以下ネタバレです











タクミ「なんで泣くんだよ!ずるいことしたのはコイツなのに・・・」

集  「タクミ、ほら。ちょっとおいで」

集さんが、泣き出しそうなタクミくんを呼んで、自分の前に座らせる。

集  「いいか、タクミはずっとこの町に住んでるから友達もたくさんいるよな?リキヤくんは引っ越してきたばっかりで、まだ友達もいない。それに、タクミより年下だぞ。わかるか?」

タクミ「う、うん・・・」

集  「男っていうのはな、自分より小さい子や、女の子に優しくしてあげなきゃいけないだぞ」

タクミ「そうなのか?」

集  「そうだぞ。タクミくんはお面ライダーみたいにカッコよくなりたいんだろ?」

タクミ「うん!」

集  「お面ライダーが、自分より小さい子を泣かしたりしていいのかな?」

タクミ「・・・」

タクミくんは、小さな手でカップケーキを持ったまま、リキヤくんの側に行った。

タクミ「オレがお前と遊んでやってもいーし」

集  「おや、先に何か言うことはないのかな?」

タクミ「ご、ごめん・・・なさい」

カップケーキをリキヤくんに返した。

集  「よし、よくやった。それでこそ本物の男だな」

タクミ「オレ、お面ライダーになれる?」

集  「ああ。ごめんなさいがちゃんと言える子は、強くて優しいお面ライダーになれるそ!」

集さんはそう言いながら、自分の分のカップケーキをリキヤくんにあげた。

集  「みんなにも、分けてあげるんだよ」

タクミ「ありがとう!」

タクミ「リキヤ、お前も来いよ」

リキヤ「うん!」

すかり泣き止んだリキヤくんは、嬉しそうに子供たちの輪に入っていった。

主人公「うまくおさまってよかったです。私のせいで、すみません」

集  「大丈夫。こういうことは、慣れっこだからね」

(慣れっこ?)

集  「ほら、うちにはもっと手強いのが4人もいるからさ」

  最強4人組がね

集  「子供は素直な分、よっぽど楽だよ」

集さんが笑う。

主人公「なるほど・・・確かに」

(でも怒ったりしないで、ちゃんと子供の目線で話をしてあげられる人って、やっぱり素敵だな・・・・)

  そこは同感です

意外な集さんの一面を見て、ますます集さんの事が好きになった。


その後サンタに扮した町内会長さんからプレゼントが配られ、クリスマス会はお開きになった。

楽しそうにみんなで帰っていった子供たちを見送ると、片づけを始める。

主人公「無事に終わってよかったですね」

(あれ、タクミくんだ・・・どうしたんだろう)

ふと見ると、みんなと一緒に帰ったはずのタクミくんが入り口に立っていた。

集  「あれ、タクミくん忘れ物でもしたのかい?」

タクミくんは小走りで側に駆けよてくると、私達に抱きつくようにしがみついた。

タクミ「おじちゃん、さっきはありがとう!リキヤがまた一緒に遊んでくれるって」

集  「そうか。良かったね」

タクミ「お姉ちゃんもカップケーキありがとう!とっても美味しかった!」

タクミ「なんか、おじちゃんとお姉ちゃん、ボクのパパとママみたいだったよ!」

主人公「えっ・・・」

私達に抱きついて嬉しそうにしているタクミくんを見て、なんだか温かい気持ちになった。

タクミくんが元気よく帰って行ったあと、誰もいないのを見計って、集さんが私の肩を抱き寄せる。

集  「タクミくん、可愛かったな」

主人公「うん。そうですね」

集  「オレ達にも、あんな子供がいたらいいなぁ・・・なんて」

主人公「・・・ですね」

集さんは、照れくさそうにしながら私の髪に小さくキスをしてくれた。


クリスマス会も無事に終わり、私達は銀座の街へ向かった。

主人公「わ・・・綺麗。銀座もイルミネーションがすごいんですね」

集  「今年は気合入ってるな」

キラキラと輝く街を、二人を散歩する。

集  「あー、そういえば今日オレ、○○ちゃんの作ってくれたカップケーキ、食べられなかったな。ごめんね、せっかく作ってくれたのに」

  いえ、子供のためにつくったので気にしてません( ´艸`)

主人公「えっと・・・」

主人公「うーん、言われてみるとちょっと残念ですけど・・・でも仕方ないですよ」

集  「ほんとごめん・・・」

集さんは、とても残念そうだった。

主人公「集さんにはまた今度、特別バージョンで作ってあげますね!」

集  「ほんと?」

集  「楽しみだな~」

集  「だいぶ寒くなったね、こっちにおいで」

(わっ・・・)

