ない。「うんこがしたい、クソッ!」(と、自分の中心で叫ぶ)函南(かんなみ)駅に到着この6分間は酷く永く感じた。諦めて席に戻る。(漏らしたわけではない)三島駅ではたくさんの学生が乗る。沼津の高校への通学だろうか。なんて、トイレの方を見ると、出てきたよ、、、カメラを首から提げた品川駅から一緒でいかにも鉄道ヲタクな中年の青年が。「アイツか!アイツだったのか!」(まぁ、同族だから消化活動も同じリズムなのかもしれない。 いやそんな訳はない。)そんなかんだで我慢していたらもう沼津に着くというアナウンスが。。ここで僕には秘策があるのだ。Navitimeには出て来なかった秘策。それは沼津始発に乗り換えることだ!

 

沼津駅の始発電車はJR東海の新造車両だった。塗料の臭気が新しさを醸し出す。。。とか、余裕をブッコいている場合ではない。幸いほとんど人が乗っていないから(先を急ぐ人は、島田行きに乗るから)良き席を確保。僕はトイレに急ぐ人だ。

※写真が雑なのは察してください...

 

新しい車両の新しいトイレのなんて美しいこと。いや~快適、会食快便ですよ人間で大切なのは。顔面の脂汗もひき、落ち着いて2人掛けの席に座る。ここからは車窓には期待していないから、浜松駅までは熟睡してもよいと自分のルールを定めている。腸も緊張がほぐれたのか超居心地がよい。通勤通学電車で堂々と寝込む。背徳感が半端ない。

 

沼津駅11分間の乗り換え時間で、浜松駅まで一気に2時間15分踏破し長い東海道本線静岡県区間の距離を稼ぐ。熟睡していて、あっという間に天竜川を越える。浜松に住む友に「浜松駅通過~」という余計なメッセージを送る。相手はサラリーマンである。浜松駅9:01着だから、彼は始業直前だったはず。相当ウザかったろうに。

 

浜松駅では9分で豊橋行きに乗り換え。お決まりのロングシート。天気もいいから浜名湖を新幹線ではなく本線側から見たかったから、ちょっとスマホのカメラを構えて頑張ろうとするが、いやかなり気まずい雰囲気だ。ドアに立って撮影する位でないといけないが、そのポジションは先約あり。脳裏に焼き付けることにする。自動車や新幹線では何度も通過したこの区間。湖上にかかる橋とか湖岸を走る景色を楽しむという点では東海道本線の鈍行電車しかない。(新幹線は速すぎと防音壁で見えずらい。高速道路は運転しているから脇見運転はムズい、というかしちゃ駄目!)

※なぜか余裕の自撮り

 

豊橋駅9:50発大垣行きに6分間で乗り換え。名古屋近郊区間は例の進行方向に倒せる個人の空間を保てる2人掛けのシート。少し今日の旅程を整理する。JTBも時刻表を開いてルート確認だ。亀山行き鈍行に乗車するかもう少し待って快速<みえ>で鳥羽の手前まで一気に行くか。いや待てよ。元の計画に戻して奈良まで関西本線を巡った方が楽しいんではないか?とか優柔不断の自分が顔をのぞかせる。いや、今回はできるだけ遠回りして3日間鉄道に乗ろうと決めたじゃん。という僕の中の一人の意見が勝る。

※乗り換えのシーン。自撮りはいらないな。

 

とかしていると金山駅。名古屋駅からがこの旅の本番である。名古屋着10:43。男なら初志貫徹だ、ということで、四日市市で乗り換えて津行きに乗り換えて、津から多気行きというルートで行こうと決めて、下車した。

 

ここに来て、腹が減ってきた。そうだ、朝から食べていないし、沼津で出してきた。きしめんが食べたい…があれは新幹線ホーム、駅弁だ、駅弁にしよう。ということで、22分も乗り換えがあるからゆっくり買い物だ。NewDaysで買い込みだ。そうだ祝杯も挙げようじゃないか。昨晩の酒も抜けてきたことだし。

ということで、平日の昼間からお酒と駅弁をコンビニ袋に入れて、地元のご高齢の方が並ぶホームの最前列で入線を待つ。

 

 

ここから13時間の紀伊半島1周の初日がスタートする。(って、まだスタートしてなかったのかよ!)

