おはようございます。
姫路の整理収納アドバイザー ・ 整理収納教育士、よしなかなおこです。
義実家の遺品整理は物が多すぎてまだまだゴールが見えません。
持ち家で夫は一人っ子なので、のんびりマイペース。
ちょっと片付けては
「疲れたからもう終わりにしよう」
と言うのでなかなか進みません。
ところが、昨年の秋頃に
「片付け手伝うよ。いつにする? 次の土曜日はどう?」
と、夫の背中をグイグイ押してくださる救世主のような夫の友達が現れて、物の搬出や家具の解体を手伝ってくださるようになったのです。
もう本当にありがたいことです。 

その話はまた後日にでも♪
先週末に遺品整理をしたときのこと。
ここは私が密かに「投げ込み部屋」と呼んでいた和室。
これは遺品整理を始めたばかりの頃に撮ったものです。
「投げ込み部屋」とはこんな部屋でした。
「あれっ? なんでこんな物が押入れの中に??」
皆さん普通そう思うでしょうね。

なぜなら白磁の仏具や渦巻き線香を使うのは
亡くなったときから四十九日までの間。
渦巻き線香は通夜のときだけ使用する、という地域もあります。
四十九日が過ぎればこれらは粗大ゴミとして処分するか、葬儀会社に引き取っていただくはずの物なのです。
これは12年前に義父が亡くなったときの物。
12年間も無意味に押入れにしまい込まれていたわけです。
白磁の仏具は処分するタイミングが明確な物。
その点からすると「整理の入門編」と言えるでしょう。
なのでこれを見た瞬間、義母は「捨てられない」の重症度がかなり高い人だったのだと改めて思いました。
義母は昨年亡くなったのですが、とにかく物が捨てられない人でした。
「戦時中に物資不足を経験している人なので仕方ないのかな……」
物を減らして清潔で安全な暮らしを勧めたかったのですが、そう考えて断念せざるを得ませんでした。
しかし、白磁の仏具はどう考えても要らない物。
これを処分せずに押入れにしまっていた理由は何だったのか……?
処分の方法が分からなかった?
葬儀会社に持って行くのが面倒だった?
急な来客があってとりあえず押入れにしまい、その後処分するのが面倒になった?
捨てるのはもったいないと思った?
もし、義母の生前に白磁の仏具を発見していればその理由を聞くことができて
物に執着する原因は何なのか?
どうすれば(どう言えば)物を手放す気持ちになれるのか?
が分かり、ひょっとしたら解決の糸口が掴めたのかもしれません。
本当に残念です。 
