姫路の整理収納アドバイザー ・ 整理収納教育士、よしなかなおこです。
もう何年前のことだったかな……?
夫が知り合いの方から自転車を譲り受けました。
夫は自転車に興味の無い人。
なぜその方は夫にこんな高価な自転車を譲ってくださったのか……?
わが家にはサイクルポートが無いので、この自転車にはカバーをかけて軒下に置いていました。
しかし、どこへ行くにも車に乗る夫は全くこの自転車に乗ろうとせず、ずーっとカバーをかけたまま外に放置状態。
台風が近付いたときだけ玄関に避難させるために動かす程度でした。
当然、雨ざらしなのでカバーはすぐに破れてボロボロに。
乗らないのに何度も何度もカバーだけを買い替えること数年。
そんなことでは自転車を譲ってくださった方にも自転車そのものにも申し訳ないですよね

「欲しがっている人に譲れば?」
と言っても聞く耳を持たず、
「お前は何でも捨てろって言うんだな!」

とキレる始末。
「捨てろ」とは一言も言ってませんが。
この自転車をめぐって夫と何度口論になったことか。 



ある日、またカバーがボロボロになっていて今にも破れて飛んでいきそうな状態に。 

なんだかものすごく面倒臭くなって
「もう家の中に入れたら……?」
と夫に言ったのです。
またカバーを買うのはもったいないですからね。 

そんな経緯があって夫の自転車は「部屋のお飾り」と化したのです。 


ここはリビングに直結している部屋で、普段は仏壇に手を合わせるときだけ使用。
あとは七段飾りの雛人形を飾ったり、泊まりの来客の布団を敷いたり。
スペースに余裕があるとはいえ、掃除をするのにジャマなのでどうにかしてほしいと思っていました。
ところが、この秋に思いがけず転機が訪れたのです。
3年ぶりに地元の秋祭りが開催されたので久しぶりに見に行きたいなぁと思い、夫に
「車をとめる場所が無いだろうから自転車で見に行こうよ」
と誘ったのです。
すると意外にも「行ってみようか」という返事が。 

ほらー 自転車って楽しいでしょ。 

いい運動になるし、小回りが利くし、とめる場所にも困らないし。
そして何といってもガソリン代や駐車料金がかからない♪ 

全国陶器市を見に行ってきました。
もう部屋の飾りなんかにはしませんよ。
私も乗り慣れてきたので、夫のいないときもここから運び出して乗ろうかな♪
不思議なことに、乗るようになってからはここにあってもジャマだと思わなくなったんですよ。
物はやっぱり使ってこそ!
宝の持ちぐされはダメですね。 