 

 

~初日の後半に続く~

 

 

前日のジャムセッションのホストの終演後のアフターアワーズは、お店と共演者に「明日、凄く早いので…云々」と事情を話して早々に帰宅。

※こんな感じでごく普通の日常の前日。

 

荷物の最終チェック。今回は2泊なのと、寒暖差が激しいことが予想されるので、春から冬に衣替えができるように準備するから少しかさばる。あれもあった方が…とやり始めると止まらないので、基本的には持って行かないものを決めて、寝る。目覚まし時計は2時50分にセット(出発の1時間前起床は基本だ)。

 

肝心の旅程の再確認、名古屋から尾鷲までの時間の使い方と、プランAとプランBのどちらで行くか、まだ迷う。

 

さらに装備も変わるのよ。プランBの場合は厚手の上着は不要、プランAの場合は必要。同じく靴はBならスニーカー、Aならトレッキングシューズ。とかね。

まだ迷ってるのか・・・と驚きの方もいるだろう。況や、これこそ青春である哉。

ただ、僕は意を決してこうするのである。


 

朝眠い目をこすりながら時刻表を見ていたところ、楽しい発見。京浜東北線の下り方面の始発ではなくて、敢えて、上り方面の始発に乗り品川で2分乗り換えが出来たら、東海道本線熱海行きの始発に乗れる!乗れるということを発見!ばっちり目が覚めた。

 

だって、自宅から2.7㎞の大井町駅に予定より少し早く着く必要があるんだもん。(まぁ、東北方面の旅にはよく使っている電車なのですが)とかやっていたら雨予報じゃん。もう、チャリでぶっ飛ばすことに決定。

 

自宅発4:02 マイチャリ


※目は寝ている。

 

霧雨のパラつく早朝、リュックを担いだ東京の気候にはアンマッチなな服装の中年オヤジが必死にチャリを漕いでいる。そう、僕は眼鏡をかけているから眼鏡は曇りガラス。前は見えない。

何を目指しているのかわからん心理状態ではある。目の前にゆるりとママチャリで走っているオッサン(俺もオッサンだけど)を抜き去る。。。でも大井町に着くときには汗はかいたが雨は大丈夫…であった。何故か、15分で走り抜き、雨が本格的に降り出す前に着いたからである。

まぁ、かいた汗は電車の中で乾くか。と、プランAとBの間を取った服装と靴はこの時点では正解だった。と思う。
 

ということで、いつものJR京浜東北線大井町駅に到着。いつもと違うのは自動改札機を通ることができるという点だ。これまでは朝の駅務で忙しい駅員さんを呼び鈴で呼び出して、来るのを待って、日付印を捺印してもらうところからスタートだが、それがない。ちょっと味気ない気もするが、これがJRの言う改善ポイントの一つなのだな、と体感。でも、僕は、駅員に「下車印」捺してください。と依頼するのである。結果、自動改札に記録されるJRだけが分かる乗車記録ではなく、券面に記載される乗車記録を得ることができるのだ。
 

4:14 JR大井町駅 改札到着

 

ということで、ようやく1本目の出発のホームに立つ

 

4:28大宮行き 京浜東北線、これで品川まで向かう。

 

そして、4:32品川駅着、4:35熱海行き東海道本線始発に乗車。

いよいよ、本格的な旅の始まりだ。根府川駅あたりで朝陽が拝めるといいなと期待しつつ。

ーーーー

 

さて、お気づきだろうか。ここがポイントだが、、、僕の旅はまだ本格的に始まっていない。あくまで朝の葛藤を書いているのである。これが青春の旅だ。と思う。。だって、名古屋に同じ時間に着くんだったら、普通の大人であれば、8時の新幹線で余裕なわけで、そういう選択をするだろう・・・。阿呆な話である。旅が始まる前から鈍行なわけである。

 

(続く)

「青春18きっぷって大人も使えるの?」なんて質問をよく受けるから

 

「普通列車で旅をするなんて、稼ぎを得た一方余暇時間の乏しい大人は選ばないでしょ。目的地でたっぷりと時間を過ごすために最も合理的な手段の交通機関を使うものでしょ。青春時代、それこそ18歳って大人への転換期、そんな人間の節目、自由な時間はたくさんあってもお金がないから節約しながら旅に出ることを支援する切符なのじゃないかな。云々(中略)だから、大人でも使えるよ。(長っ)」

 

なんて返答することもある。じゃ肝心の僕はというと、列車に乗って車窓を愉しんだり、地図帳や地理の教科書の説明だけではわからなかったことを体感したりすることが好きなのである。

 

※古き良き国鉄のローカル線の様子に思いを馳せる。

 

ーー

「行ってみようじゃないか。亀さん!」

 

