たまには聖書を読んでみての感想や所感を書いてもいいなと思い。

 

「ルツ記」の感想を書こうかと思いましたが先に「列王記上」の感想を書いてみます。

※簡単な概要も含みます。

 

列王記は、題名通りに王の記録のような書です。

 

サムエル記は古代イスラエル王二代目であり、イエス・キリストの先祖であるダビデ王中心の内容です。

 

列王記はその続きになり、ダビデから次のソロモン王に王位が継承される所から始まります。

 

ソロモンだけでなくいろいろな王様が出てくる上、イスラエルは南北に分かれてしまうので、南北それぞれの王が次々出てくるので、出てくる人が多く難しいです。

 

列王記に限らず聖書はとにかく登場人物が多いです(モブ含め)

そこが聖書を読みづらく難しい印象にさせているのもあるように感じます。

 

たくさんの名前が出てくるので覚えられないし、読んでいて誰が誰かわからなくなります。

 

ソロモンは列王記に様々出てくる歴代王達の中でも、群を抜いた存在感です。



 

ソロモンの時代は最も栄華を極めたと言われているだけあって、ソロモンの存在感も偉業も他の王と桁違いです。

 

ですがそのソロモンは、恋愛脳だったようで女に夢中になり惑わされ、偶像崇拝という邪道に走ってしまい神の怒りを買います。

あんなに神から寵愛を受けていたというのに…。

 

あれほどの賢者が恋愛脳というのもすごいギャップですね。

 

そして、ソロモンの背信によって、イスラエル王国は分裂されることが神より通告されます。

 

国の分裂は、ソロモンの次の王であるレハブアムという王の時から始まります。

 

 

この時、レハブアムと対立する王として、ヤロブアムという王も登場します。

 

レハブアム=南の王(ダビデの血統 ユダ族 ベニヤミン族) 

ヤロブアム=北の王(他10部族)

 

という形で分裂し、それぞれ王がいるのですが。

 

イスラエルが南北に分裂する序盤の展開から、レハブアムとヤロブアムという似たような名前の王が出てくるため

 

読んでいて非常に紛らわしいです。

 

最初はどっちがどっちか読んでてわからなくなったりかなり紛らわしかったです。

 

そして、最初はレハブアムが悪側、ヤロブアムが正義側という位置づけだったのですが。

ヤロブアムは国に偶像崇拝を持ち込み、神の怒りを買うので、悪役側になってしまいます。

 

レハブアムの方が神に立ち返るようになり立場が逆転するのですね。

 

これもまたややこしいです。

こういう一筋縄でいかない展開が聖書の面白い所でもあるのでしょうが…。

 

そしてこの2人の後も、いろいろな王が登場しますが、偶像崇拝に走り堕落してしまう王が多数です。

 

中にはアサという、神に従う善の心を持った王も登場しますが。

 

王が偶像崇拝に走り民を堕落させるという展開が、テンプレのように何度も起こります。

 

これも、南北それぞれの王の移り変わりが出てくるので、読んでいて混乱します。

 

そして途中からは、エリヤという預言者が主人公のようになります。

王ではなく預言者が主人公になるってw

 

まあ聖書において預言者って重要な役割ですし、アブラハムやモーセなど偉大な預言者も多いですしね。

 

全体的には、ソロモン王の時代に栄華を極めたイスラエル国が、南北に分裂するようになり、それぞれ堕落の歴史を繰り返すけど、預言者が活躍したりして民の信仰は途絶えない…みたいな流れかなと。

 

何度も何度も堕落する人間達を見捨てず救う神、という構図でもあると思います。

 

これは士師記でも起きたりと、聖書のテンプレ展開ですよね。

 

 

登場人物が多いので名前が覚えにくく、読んでいて混乱しますが、ブログなどで解説してくださってる方も多いのでそれらで補完しました。