以下ネタばれです。












翌日深夜。

再度ミッションを開始。

前回同様、稲垣さん・拓斗さん、そして私の3人が屋敷の中に先に侵入する。

セキュリティは強化されているようだが、警備が手薄のような気がする。

主人公「部屋の中に、お宝とか全然飾ってないんですね」

健至 「もともとこいつらは身の安全のために、世界中にあるアジトを転々としてるからな」

健至 「必要最低限のものをもって、いつでも高跳びできるようになってんだろうな・・・」

拓斗 「鑑賞より、転売。芸術が好きとかじゃねー」

拓斗 「結局、ただの金稼ぎの道具なんだろ・・・」

健至 「許せねぇな・・・そんな奴らにひいじいちゃんたちの、大事なものが盗まれたなんて」

拓斗 「ぜってー取り返す」

最初はただの「お宝さがし」程度のはずだったきっかけが、いつの間にかみんなの目的を1つにし、絆を深めていたようだ。

きっかけとなった若かりし頃の清一さんと、静子さんの『想い』が、私達の友情を更に深めてくれたような気がして嬉しくなった。

主人公「絶対に取り返しましょう」

健至 「おう!」

拓斗 「あたりまえ」


順調にセキュリティを解除していくが、屋敷に車が5台やってきたと連絡が入る。

作戦を変更し、ターゲットは稲垣さんと拓斗さんが回収に向かう事になった。

廊下を進んでいると、マフィアに見つかってしまった。

その場を稲垣さんに任せて、2人ターゲットのある3階の部屋の前までやってきた。

拓斗さんが部屋のロックを解除。

二人で一呼吸し頷き合うと、扉に手をかける。

その時!

拓斗 「危ない!」

ピシュッ!ピシュッ!

高速で何かが飛んでくる気配を感じると同時に、インカムがバリンという音を立てて吹き飛んだ。

主人公「いたっ・・・」

拓斗 「大丈夫か!」

主人公「大丈夫です!すこし破片が当たっただけですから。拓斗さんこそ、頬から血が出てますよ!」

拓斗 「かすり傷」

そう言いながら私を庇い、気配のする方を睨む。

謎の男「最新式のサイレント銃のはずだが・・・気づいたか」

謎の男「さすがだな、ブラックフォックス!」

主人公「あなたは!」

私達の目の前に現れたのは・・・

柳瀬さんが『慈善事業家』だと言っていたはずの、サルディーニの姿だった。

拓斗 「ビンゴ。やっぱてめーか・・・」

拓斗 「慈善事業家なんて、言ってることとやってることが真逆だろ!」

サルディーニ「真逆だと?そんなことはない。世界中の金持ちのために、価値ある品を集め、そして、しかるべき値段でお譲りする」

主人公「この人何言って・・・」

サルディーニ「自ら出向く危険と労力が回避できる上に、自分の名誉も損なわずに、闇にまぎれた秘宝が手に入るんだ。顧客の皆様は喜んで利用してくださっているようだが?」

サルディーニ「これは立派な慈善事業でしょう?お嬢さん」

主人公「そんなわけないでしょ!」

主人公「この、最低最悪非道男!!」

サルディーニ「・・・なっ!」

私の言葉にサルディーニが気を取られた瞬間、拓斗さんが相手に飛びかかる。

サルディーニ「おっと!甘いな金髪のおぼっちゃん」

サルディーニが拓斗さん目がけて発砲する。

バリン!

間一髪銃弾を交わすが、壁に掛けてあったランプに弾が命中し、オイルに引火して火をふいた。

拓斗 「○○!」

主人公「キャーッ!」

ドンッ・・・

拓斗さんが私を庇い、盾になる。

見る間に火が絨毯やカーテンに引火し、辺りに火の手が上がった。

拓斗 「うわっ、いってぇ・・・!」

拓斗 「○○、大丈夫か?」

主人公「拓斗さん・・・!いやぁ!」

拓斗さんの両手はやけどを負い、赤黒くただれている。

主人公「拓斗さん!て、手が!!」

拓斗 「へーき。オレ、焼いても食えねーし」

ニッと笑うと、私の手を引いて逃げようとする。

拓斗 「ダメか・・・」

拓斗 「でも、まだこの部屋なら・・・」

側にあった小部屋に私を押し込もうとする。

拓斗 「中から鍵かけろ」

主人公「でも!」

拓斗 「言う事聞けよ!」

真剣な顔で怒鳴る拓斗さん。

主人公「拓斗さん!私も戦います!」

拓斗 「こいつはマフィア・・・」

拓斗 「つかまったら女のお前は、生きてるより辛い目に遭う」

主人公「でも!」

拓斗 「今お前を守れるのはオレしかいねーんだ!」

拓斗 「頼む、逃げろ・・・」

拓斗 「逃げて、生きろ・・・!!」

そう言うとまるで最後になるかのように優しくキスをして、強引に扉を閉めた。

拓斗 「鍵だ、早く鍵をかけて窓から逃げろ!」

主人公「イヤです!拓斗さん!」

拓斗 「早く!」

扉の向こうから拓斗さんの声が響く。

私は震える手で鍵をかけると、逃げられそうな窓を確認する。

主人公「あっ・・・この部屋もしかして」

あることに気付いた私は、部屋の中をくまなく捜索する。

すると、外からの会話が聞こえた。

気を失っていたサルディーニが意識を取り戻したのだ。

二人の会話に焦った私は、ドアを叩き拓斗さんに声をかける。

主人公「拓斗さん!私達まだ、運に見放されたわけじゃないんです!」

主人公「あったんです!」

拓斗 「!」

サルディーニ「クソ・・・気付いたか」

サルディーニ「火の回りもなかなか早い。どうやらお遊びはここまでのようだ」

サルディーニ「今すぐお前を、地獄まで見送ってやる!」

拓斗 「・・・くっ!」

扉の向こうから、拓斗さんの悲痛な声が聞こえた。














選択肢

・ミッション開始

・レーザービーム






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