姫路の整理収納アドバイザー ・ 整理収納教育士、よしなかなおこです。
収納上手は分け上手
仕分けを征する者は収納を征する
と整理収納の世界ではよく言われています。
収納において「物の分け方」がいかに重要なのかを上手く表している言葉だと思います。
「物の分け方」が上手くできていないと
取り出しにくい
片付けにくい
散らかりやすい
そして食品の場合は
二度買いしやすい
賞味期限切れを出しやすい
といった弊害も。
物価高の今こそフードロスは何としても避けたいところですよね。
パントリーはどんな分け方が良いのか?
ですが、答えは
人それぞれ
家それぞれ
所有物の種類や量、それらの使用頻度、住まいの形態や間取り、暮らし方、家族構成、使う人の性格などがみんな異なるので
100世帯あれば100通りの分け方
があると思います。
なので
〇〇は△△と一緒にまとめましょう。
□□は◇◇◇別に分けましょう。
というような答えは無いんですよね。
なので、分け方を決める一番の方法は
いろんな人の分け方・収納事例を見て、自分にいちばん合っていそうな分け方・収納方法を見つけて試してみること
ではないでしょうか?
パントリーの場合、一般的には
缶詰
瓶モノ
乾物
調味料
麺類
のように種類別に分ける。

そのグループが崩れないように棚板に直接置く、もしくはファイルボックスや吊り戸棚ストッカーのような収納用品に入れて置く。
というパターンが多いと思うのですが、
それでも散らかるのよ〜 

という方は、今の分け方に「プラスα」が足りていないのかもしれませんね。
ちなみにわが家のパントリーでは
単純に種類別で分けて収納している箇所
と
種類別に分けた物をさらに別の観点で分けて収納している箇所
があります。
例えば……
このエリアはコーヒー・紅茶・日本茶・韓国茶。
「お湯を入れて飲む物」という単純な「種類別」の分け方です。
このボックスの中身はカップ麺・袋麺。
こちらも単純に「インスタント麺」という「種類別」の分け方。
一方、こちらはキッチン掃除用品。
「キッチン掃除用品」という「種類別」で分けた上で、さらに「使用頻度別」で分けました。
使用頻度の低い物を手の届きやすい一等地に置くことで頻繁に使う物がヨソへ追いやられてしまうのを避けたかったのです。
同一種類の物がバラけているので見ため的には変ですよね。
でも、左下の白いボックスを水色の丸の場所に置いて、使用頻度の低い掃除用品を下に降ろすのはワタシ的にはNG。
なぜなら、この白いボックスの中身はハンドブレンダー。
こういう調理アイテムは、使いやすい状態で使いやすい場所に収納されていないと出すのが億劫になって死蔵品と化してしまうんですよね



こちらは食材いろいろコーナー。
上の棚は主にローリングストックを兼ねた長期保存可能な物のストック。
下の棚は日常使いの食品や調味料のストック。
上の棚は「長期保存可能な食品」という「種類別」の分け方に加え、「賞味期限順」という分け方を採用。
賞味期限が長い物が奥、手前に来るにつれ賞味期限が近い物。
この一角には缶詰をまとめていますが、缶詰の種類ごとにはまとめていません。
奥のほうにはスパムやコンビーフがありますが、横からチラッと見えるのでだいたいの数は把握できています。 

こちらはその下の棚。
「日常使いの食材・調味料のストック」という「種類別」に加え、さらに「高さ別」という分け方を採用。
奥には背の高い物、手前には背の低い物を。
この棚は奥行が深めなので、スペースを有効活用するために前後で区切って使っています。
見通しを良くすることで使い忘れを防ぎ、手前を低くすることで奥の物も取り出しやすく。
この「高さ別」の分け方は食器棚の収納にも採用しています。
皆さんはどんな「分け方」をしていますか?
もし散らかっていたら
今の分け方が合っていない
もしくは
今の分け方にプラスαが必要
なのかもしれませんね。
分け方と収納はトライアル アンド エラー。
失敗と気づきを繰り返すことで理想にだんだん近づいていくものですよ。 

しばらく続きました「パントリーの収納見直し」シリーズにお付き合い頂きありがとうございました。 