という西村京太郎のサスペンスの主人公の十津川警部の決まり文句が大好きだった亡き父を思い出す。小学校の頃から休日に父と見ていたテレビドラマの影響かなぁ。「行ってみるか。」という判断をすることが多い。(亀さん:亀井刑事という上記小説中の相棒)


 

今回の旅は冬の青春18きっぷで旅に出れなかったという悔しさもあり渾身の旅程にしたかった。

 

まずはスケジュールである。3日間を確保することができる日程は、、、、とカレンダーを確認すると、3日間連続の休日なんてどこにもない!(あ、平日はフルタイム勤務、それ以外の時間は音楽の仕事、さらにそれ以外の時間はバイト、なのですorz)

 

「あー、やっちまった」

 

と、近所の本屋に平積み状態だったのに、たった数日で最後の一冊になっていた時刻表を手に入れて小躍りして帰宅したあの日の自分にお詫びをしたい気分に。

 

でも、そこはへこたれないのだ。ここからが「乗り鉄」の始まりだ。時刻表と路線図を睨めっこしつつ場合分けの楽しみである。(ちなみに、Navitimeなどのネットの経路検索に勝つことは至福の喜びである。※いや、勝負ってあんの?というツッコミは勘弁いただきたい。乗り換えは絶対始発駅目指した方が座れるから良いのだがNavitimeは執着まで乗って乗り換えるロジックだな、現時点)

 

ここで大切なのは、予備知識として、仙台6時間、米原6時間、新潟6時間、長野6時間というざっくりではあるが各方面への時間感覚であり、初手からその後の工程が制約されるのである。かつ、上野・品川・新宿と言ったターミナル駅の各線始発を1本でも遅らせると末期的なスケジュールになるので要注意だ。(※何が?というツッコミはご容赦いただきたい。)そして、僕は『気動車(ディーゼル動車)』に乗って癒されたい人なので、気動車が運行されている路線を織り込む必要がある。旧国鉄に未踏路線はないので、以前乗った時に夜間だった、酔っぱらっていて記憶にない、寝ていた、などの路線を中心に攻める予定を考える。

 

 

まずは、越美北線に乗って、旧大糸線を巡る旅はできそうだな。とかこれまでの経験と勘であらかたの旅程を構想する。いやまてよ3日間もあれば、東北半周もできるんじゃないか、中を通れば(※中は奥羽本線)でも、せっかくだから・・・。

 

・・・(中略)・・・。

 

いやぁ、楽しかったなぁ、この2か月間。仕事で行き詰る度に時刻表を引っ張り出して、旅程を構想してB5のノートに書き記す。仮想の旅程がいくつも出来上がる。(※仕事しろよ!)

 

まぁ、仮想の旅でこの春は終わろう。これだけで十分楽しかったよね。と自分に言い聞かせて、「うまくいかないねぇ…。」なんて思っていた矢先、音楽関係からの連絡が!

 

なんと、立て続けに週末の予定が延期やキャンセルになったのである。そう、そこは唯一に近い連休取得可能な日時なのである。演奏がなくなるのは確かに厳しいことなのだが、極個人的には待望の3連休のチャンス到来である。(※本来は喜ぶべきところではないんですよ。本当に…)こうなったら、本格的にこの3日間でやるべき計画の立案だ、と時刻表と路線図との闘いのゴングが鳴った。

 

続く・・・(笑)

 小学校の卒業文集の将来の夢には「999(銀河鉄道スリーナイン)を造る」と書いた僕、より現実的な将来的な夢として、ダム建設技師、とも記している。小学校4年位の夢はラリードライバーだったけど視力が良くないとなれないということで諦めたっけ。そんな中、佐久間ダム建設の記録をどこで知ったか、これは記憶があいまいなのだけど、ダムは凄い、ということでその後の進路も決まることになるわけである。

 

さて、本記事の前回編<その1>ではJR東海飯田線佐久間駅で一人寂しく下車をしたところで締めくくった。その2の本記事では、佐久間駅下車から帰宅編です。何かの参考になれば。

 

ーーー

  佐久間駅は島式ホーム1面で地下道で駅舎につながる方式。ホームからは隣接する佐久間小学校が目に入る。「また来よう」と一人呟いたところで、その発言は無責任なもので、大抵再訪・再会することは珍しいものだ。それは自分自身が一番わかっているから、一期一会。全力で時空間を愉しみたい。

 ということで、駅前のレンタカー?のお店に人影が見えたので取り急ぎ声をかけてみる。だって、この土地の事知らないんだから。

 

「すみません、この町に初めて来ました。苗字が佐久間というので、何かゆかりがあればと思って。このあたりは<佐久間>っていう苗字の人は多いんですか?」

 

