ふと思ったこと。
「そういや、神話伝承って『お金の神様』っていなくない?」
七福神の毘沙門天の手描きイラスト画像。自作ゲーム画面より。
そう。豊穣の神や商売の神は各神話にいるのに、「貨幣(お金)」をピンポイントで司る神はなぜかいない。
それって何で?
そして「金運のご利益が欲しいなら結局どの神が強いの?」を、各神話別に比較することにしました。
なぜお金の神がいないのか?考察
何で「お金の神」がいないかというと、神話が生まれた時代の人々にとって大事だったのは「お金」そのものより、生活の豊かさだったからだと想像されます。
古代社会で富を生むのは、主に
・農作物が実り収穫できる(農耕)
・家畜が増える(牧畜)
・交易がうまくいく(商売・航海)
・戦いに勝って領地や戦利品を得る(武・王権)
という生産力が主でした。
だから神格化されるのも「お金」よりも、豊穣・繁栄・交易・幸運・財宝みたいな概念だったのかなと。
現代ではお金が最重要な社会だけど、古代は農地や家畜など財産だったりしますからね。
世界の金運神(商売神)比較|ギリシャ神話、ローマ神話、インド神話など
ただ「金運っぽい、近い属性の神」であれば各世界の神話にいます。
■ギリシャ神話:ピンポイントは弱いが「富の擬人化」はいる
ギリシャで金運に近いのは、商売よりも「富そのもの」に寄った存在です。
たとえばプルートス(富の擬人化)はまさに富の象徴です。
ただ信仰として一般的に「金運アップ神社」みたいな感覚というわけではなく、日本の福神ほど生活密着ではないです。
また冥界の王ハデスは別名で「プルトーン(富める者)」とも呼ばれ、地下の鉱物資源(黄金・宝石)のイメージから富の側面が語られることもあります。
ただ、こちらも「金運の神」というより富のイメージがある王に近いです。
■ローマ神話:商売・幸運側が強い
ローマは実務的なぶん、商業や運の神が目立ちます。
商売ならメルクリウス(ヘルメス)、運ならフォルトゥーナ。
ただここでも「貨幣そのもの」より「稼ぐ仕組み」「幸運」が中心です。
■インド(ヒンドゥー教):金運・繁栄に強い神がいる
ここはかなり金運神っぽさが濃い文化圏です。
有名なのは、象の頭を持つガネーシャです。
財産をもたらす神で、商業の神とも。
ガネーシャの解説はこちら
繁栄と富、幸運の女神ラクシュミーは、現代でも豊かさの象徴として信仰されます。
また財宝の守護者としてクベーラも有名で、財運系の神格がはっきりしています。
■中国:ズバリの財神がいる
中国はド直球で財神(さいしん)信仰があります。
文財神と武財神に分かれているとされてます。
文財神には比干(ひかん)という財神、武財神には趙公明(ちょうこうめい)という財神などがいます。
「金運=財神」という分かりやすさが強く、旧正月の風習など生活文化にも組み込まれています。
日本に最強金運神がいる件 七福神とは
ここで一気に日本が強くなります。
我らが日本に、最強のお金の神様軍団がいるのです。
そう・・・みんな大好き七福神!!
日本は「お金の神」というより、福(生活の豊かさ、運、商売繁盛)をまとめて引き受ける神格が人気になりやすい土壌があって、その代表格が七福神です。
大黒天、布袋尊、恵比寿、弁財天、福禄寿、寿老人、毘沙門天の7柱で構成されてます。
やはりお金や金運といえば、七福神は強すぎる。
金運目線で見るなら、特に強いのはこの3柱。
・大黒天:財福・食・台所(生活の基盤)を司る=豊かさの王道
・恵比寿:商売繁盛の象徴=稼ぐ力の代表
・毘沙門天:福徳・財宝の側面も厚い=守りながら増やす系
つまり日本は「貨幣そのもの」だけでなく、財運+商売+生活の福を一気に取りにいけます。
そういう意味で、「お金のご利益なら七福神が最強」と言っても過言ではないのでしょうか?
金運祈願が生活信仰として成立している国は、世界的に見ても強いんですよね。
ちなみに、中国にも「五路財神」という、七福神に似た5柱の財神の神が集まった存在がいるそうです。
まとめ
神話にお金の神がピンポイントでいないのは、古代ではお金よりも「富を生むもの(豊穣・交易・勝利・幸運)」が重要だったからです。
一方で現代の金運的なニーズに近いのは、財神が明確な中国や、繁栄神が強いインド、そして日本の七福神です。
特に七福神は「生活の福と財運」をまとめて扱えるので、金運で語るなら非常に相性が良い存在ですね。
七福神に関しても、それぞれの紹介やご利益など、解説を書こうかと思ってます。


