このままではいけない。
このまま、何も言えずに終わる訳にはいかない。これでは、モンさんとのときと何も変わらない。


とは言ってもなぁ…聞けるか?「あたしのこと好き?」…
聞けないだろ。モンさんのこと待ってるのを知ってた牧野君に、
「あたしのこと好き?」…聞けるかっちゅーの…。


そう。問題は自分がこんな具合にブレてるからなんだ。
言うなら言ったで牧野君との関係は割り切ってしかるべきだった。
でも自分はそうじゃなかった。彼の心も欲しかった。なんたる身勝手…なんたる自己中…
ああ、自己嫌悪。


することしなきゃリアルでは進めない。ハプニングバーでは適当にしてて許さてたことが、
こっちでは全く通用しない。それを引き摺ったからモンさんとうまくいかなかったのだろう。


考えなければ。そうじゃなければこちらではいきられない。


と、自分にプレッシャーをかけていたらまたどうでもいい妄想が暴走し始めた。
実は牧野君は飲み会で女の子といい感じになって…しかしあたしとの待ち合わせがあったから…
だからホテルに到着してからしばらくメールを打っていた。完璧に筋は通る。


そりゃそうだよ…彼がモテない訳ないもの…これであたしは振られるんだ…
だからまだ今日メールが来ない。慌ててとりあえず何か伝えようとメールを打つ。


【いかん、寂しい。こないだ、ほんとは何かあったんじゃない?
ホテル着いてしばらくメール打ってたでしょ?あたしと会ってて大丈夫だったの?】


そうだ、奥さんと何かあったとも考えられるじゃないか。牧野君はトラブルを胸にしまっておきそうだ。
返信はすぐに来た。


【特に何もないよ。飲んでたみんなにメールしただけ。心配せんといてぇ】


………………。せんといてぇ、って…。
そ、そうか。考えすぎた。どうでもいい方向に考えすぎた。アホだ、考えるのそこじゃない。


自分がブレてるのは今に始まったこっちゃないし、ともかくは彼に聞きたいことがあって、
それをどう聞くかということだ。「あたしのこと好き?」じゃなくても、そういったことは聞ける。
もっと、僕に近い言葉で。


そうだ。それは得意分野じゃないか。僕の座右の銘にこんな言葉がある。

「ものは言いよう、伝えよう」

例えば相手が不快になるようなことを何もストレートに伝える必要は無い。
要は相手に一番効果的に伝わる方法を選べばいい話だ。
相手もストレスを感じないしこちらも想いを伝わることが出来る。一挙両得だ。


僕は自分の考えていることと、彼の気持ちを聞くべく、作戦を立て始めた。




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