「いや、あんまり多くはないね~。」

 

「そうなんですね。ルーツかと思っていました。ところで、このあたりでご飯食べたいんですが、、、」

 

「いや、どこもやってないかな。」

 

「・・・。」

 

「佐久間ダムに行こうと思っているんですが、、、」

 

「バス、やってないし、タクシーかな。俺これから仕事あるしな(送ってやれねぇな)。」

 

「いえいえ、いろいろ相談に乗ってもらってありがとうございます。歩いて行けるようなので、頑張って見ます。」

 

「すまんなぁ。」

 

と、やり取りして、振り返ったら、鉄道マニアには堪らない、保線車両が通過!!勝手に「こりゃ、ツいているわ!」と独り前途洋々感で高揚する。(あ、、、写真の黄色いやつです。)

 

 

ふれあいバスというのがある模様。地元を体感するといいう趣旨だから乗りたいが、全然時間が合わない。いや、そもそも駅とかランドマーク以外は停留所名も分からない。(引退後はこういう路線のバス運転手さんって仕事も悪くないかもと思ったり。冬場とか事故ないように配慮することは大変なご苦労だと思いますが。)

 

取り急ぎ、教えていただいた通り、中部天竜方面を目指す。

 

駅前の賑わい。ダムが出来て発電所が出来てその運転で雇用ができれば大賑わいなのだろうなぁ。平日の夜に訪れたら活気を味わえそうである。

はて、左か右か。

もちろん右なんですが、この正面の建物が気になるわけです。近づくと、

こんなんで、漁業協同組合(「非」というのが強調されていますが)の建物!飯屋ではない!ということで昼食にはありつけず。。。

 

気を取り直して、、この左の道の先には憧れの発電所があるわけです。

とか、堪能していると、2時間が過ぎてしまいそうなので、先を急ぐことにする。

 

右に行くと、中部天竜へつながる国道だ。歩道はないけどそんなのは当たり前だ、とにかく歩車共に安全に最大限配慮するのが基本である。

いや~これだけ長いトンネルを歩くのはなかなか怖いなぁ。と思いつつ。トンネルに自動車が入ってくるともの凄い騒音が洞内に響いてね。最初は前からなのか後ろからなのか分からないんだけど、途中からドップラー効果の経験から?でわかるのよ。人間の耳、恐るべし。

 

で、もちろん、トンネルを抜けるとそこは、、、

当事者の僕はとっても清々しかったのですが、写真だとあんまりですね~。でも、これはどうでしょうか。

 

 

振り返ったら・・・。

佐久間発電所と中部天竜の市街地と佐久間の自然の姿が美しいのです~。

 

さらに先に進むと、赤いトラス橋が見えてきました。ああこれが、あの橋か、、と思いながら先に進みます。

おそらくこの景色ってもう二度と見ることはないかな、、、と思いながら。

そんなこんなで、佐久間ダムへの道を歩いていくわけですが、ご想像の通り、腹は減るわけですが、教えてもらった湧き水(↓)

以外に道中には何もなく。もちろん、この水はめちゃくちゃ旨かったし、空のペットボトルを持っていなかった自分を相当悔やみましたがね。

 

でも、中心市街地なんだろうなぁ、僕へ(自意識過剰気味)の呼びかけが多くなるし、あっと言う間に時間は過ぎる。


まず、僕の更新工事って、なんだ。(いや、河川改修ですが・・:)

お母さん、ありがとう!!(意外に良き写真だな・・・)

 

とか、やっているうちに残り1時間30分位だからな。。。

 

実は、先ほどの湧き水のところで地元の何故かウォーキングされているお姉様に遭遇。佐久間ダムへの行き方を入手!!

 

これですよ、行き当たりばったり旅の醍醐味は。とかいいながら、トンネルから抜けて、息を弾ませて、「み・・ず、、、みずを。。。」とか言うオッサンは余程気持ち悪かったろうに、彼女は僕に道を教えるとその姿は消えていたよ(笑)

 

さて、本題。

 

まじか、天下の佐久間ダムだぞ、観光地として凄いんじゃないの~。と心配になる案内看板。。。

それでも、おれは行く!

 

これか、近道は!!いや、先が見えんが、行くか。

 

ということで、ここから3KMということで、頑張る。

 

というはずなんだが、少し登ったところの案内版も、残り3KM

 

おお、マジか・・・と残暑の残る伊那路を鼻歌交じりに登る。

 

でもよ、、、

いやいや、結構進んでるってのに、3KM。

 

まぁ、数百メートルは、3KM圏内ね。と解釈。(僕、寛大だな。記事書きながら思う。)

 

で、近道を抜けて国道に合流。それでも3KM。まぁいっか。

※冬には行けません。

 

はい、この地図で全てが明らかになりましたね。って、この大体な点線を踏査するのです!

