以下ネタバレです










TV画面では週刊誌を持ったキャスターとコメンテーターが今回の件について話をしている。

バッシングの内容は

『福祉施設からの寄付要請を渋り豪遊に明け暮れている』

『子供嫌いで暴力を振るっている』

というものだった。

未来くんから最も縁遠い言葉ばかりを並べたてられて、悪夢でも見ているような気分になる。

?? 「あっはは、やられちゃったぁ」

主人公「笑い事じゃないわーっ!・・・って、え?」

(今の声・・・)

そこにいたのは、未来くんだった。

その背後には遼一さんもいる。

主人公「えっと・・・未来くん、どうしてここに?」

遼一 「あー。オレが未来に電話してな。そしたら○○の家に連れて行けって言われて」

未来 「うん、だって心配するかなって思って・・・ゴメンね、○○ちゃん」

主人公「・・・未来くんが謝る必要なんてないのに」

未来 「事前に止められなかったから。こんな方法で来ることだって考えられたハズだったのに」

未来 「でも、・・・よかった」

主人公「え?なんで・・・」

未来くんは、私を見て笑って言う。

未来 「○○ちゃんが危ない目に遭うより、ずっといーよ」

  愛されてるわ(〃∇〃)

(・・・っ)

とくんと、自分の心臓が跳ねる音が聞こえる。

(この人は、こんな時に・・・どうしてこんなことを言えちゃうんだろ)

主人公「私は、平気じゃないよ・・・」

こつんと、未来くんの胸に額を当てる。

彼が私の背中をポンポンと撫でる。

未来 「・・・僕は大丈夫だよ、○○ちゃん」

彼は気負っているわけでもなく、心からそういう。

その言葉に、私はほっとした。

遼一 「お前はホンットーに能天気なヤツだな・・・」

風子 「未来くんって・・・・ホンット大物だよね」

未来 「ふふっ。こんな手を使ってくれた黒幕に感謝してるくらいだよ。向こうが本気だってことはわかったから、先手を打てる」

(・・・先手?)

未来 「○○ちゃん、お願いがあるんだけど」

主人公「なぁに?」

未来 「この件これから一週間で片をつけるから、それまで僕から離れないで欲しいんだ。無理を言っている事は分かってるけど・・・○○ちゃんが危険かもしれないのに放っておけない」

遼一 「だが、○○の仕事の件・・・実際どうするつもりだ?社会人が適当な理由で休めないだろーが」

未来 「うん、その辺は大丈夫。とりあえず○○ちゃんはこの後、僕と一緒に会社へ行こっ!」


編集部についてとりあえず普通に仕事をしているよう未来くんに言われ作業をしていると編集長に肩を叩かれた。

編集長「影山くんの特集内での記事だが、今回の事件の影響で取りやめになった」

(えっ・・・!?)

主人公「で、でも編集長・・・未来くんはっ」

編集長「あーいや、そうじゃない。特集じゃなく、別冊で対応しろって話になったんだ」

主人公「・・・別冊?」

編集長「ああ。ほらウチの買収騒ぎがあっただろ。あの時の恩返しをしたいってハナシでな」

  そういえばあったね、そんなこと!

編集長「今回のウワサを塗り消すくらいの別冊を作れというお達しだ」

編集長「△△、お前がこの別冊を担当しろ。入稿ギリギリまで時間をやるから、その間彼にしっかり密着取材して来い」

編集長「オレもな・・・影山くんの性格も仕事への姿勢も知っているから、できるだか何とかしてやりたいん」

主人公「・・・はい!」

(未来くんを知っている人たちは、あんな報道があっても彼を信じてくれてる。すごく、嬉しいな・・・)


その日は引き継ぎやらで忙しくキリがついたのは23時過ぎ。

編集部には私と編集長の2人だけが残っている。

未来くんに電話しようと思っていると、未来くんからメールが来た。

『遅くなってゴメン!もうすぐそっちに着くから、外に出ずに待っててね☆絶対だよ~!』

彼のメールにホッとする。

編集長「・・・影山くんか?」

主人公「あ、はい。もうすぐ迎えに来てくれるそうです」

編集長「よしよし、さっさと帰れ~」

その時、誰かが編集部に入ってくる。

未来 「○○ちゃん!お待たせ~!」

にっこり笑ってくれる未来くんに、私もつられて笑顔になる。

未来 「陣内サン、いろいろゴメンね」

編集長「いーえ。オレが言うのも何ですが・・・△△の事、よろしくお願いします」

未来 「うん、わかった!まかせといて?」

編集長「△△、お前も気をつけてな」

(どこまで知ってるかはわからないけど、編集長・・・、この件の事知ってるんだ)


