毎度どうも、福岡からワタシです。
ブルべ中に出ちゃった喘息は久しぶりに症状が重たくて回復に手間取っております。
他にも色々とダメージが残ってるので何かないかな~って家の薬箱を漁ってたら、以前買ってた喘息の薬が残ってました。(^^

昨日の夜から服用してますが、だいぶ楽になりましたよ~。
 
さて、ブルべ記事パート3行きましょうかね。
 
★賭けに出る
 
桜島フェリーを使って鹿児島市に到着したのは早朝でした。
この日は鹿児島マラソンが開催されるという事で、すでにコース上は通行規制のバリケードがしてありましたよ。
 
という事で、指示のあった迂回路へ進みます。
早朝の冷たい空気にさらされて、喘息が少し酷くなってきたみたいです。
主観的にいつもの70%ぐらいしか呼吸が出来てない感じ。
く、くるしい~。(^^;
  
ちょっとした坂でもすぐに息が上がってしまうので、休み休みのじわじわ走行です。
30kmほどそのまま進んで、市来まできたところで、状況を改善するためにジョイフルに入りました。
 
ここで2時間しかない貴重な貯金の半分を消費して、食事と休憩を入れます。

ロキソニンの影響で胃腸の調子も思わしくなく、ガッツリとは食べれなかったけれど、座席でゆっくりと暖かい食事をとれたのは良かったです。
まぁ賭けではありましたが、おそらく正解だったと思います。(^^
気温も上がってきたので、防寒用のウイブレは脱いでサドルバックにしまいました。
 
リスタートして最後のチェックポイントになる『薩摩藩英国留学生記念館』を目指します。
スピードは出せないなりに、堅調に距離を消化してお題の看板をパチリ。

 
晴れて海の色が綺麗だったので、こちらもパチリ。

さて、後はゴールを目指すだけだぞっと。
 
★状況は少しずつ悪い方向へ
 
リスタートしてすぐ、イートレックのルートがおかしい事に気が付きました。
地図にゴールまでの残り距離を表示させてたけれど、どうも数字が合わない。。。
30kmほど足りないです。
ああ、やっちゃった。
これイートレックあるあるで、長いルートを取り込むとデータが途中で切れちゃったりするのよね。
確認はしたつもりだったけれど見落としてたなぁ。
 
とりあえずルートが見れる間はイートレック通り進んで、切れたらエッジの方をナビモードに切り替えて使う事にしよう。
(↑方向音痴なので保険でつねにGPS2台持ちなワタシ。笑)
 
アップダウンが続いてます。
足がむくんできたのか、右足の小指が圧迫されて痛い。
ストップして防寒用の靴下カバーを外してサドルバックへ。
また少しのロスタイム。
 
もう少しアップダウンが続いています。
サドルの位置がずれてきたのか、腰やお尻が痛くなってきました。
序盤でキッチリ合わせたハズなのになぜ?
止まって調整。
どうやら路面がガタガタのところを通るたびに、重たいサドルバックの荷重がかかり過ぎて少しずつサドル位置がずれて来てるみたい。
ざっくり調整はしたけれど、すでにダメージが蓄積されてたらしく、お尻や腰の痛みは治まらない。
さらに重なるロスタイム。くぅ。
 
ペダルを踏む足、ハンドルを持つ手、サドルに座るお尻、どこか一つでも痛みが出ると、連鎖して残り2ヵ所も痛くなってくるのはロングライドあるある。
今回はそれにプラスして腰までやられちゃったので、かなり追い詰められてきた感じですよ。
厳しいなぁ~。(^^;
 
★なんだか行けそうな気がする
 
こんなボロボロの状態なのに、今から三太郎越えだなんて、間に合うのか?
焦ってもどうしようもないので今まで通り休み休みのじわじわで行きます。
登りでは貯金が減ってしまうけれど、下りの挽回でなんとかギリギリ完走ペースは維持出来てる。
これならなんとか・・・
 
貯金はついに1時間を切ってしまったけれど、三太郎は無事に乗り越える事が出来ました。
少しでも完走確実にするために、日奈久で最後のコンビニ休憩を入れましたよ。
残す距離はわずか60km。
ゆっくり走っても、リミット30分前ぐらいにはフィニッシュ出来そう!(≧▽≦)
 
リスタートしようとしてるワタシの目の前をO崎君&とくわちんコンビがす~っと通り過ぎて行きました。
あれ?なんでこんなギリギリ走ってんの??
とくわちんが通り過ぎざまに『フロントが動かんくなった!』って叫んでいきました。
なるほど、メカトラね。(^^;
ご愁傷様。
まぁこの距離であのペースなら問題なくフィニッシュするでしょ。
 
それにしてもO崎列車は見かけるたびに短くなってきてたけれど、ついに2人になっちゃったんだね。
とくわちんがメカトラって事は残りの人達は先行してるのかな。
 
ワタシもリスタート。
こっちはメカトラとくわペースにもついて行けないぐらいのボロボロだったので、無理に追いかけずに堅実に自分が出せるペース維持です。
てか、せっかくここまで一人でやってきたので、こうなったら最後まで自分の力で走りたいじゃん。笑
 
じわじわと進むうちに腰痛がかなり酷くなってきました。
2~3km毎に足を止めてストレッチして、そしてまたリスタート。
大丈夫、大丈夫。
間に合うから、焦らないでワタシ!
 