 

ほとんどがトンネルです。こういうのをとんねるず、というのかな。

 

途中でこんな壁画が。。。

 

で30分程度の登山の末、、、、小学校の時に憧れていた、佐久間ダムに到着です。(本当に52歳になって初めて見るのです。)

これを当時造ったというのがとにかく凄くてね。

こんな感じですよ。顔がもう嬉しそうです。

佐久間ダムのダム湖ですよ。この上流が大嵐駅のあの流れなわけです。

 

僕が訪れた日は休館日とのことで、この景色を独り占め。しかも、放水まで見れました。(動画ありますが、これどうやって公開するのかな。)もう、ひとり感動しておりました。僕が北海道の田舎から見ていた佐久間ダムとはこれなのか!という。すみません、本当に筆舌に尽くしがたい、とはこのことでして、そもそも忘れかけていたいろんなものを思い出したわけです。

 

そもそも東工大ではなく、佐賀大のダム建設の権威の先生の元で学んでいたら今は海外の新興国のダム建設に携わっていたのかな、とかありえない人生を妄想したり。。。まぁ、人生に「たら、れば、はないですが」

 

とか浸っている時間はなくてね、列車の時間まで残り40分弱!

登りに比べて早く帰れるとしても、中学時代の全力疾走で10分強の距離を早歩きで52歳のおっさんがひざ痛に勝ちながらどれだけのタイムで行けるのか。。。帰りはひたすら下るのであった。

 

そして、このコンデンサー?の畑にたどり着くも、あと15分?

中部天竜駅は??

 

あ、あの赤色のトラス橋である。この橋を渡れば、中部天竜駅。がんばろ。わたりながら、「あぁ、この水を飲んだらどんなに気持ちが良いか! そこで鮎釣りしている人の魚籠から一匹いただいて塩焼きで食べたらどんなにおいしいことか!」と妄想したことは、釣り師の方にはバレていないだろう。

 

それにしても良い誤算だった、僕は中部天竜へ列車が到着する時刻を出発時刻と勘違いしていたようで、7分程度の余裕があったのだ。これはツいている。中部天竜の駅前探訪だ。

 

大人の佐久間に必要なのはビールだよ、ビール。いや、飯だよ。時間のない中ショートカットするには、人に訊くのが一番である。何故か汗だくの胴の長いオッサンに声を掛けられた駅員(おそらく委託業者)はさぞ訝しく思ったに違いない。「お酒の類を売っているようなお店は、川沿いの病院の方にありましてね。ここからだと往復で10分以上かと・・・。」おお、マジか。凄く腹が減ったよ。(後からインターネットで調べても、そんな情報が出て来ないのですよ)ということで、駅前を散策。

 

すこし疲れたS氏の表情がわかるだろうか。

民話の里とのことだが、民話の「み」の字にも出会っていないから実感なし!

 

もう、駅でブドウジュース(ドールの東京でも買えるやつ)を買ってしまったぢゃないか。S氏少し不愉快な顔しているか?

肝心の佐久間駅で記念撮影していないので、ここで名札のような撮影をする。

 

で、汗臭いS氏は通勤・通学で混雑の列車に乗り、周りに異臭騒ぎを起こしたとか・・・。

 

日没は林の陰でうまく撮れず。18:12だっけ。

 

あとは寝ちゃった。

 

豊橋から浜松行に乗ってね。いろんな東京までの乗り換えパターンがあったけど、浜松駅で1時間弱過ごせる帰宅パターンに決定。なぜなら腹が減っているからだ。浜松在住の親友に連絡入れて可能なら一緒に飯を食おう、と打診するも叶わず。だが、駅近の感じの良き立ち飲み屋の紹介を受ける。流石、わが友。

わしは満足じゃ。

写真はないが静岡の地酒もいただき、今日一番の出費。だって、ここまで切符代とたまごサンドとワンカップ、水、お好み焼き、だからね。

 

ということで、東海道線内の大井町駅までは、よく乗り換えられました、僕。寝まくって、大井町駅着。

 

顔面蒼白なのはご愛敬。

 

どうやって家に帰ったかは、道交法改正前につきお許しください。

 

※浜松駅ホームで買って一口飲んだはずの静岡麦酒の缶はどこに行ったのか、それは七不思議である。

(完)