未来くんの家に着くころには、深夜1時を回っていた。

玄関で靴を脱いでいると、後ろからぐいっと引き寄せられる。

未来くんは、私をすっぽりと包み込むように抱きしめている。

主人公「・・・未来くん?」

未来 「うん・・・」

彼は珍しくため息を吐く。

彼は掠れるような声でこう言った。

未来 「・・・ちょっとだけ、弱音言っていい?」

主人公「もちろんだよ」

未来 「ありがと、○○ちゃん」

未来くんは少しためらいがちに、呟くように言う。

未来 「僕は○○ちゃんを守りたいんだ。どんなことになっても絶対○○ちゃんの事を手放したくないし、一緒にいられるようにこの一年環境を整えてきたつもりだよ」

未来 「今までやってきたこと、後悔なんて絶対しない。僕を助けてくれたみんなの気持ちを大切にしたいから」

未来 「でも・・・」

私は振り向いて、彼の背中に手を回す。

すると、彼は私を抱きしめたまま両膝をついて、体を預けてくる。

未来くんの言葉は途切れたままだった。

けれど、彼の言葉の続きは、なんとなくわかるような気がした。

未来 「ゴメンね、○○ちゃん。弱気な事言っちゃった」

主人公「いいよ。未来くんは、少しくらい弱音言ったっていいんだよ・・・。未来くんは、何があっても自分で解決しちゃう能力がある。でも・・・使った分だけ、心も体も疲れちゃうものなんだから」

未来 「・・・もう、困るなぁ」

主人公「・・・うん?」

未来 「本当に、あんまり見透かさないで?」

主人公「・・・見透かして欲しいんじゃなくて?」

私がにっこり笑って返すと、未来くんはくすくす笑い出す。

未来 「もう・・・本当、○○ちゃんにはかなわないや」

主人公「そうだよ。負けてられないからね」

未来くんが私の靴を脱がすと、ベッドの上まで運ばれる。

未来 「ね、○○ちゃん」

主人公「うん?」

未来くんは私のそっとキスをして、私を強く抱きしめる。

未来 「○○ちゃんの事、僕が持ってる全部で守るから」

主人公「未来くんが言うと、不思議と本当に守ってもらえるきがするよ」

未来 「・・・僕、適当な約束をするような嘘つきじゃないよ」

主人公「わかってるよ。未来くん、いつだって私が大変な時に駆けつけてくれるもの」

未来 「うん。だから、ピンチの時は僕の名前を呼んでね。絶対、すぐに迎えに行くから」

主人公「・・・じゃあ、未来くんも約束して」

未来 「なぁに?」

主人公「つらいときは、私を呼んでね」

未来 「・・・うん、呼ぶよ。絶対呼ぶ」

彼は額に口づけると、私の首筋に唇を這わせる。

主人公「ちょ、ちょっと待って。明日も朝早いんでしょ!?」

未来 「○○ちゃん、仕事と愛どっちを取るか神様に聞かれたら、僕は迷わず愛を取るから!」

抵抗していると、唇を塞がれる。

未来 「・・・どう?」

主人公「・・・降参です」

未来 「最近怖い思いさせてばっかりだから、たっぷりやさしくさせていただきます」

主人公「未来くんはいつもやさしいじゃない」

未来 「そう?時々ちょっと大変かなってこともさせてる気がするんだけど・・・」

(自覚、あったんだ・・・)

未来 「そう言ってもらえるなら、もうちょっとレベル上げてもいいよね」

主人公「えっ、レベルって何の!?」

未来 「ふふっ、今夜はいつもより楽しいことをしよっか。最近の怖かったことも、ぜーんぶ忘れられるようにね」

主人公「ま、待って・・・っ!」

じたばた逃げようとする私の手首を片手でつかんで、未来くんは私にもう一度キスをする。

とろけるように深くて熱い。

(もう、未来くんには敵わないよ・・・)

私は抵抗するのをやめて、彼に身を任せた。










選択肢

・未来の言う通りにする

・どんな過去を持っていても未来が好き






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