途中で案の定イートレックのナビが切れました。
予想はしてたので、慌てずにエッジをナビモードへチェンジ。
こっちは普段見慣れてないから違和感あるなぁ。(^^;
日がとっぷりと暮れて暗くなった夜道を、腰をのばしたりしながら少しずつ進んで行きます。
 
残り20km切ったぐらいのところで、後ろからS松さんが登場。
へ?
この方こそなんでこんなとこいんの??
 
O崎列車から千切れちゃった~って言ってました。
後から聞いたところによると、フロントがインナー縛りになっちゃってたみたい。
こっちもメカトラか。
やっぱ600の距離になると、何事もなく完走する方が珍しいよね。(^^;
 
ワタシ腰が痛くて休み休みしか走れないからお先にどうぞ~って言ってお別れしました。
 
★最後の最後に痛恨の一撃
 
じわじわ堅実に進んでました。
身体はボロボロだったけれど、残り10kmを切ってテンションは高かったデス。
 
そして最後の事件が起こりました。
 
ゴールまであと数キロ、後からログを確認したところ、保田窪のあたりで突然エッジのナビが暴走。
変なわき道をグルグル案内したかと思うと、唐突にナビが終わってしまいました。
 
え?
 
ここどこ??
 
そして僕は途方に暮れる。
いや歌ってる場合じゃないって。
 
とりあえずスマホのグーグルマップを開く。
保存していた今回のルートを開くと、ゴールとは全然違うところに居るじゃん。
地図でおおまかな方向を確認してとりあえずスタート。
 
しかしナビ無しの移動では、方向音痴人間あるあるで確認したにも関わらず自信をもって全然違う方向へ進んでしまいます。(^^;
何回も迷い止まって位置確認。
だめだ、こんなことやってたら一生辿り着けない。
時間だけが無情に流れていく。(絶望)
 
その時、ぴか~ん!
ひらめいた。
 
今回のコースって、スタート直後にゴールの公民館前を通ってたよね。
て事は、登録してあるルートの最初のやつに切り替えて、ガーミンの『スタート地点へ案内する』機能をつかえば、最低でも武蔵塚公園には行けるんじゃね?
 
うおおおお、ワタシ、冴えてるぅううう!
 
早速ルート案内のコースを1番へ変更。
お、エッジがナビを開始したばい。よしよし。
 
現在地の検討もつかないまま、ガーミンのナビを頼りに突き進んでいきますよ。
がしかし、途中で高架から側道へ降りるところで間違って直進。
うおおおお、やらかしたぁああああ。
 
しかーし、このやらかしは結果オーライ。
なんだか見覚えのある景色!
 
ここって数年前の熊本ブルべで、同じようにミスコースした白川を渡るところの高架じゃん。
と、いうことは・・・・。
そのまま進むと道路の横に歩行者自転車用ルート出現。
あの時と同じように段差を担いで移動してUターン。
するとほら!
いつものゴールへ続く道へ~。
 
頭の中の現在地と地図がカチリとはまりました。
よかったこれで無事に帰れる。><
 
後はゴール受け付けの公民館入り口を見落とさないように。
目印は鳥居。
時間はもう残りあと数分。
真っ暗な中、見落として行き過ぎちゃったら、もう取り戻せないよ。
 
緊張のなかついに鳥居発見。
ガンちゃんをおりて、ライトを消す。
以前たしか近隣の迷惑にならないように夜間ゴールの時は消すように言われてた。
しかしリアのライトは消し忘れ。
うん、つめが甘い。(^^;
 
そのままガンちゃんを押して公民館の方へ。
ななな、なんとY副代表さまがお外で待っていて下さってる!
神か!?
 
そしておもむろに時計をチェック。
ドキドキの結果は・・・・
 
39時間59分と・・・56秒!
 
うおおおおおおおお、間に合ったぁああああああ!!!!!
 
この瞬間ファンファーレが鳴りくす玉が割れ、紙吹雪と鳩が舞いました。
もちろんワタシの脳内エフェクトです。笑
 
かくしてゴールクローズ4秒前滑り込みフィニッシュで今回のブルべは終了となりました。

 
★ブルべとは
 
何回も書いたけれど、ブルべは『トラブル対応も含めて、この距離を自分一人の力で走ることが出来るサイクリストである』と言う認定走行会なのです。
レースじゃないんですよ。
 
今回は色々なトラブルに見舞われたけれど、最後まで自助、自己完結しっかり出来たので、ワタシの中では100点を付けたいブルべでした。(^^
時間ギリギリの間違いのないドベでしたけどね。
 
しかしもうこんな苦戦するのは勘弁や~。笑