B級ホラーモンスター映画コラムB-MON!! -3ページ目

虫おんな マスターズ・オブ・ホラー③

評価 ★★★☆ (★10点☆5点で評価しています。最高五つ星)



さてさて、またもやマスターズ・オブ・ホラーからの一本。

監督はラッキー・マッキー

なかなかふざけた名前をお持ちのこの方、そういやあんまり聞いた事無いなあ~とおもって検索してみました。

そうすると「MAYメイ」しかでてこないんですよ。


なかなか今回は大抜擢ってやつだったのかな?

だけど写真を見る限り若そうにはみえない・・・。なんか昔の文豪みたい。


さてこの「虫おんな」、なかなかそそられるタイトルですね。

レンタル版では、先に書いた「愛しのジェニファー」と一緒に収録されてます。


レンタル版にVSって書いてあるのですが、なにがVSかなーと思ってみると、なるほど相当歪んではいるんだけど、二本とも愛の物語なんですよ。


●ストーリー●

昆虫学修士をもつアイダ・ティーター(アンジェラ・ベティス)は、昆虫の研究を仕事にしているだけでなく、アパートの自室に色々な虫を名前をつけて大量に飼っていた。

レズビアンの彼女。つきあい始めた女性が、アイダの部屋に遊びにくると決まって気味悪がり、現在連戦連敗中。

会社の同僚の男性マックスに、ペットで虫を飼うなと、恋の指南をされる。
 ある日、アイダの部屋の前に、差出人不明の包みが置いてあった。中には見たこともない昆虫が入っていて、名前をミックと名付けた。だが容器から抜け出したミックは、アイダの枕の中に潜んだ・・・。

同じ頃アイダは魅力的な少女と知り合い、二人は恋人になっていく。


どうもあらすじだけ見ると昆虫パニックモノに見えますが、実は違うんだな~


この一本、なかなか面白い一本ですよ。

チープに動く巨大昆虫ミックが、やっと出来た彼女とアイダの二人にどう絡んでいくのか見ものです。


登場人物を極力減らし、関係をシンプルに見せることで面白い映画になってます。


しかも結末はなかなか驚きますよ~。


ラッキー・マッキーやるな!

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愛しのジェニファー マスターズ・オブ・ホラー②

評価 ★★★☆ (★10点☆5点で評価しています。最高五つ星)



テレビシリーズ、「マスターズ・オブ・ホラー」からの一編です。

これもなかなかの一作ですよ。

監督は「サスペリア」のダリオ・アルジェント。

このシリーズ、やはりこの人選だけでも感動モノです。


●ストーリー●

刑事フランクは、ホームレス風の中年男性が若い女性(キャリー・アン・フレミング)に斧を振りおろそうとした瞬間、拳銃を発砲する。

その場に倒れ込む中年男性は、「ジェニファー……」とだけ言い残し絶命。

その女性を抱き起こしたフランクは、その顔を見て驚いた。
フランクが殺害した容疑者は、実はかつて裕福な実業家であったことが判明する。

なぜ、ジェニファーと思しき女性を殺害しようとしたのかは全く不明だった。

ジェニファーは、美しいブロンド・ヘアー、セクシーで完璧な肉体を持ちながらも、その顔はとても醜かった。

そしてフランクはジェニファーの持つそのアンビバレンツな魅力に徐々に落ちていく・・・・。


ジェニファーさんは、ものすごい顔です。


ですが、正直、フランクさんよ、貴方が惹かれるのもわかるぜ・・・。


やばい、見てる俺も惚れちまいそう・・・・・。


なんだかホントかわいらしいんですよ。ジェニファー。(おかしい?ヤバイ?)

