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第27話「偽装テロ作戦開始!」
神々が協力し、ついに始まった作戦。
闇の組織を騙すために、それぞれのチームに分かれ、行動を開始した。
この作戦の発案者であり、リーダー役の一柱である狡知の神ロキ。
彼は裏切り者を演じ、魔族に交渉する役割だった。
天界随一の切れ者であり話術も巧みなので、適任と言えるだろう。
だが、唐突に交渉を図っても怪しまれるのは目に見えている。
そこで人間の協力者にまず裏切り者を演じてもらい、闇の組織に潜入してもらい信頼を得ることにした。
予め伏線を張り、交渉するタイミングを見極める必要がある。
光の組織に所属する者の中から、スパイとして闇の組織に加入する者が数名いた。
政治家や大企業のCEOなど、様々な職業の人達が選ばれていた。
彼らは、表向きは魔族に寝返り、闇の組織のメンバーとなる。
だが、裏では魔族の情報を提供し、人間達を闇の組織の脅威から守る役割を担っていた。
もちろん闇の組織には悟られないようにしなければならない。
彼らは表向きは悪役を装いながら、裏では人間達を守る存在となったのだ。
彼らの暗躍もあり、ロキは魔族への交渉に成功。無事に仲間に入ることに成功したのだった。
***
一方、メソポタミア神界の美の女神イシュタルは、最高神アヌに命令され、独自で調査を進めていた。
(まさかこんなことになっていたなんて…)
彼女は自分の知らないところで物事が大きく動いていたことに驚きを感じていた。
そんな彼女はある者と対峙すべく、ある場所へと向かっていた。
そこは天界と人間界の境界線とも言える場所で、普通の人間ならば決して立ち入ることのできない場所だ。
その場所は、冥界へと繋がる門があると言われている。
そこに足を踏み入れることができるのは、神々の中でも一部の限られた者だけだった。
そして、そこには女神イシュタルの姿があった。
「久しぶりね」
イシュタルが言うと、その相手である長身の男は答えた。
「相変わらず美しいね。イシュタル」
男は穏やかな笑みを浮かべていた。
その男はーーー
神々の裏切り者であり、知恵の神々のリーダー的存在であったエンキだった。
第28話に続く……
※注意事項
この物語は架空の物語であり、新型コロナウィルスや実在する団体等とは無関係です。
小説は本来、白黒表記のみですが、掲載媒体がブログなので、あえてブログに寄せて文字装飾をしてます。読みやすさの方を優先してます。
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