第31話「ロキとスサノオの死闘」

 

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「大丈夫かい?助けに来たよ」

そう言って現れた狡知の神ロキは、颯爽と敵に立ち向かっていった。

「ロキ様!?なぜ貴方がそちら側に…」
敵の魔族の一人が驚きの声を上げた。


「ふふ、何故だろうね?まあ、そんなことはどうでもいいじゃないか」



そう言うと、彼は杖を振り回した。

光に包まれた者は、一瞬にして意識を失い倒れてしまった。

それを見た他の敵が動揺している隙に、スサノオは反撃に転じた。

彼は自慢の剣技で相手を圧倒し、ついには勝利を収めた。

「ふう、何とか倒せたようだな」

スサノオは笑いながらロキに話しかけた。


だがーーー

「!!スサノオ!危ない!!」

突然ロキが叫び声をあげたかと思うと、次の瞬間には彼の体は吹き飛ばされていた。

何が起こったのか分からず呆然としていると、ロキが叫んだ理由が分かった。


「ふふふ、まさかここまで上手くいくとはね」

そこに立っていたのは、先程倒したはずの敵だったのだ。

しかもよく見ると、姿形が変わっているようだった。


「ロキ、お前は裏切り者だったのか。天界の犬め、覚悟しろ」


そこにいたのはルシファーの部下であるバエルだった・・・。

第32話に続く・・・

 

 

※注意事項

この物語は架空の物語であり、新型コロナウィルスや実在する団体等とは無関係です。

 

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