行動も世界観や映画の残虐性とは違って、コミカルです。無邪気な女の子って感じ。

残酷さと笑いの配分も絶妙。

フランクが見世物小屋の団長に話を持っていくあたりなんか、いつの時代の話やねん。


さらっと映画の暗黙のルールを逸脱していて、そこも素敵。

でもアメリカって、制限年齢に厳しい割りに、こんなエロエロな一編も放映しちゃうんですね。

ジェニファーは、いわば野生児ですねえ。その純粋(賛否両論あるとおもうけど)なところに惹かれるんですかね。


監督はあえて、男がジェニファーに惹かれる理由を曖昧にしているそうです。

なるほど。たしかに魔力があるとか、変な設定が無い分、関わりあってしまった人間関係のせいで、一人の人間が崩壊していく様は、怖いものがあります。


さてジェニファーの女優さんってば終始特殊メイクで顔を出さず、おっぱい丸出し。

頭かくして尻隠さず状態です。必見(笑)

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インプリント ぼっけぇ、きょうてぇ マスターズ・オブ・ホラー①

評価 ★★★★★ (★10点☆5点で評価しています)



さーてジャパニーズホラー、間違いなく最恐の映画が誕生しました!!

いや、これは間違いなく、好き嫌いなく傑作です。


アメリカのケーブルテレビの「マスターズ・オブ・ホラー」という、13人のホラー映画監督によるシリーズの中の一作なのですが、

名だたるホラー界の大巨匠たちに混じって日本からは三池崇史監督が参加しています。

で当然、三池監督の作品がこの「インプリント ぼっけえ、きょうてぇ」です。


そしてこの作品、唯一テレビで放映禁止になってしまいました。

13人の監督(せっかくの不吉な数字)の競演だったのに、アメリカの放映では12人の監督に・・・・。


ですが、

見た感想としては・・・・。


あたりまえだよ!どんだけタブーを犯すねん! 
映画でも上映していいんか?ってほどの圧倒的なタブー表現!!

映倫ぎりぎりってのも理解できますよ。

三池監督っていえば、任侠映画からファミリー映画まで節操無く撮る監督さんなのですが(失礼)

この監督の本質はやはりここにあるのかな、と感じます。

三池作品全て見たわけじゃないですが(海外で彼をホラー界の巨匠に押し上げたオーディションも未見)

間違いなく三池監督の最高傑作だと言い切れます。


原作は岩井志麻子の短編小説「ぼっけえ、きょうてえ」(角川ホラー文庫刊)で、

第13回山本周五郎賞と第6回日本ホラー小説大賞をW受賞したものの、女郎による怖ろしい一夜の寝物語の特異な設定と、

日本の忌まわしき因習を描写しているため、絶対に映像化不可能といわれてきたそうです。


この作品を見た、悪魔のいけにえでおなじみのトビー・フーパーはその晩、悪夢を見たそうですよ(笑)


●ストーリー●

舞台は、夜霧に包まれた川の中の小さな浮島にある、遊郭。

放浪するアメリカ人記者は、愛する女性・小桃を探し求め、その地を訪れると、一夜を共にすることになった醜い女郎から、

自らの陰惨な過去と、小桃の哀しい末路を聞かされる……。

余談ですが、タランティーノが惚れこんでプロデュースした超絶ホラー「ホステル」の監督、

ホラー界の新鋭イーライ・ロス(過去作品に「キャビンフィーバー」ソーラバーチの「穴」的な絶望系ホラー)

も三池監督の大ファンだそうで、「ホステル」には三池監督本人が出てきちゃってます。

ともかく「インプリント ぼっけえ、きょうてえ」は美しい映像と壮絶な残虐シーン(倫理観に触れる内容はさておいて拷問シーンが痛すぎる)が最高です。


テレビ用の映画なので、たった63分なのですが大満足。

映画館で鑑賞したので、DVD版は数分少ない時間なのかな?
ホラーとしての出来はもちろん、作品として完成度が高いのでどんな人が見ても面白いと思います。
ただし相当残酷描写に耐性のある人限定ですが。

ちなみにぼっけえ、きょうてえの作者岩井志麻子さんも役者としていい味出してます。まさにはまり役。


さらに他の12作品もものすごい出来です。

このシリーズでコラムは続きます!!

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