以下ネタバレです








主人公「私は桂木さんと一緒にいたいです」

桂木 「○○姫・・・」

そら 「本当にいいの?○○姫ちゃん。この人って殿様でしょ?戦にも出陣するみたいだし、そんな人の奥方になったら、危ない事ばっかりなんじゃない?」

海司 「城主に危険がつきものなのは、どこの国でも同じだからな」

お爺さん「国を構える方のところに嫁入りするというのは、それなりの覚悟がいるものだ。それでも、大丈夫かい?○○」

主人公「はい。桂木さんと一緒に頑張っていきたいと思います」

桂木 「この命に替えても、○○姫の事は、私がお守りいたします」

  命に替えても・・・って

  桂木さんが命落としちゃったら元も子もないからね?

月の使者1「・・・そういうことなら、仕方ありませんね」

月の使者2「一国の奥方様になったと、陛下にはご報告しましょう」

そら 「桂木さん、天下統一を目指すのはいいけど・・・オレと戦うようなことは勘弁してよね」

桂木 「ああ、わかってる。オレは民に幸せに暮らして欲しいだけだ。血の流れるようなことは好まん」

昴  「ま、○○みたいな女と結婚すれば、自然と平和主義になりそうだけどな」

お婆さん「達者で過ごすんだよ、○○姫。時々、便りを送ってちょうだいね」

主人公「はい!」

そして・・・私はお爺さんの家を出て、桂木さんの統治する国へと向かうことになった。


桂木さんの馬で旅する事数日・・・・私は桂木さんの国、日丸家電国に着いた。

  家電国って・・・( ´艸`)

主人公「北の国だって聞いていたので、寒い所かと思ってたんですけど・・・・わりと、暖かいんですね」

桂木 「雪深い土地ではないからな。恵まれた土地でもないが、皆よくやってくれているよ」

城下町は活気にあふれていた。

(町の人が楽しそうに生活してる・・・。桂木さんの国らしいな・・)

主人公「賑やかで、楽しそうな町ですね」

桂木 「姫がこれから暮らす国だ。少し、見ていくか」

桂木さんが馬を降りると、一緒に城下町を回ってくれることになった。

町人1「これはこれは、大地様。今年もいい白菜がとれました。あとでお城に献上致します」

桂木 「それはよかった。楽しみにしているよ」

町人2「大地様!新鮮な鯛が手に入りましたよ!あとでお持ちしますね!」

桂木 「鯛か・・・○○姫を迎える日にはちょうどいいな」

桂木さんが町を歩いていると、町の人々が次々と話しかけてくる。

(桂木さん、町の人たちに慕われてるんだ・・・)

(人望が厚いのは、おとぎ話の世界でも同じなんだな・・・)

主人公「桂木さんは立派なお殿様なんですね」

桂木 「そんなことはない。民がよくしてくれているだけだ」

桂木 「ん?これは・・・」

かんざし屋さんの前で桂木さんが立ち止まる。

桂木 「ヒスイのかんざし・・・美しいな・・・」

主人公「桂木さん?」

桂木 「思った通りだ。○○姫の髪によく似合う。よし、これをもらおう」

店主 「ありがとうございます!」

主人公「そんな、ヒスイのかんざしなんて、高い物・・・」

桂木 「妻になる人にかんざしを送るのは男の夢だ。○○姫・・・後ろを向いてくれるか」

主人公「はい・・・」

私が後ろを向くと、桂木さんがそっとかんざしをさしてくれた。

桂木 「綺麗だ・・・○○姫」

主人公「ありがとうございます。ずっと大切にしますね!」

振り返ると、思わぬ近い距離で桂木さんと目が合ってしまった。

主人公「あ・・・」

桂木 「参ったな・・・そんなふうに赤くならないでくれ。いますぐここで、○○姫を抱きしめたくなってしまう」

主人公「す、すみませんっ」

桂木 「初々しく、奥ゆかしいところも素晴らしい。○○姫は我が国の宝だな」

桂木さんが軽く私の髪に口づけを落とす。

城下町を一回りしてから、私達は桂木さんのお城へと向かった。


桂木さんが城に戻ると、多くの家臣が桂木さんの帰りを待っていた。

家臣の前で桂木さんは私を紹介する。

桂木 「皆の者、こちらは○○姫。我妻となる姫君だ!皆も私に仕えるように、○○姫にも仕えてもらいたい!」

家臣 「はっ!」

家臣1「美しい奥方様だ!」

家臣2「これで日丸家電国はますます安泰だ!」

喜びの声が上がる中、突然、城内が騒がしくなった。

家臣 「敵襲!敵襲!」

敵将 「見つけたぞ!桂木家当主、大地の首、我々がいただきく!」

敵将 「ついでだ、女を狙え!」

桂木 「!○○姫!私の傍から離れないように!」

主人公「はい!」

敵将が刀を振りかざし、桂木さんも刀を抜いた。

私を抱える腕の力が強くなり、思わず目を閉じた時・・・。

(あれ?急に静かになったような・・・)

???「○○!○○!大丈夫!?」

目を開けると、目の前にはみどりと小杉部長の顔があった。

主人公「あれ?お城は・・・敵は・・・?」

みどり「竹の中でうなされてたから、心配したよ。うっかり眠っちゃったんだ?」

主人公「え!あ・・・うん・・」

(私、やっぱり竹の中で眠っちゃってたんだ?)

(それじゃあ、これまでのことは全部、夢・・・?)

小杉 「あら、○○ちゃん。素敵なかんざしね」

主人公「え!?」

小杉部長に言われて髪に手を伸ばすと、そこにはヒスイのかんざしがあった。

主人公「このかんざし、桂木さんが・・・」

みどり「あれ?○○、今日、そんな髪飾りつけてたっけ?それとも練習のためにつけたの?」

主人公「う、うん。少しでも、時代劇の雰囲気になろうと思って・・・」

(ヒスイのかんざしなんて、持ってなかった・・・)

(夢で見たものを持ってるって、どういうことなんだろう・・・)

不思議な出来事に首を傾げながら・・・

それでも、私はかんざしを髪に挿したままにしておいた。


劇の練習後、迎えに来てくれた桂木さんと大学の廊下を歩いていた。

桂木 「稽古の方はどうだ?」

主人公「順調です。ちょと不思議なこともあったけど・・・」

桂木 「不思議な事?」

主人公「いえ、大したことじゃないんです」

桂木 「それならいいが・・・ん?今日は、かんざしなんかつけてるんだな」

主人公「あ、はい」

桂木 「そのかんざし・・・どこかで見たことがあるような・・・」

主人公「本当ですか!?」

桂木 「いや、気のせいだろう。綺麗なヒスイのかんざしだな。○○によく似合ってる」

そう笑う桂木さんは、武将だった桂木さんの笑顔に重なって・・・。

(もしかして・・・桂木さんの前世って、武将だったりして・・・)

凛々しい横顔を見上げながら、そんなことを考えてしまった。

(夢の話をしたら、桂木さん、信じてくれるかな・・・?)

主人公「あの、桂木さん」

桂木 「ん?」

歩きながら、私は桂木さんにゆっくりと話し始めた。





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時々桂木さんとの会話が父と娘のような気がしてしまう私・・・(^▽^;)