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第32話「バエルの真体」

敵の魔族と死闘を繰り広げたスサノオとロキ。

2柱の掛け合いにより撃破したと思われたが思わぬ強敵が立ちはだかるのだった。

それはルシファーの忠実な部下である悪魔バエルだった。

バエルはいつもの人のような姿ではなく本来の悪魔の姿に戻っており、凄まじい殺気を放っていた。

 



「くっ、やはり一筋縄ではいかないか」
スサノオは覚悟を決め、剣を構えた。

(この一撃で決める!)

そう決意し、渾身の一撃を放ったがーー ガキンという鈍い音と共に弾かれてしまった。

「何!?」

見ると、いつの間にかシールドが張られており、攻撃を防いでいたようだ。

(おい、スサノオ…)

ロキはスサノオに合図を送った。

(ああ、分かっておる)

スサノオはその意図を理解し、再び攻撃を仕掛けようとしたのだがーー 


今度は別の方向から攻撃を受けてしまい、体勢を崩してしまった。

「ふはは、甘いわ!」

バエルはそう言って笑うと、更なる追撃を加えてきた。

「これで終いだ!!」

その言葉と共に放たれた魔法によって、スサノオは大ダメージを受けてしまった。

「ぐはっ」
口から血を吐き、その場に崩れ落ちてしまう。

「ふん、他愛もないな」

バエルは勝ち誇ったように言い放つと、ロキの方を向いた。

「さて、次は貴様の番だな」
彼はニヤリと笑みを浮かべると、ゆっくりと近づいていった。

対するロキは恐怖のあまり身動きが取れずにいた。

 



そんな彼に対して、バエルは容赦なく攻撃を加えた。

「うぐっ」
強烈な一撃を受け、ロキは地面に倒れ込んだ。

「はははははは!天界の奴らなど大したことはないな。綺麗事ばかりほざく甘い連中など、我々魔族にとっては取るに足らない存在だ」

そう言いながら、バエルは高笑いを上げた。

倒れてしまったスサノオとロキ。
彼らは果たして無事に生き残ることができるのだろうか……? 


第33話に続く・・・

 

 

※注意事項

この物語は架空の物語であり、新型コロナウィルスや実在する団体等とは無関係です。

 

小説は本来、白黒表記のみですが、掲載媒体がブログなので、あえてブログに寄せて文字装飾をしてます。読みやすさの方を優先してます。