集さんは私の肩に手を回すとグイッと抱き寄せた。

集  「そろそろマフラー買わなくっちゃな。去年まで使ってたやつ、糸を引っかけちゃってさ」

(あ・・・そうだ)

主人公「集さん!」

集  「ん?急に立ち止まってどうしたの?」

手に持っていた紙袋を手渡す。

主人公「こんなところでなんですけど、はい!」

集  「オレに?」

私が頷くのを見ると、集さんは嬉しそうに袋を開けた。

集  「お、マフラーだ!ありがとうね、○○ちゃん」

集  「あれ、でもどうしてオレがマフラーダメにしちゃったのわかったの?」

主人公「だいぶ前に、朝の仕入れに行く時に、マフラーがなくて寒いって言ってたじゃないですか?」

集  「そうだっけ?ハハハ、そう言えば言ったような気も・・・」

集  「あんまりタイミングfがいいから、びっくりしちゃったよ。んじゃ、ありがたく使わせてもらうね」

(わっ・・・)

集さんは再び私の肩を抱き寄せると、ちょっと長めのメンズサイズのマフラーを二人の首に巻いた。

主人公「あ、集さん・・・さすがにこれはちょっと無理が・・・」

集  「そ、そう?」

集  「一度やってみたかったんだけど、思ったより二人の身長差があって難しかったみたい」

照れ隠しに、おどけて笑う集さんがなんだか可愛くて二人で笑い合った。

主人公「マフラーは無理ですけど・・・」

ギュッと抱きつくようにして、集さんの腰に手を回す。

主人公「寒いので、こうやってくっついて行ってもいいですか?」

集  「おっと!」

集さんも私の背中にそっと手を回す。

集  「クリスマスだからか、いつもよりちょっと大胆だね。寒いっていうのも、悪くないもんだな~なんて」

どこから見ても恋人同士だとわかる私達は、しばらく銀座の街のイルミネーションを堪能した。


集  「ところで、ご飯はどうしようか?」

その時、私達の向かいから仲の良さそうな親子が手を繋ぎながらやってきた。

お父さんの手には、何やら食材の入った袋がぶら下がっている。

(あ、お母さんが持ってる箱はケーキの箱みたいだな・・・)

(今からお家でパーティでもするのかな?)

なにやら子供が嬉しそうに両親に話しかけている。

3人とも楽しそうな笑顔だ。

(そう言えば今週はずっと忙しくて、集さんの手料理食べてなかったし・・・)

(なんだか集さんの手料理が恋しくなっちゃった)

  オフクロの味?

集  「あー、もし○○ちゃんさえよければ、この近くに美味しい店が・・・」

主人公「集さん・・・」

集  「ん?」

主人公「もし嫌じゃなかったら、なにか夕飯の材料を買って、黒狐に戻りませんか?」

集  「せっかくのクリスマスなのに、いつも通りでいいの?」

主人公「はい。集さんの作ってくれる、愛情たっぷりのお料理が食べたいんです。最近ゆっくり会えなかったので、今日は二人きりがいいな・・・って」

集  「そっか・・・○○ちゃんの頼みなら・・・叶えてあげないわけにはいかないな」

集  「じゃー、材料を買って帰ろうか?」

主人公「はい」

(あ、そうだ・・・私も集さんに何か作ってあげようかな)

集  「どうしたの?」

主人公「いいえ、なんでもないです」

デパ地下で、いつもよりちょっぴり豪華な食材を調達すると、手を繋ぎながら、黒狐に戻った。


集  「ところで○○ちゃん、クリスマスなのにすき焼きで良かったの?まぁ、今からローストチキンやら何やらを仕込む時間は無いけど。チキンぐらい買ってくればよかったのに」

主人公「いいんです。なんだか二人で1つの鍋を食べるって家族みたいでいいな・・・って思って」

集  「家族・・・」

主人公「私、なにか変なこと言いましたか?」

集  「あ、いや・・・家で過ごすクリスマスも、なかなか良いもんだなぁと思って」

集  「あーほら、時間も遅くなっちゃうしどんどん作っちゃおうか」

主人公「そうですね。私もちょっと作りたいものがあるんですけど、調理場をお借りしてもいいですか?」

集  「そう言えばさっき、店の中で別のものを見てた時、何か買ってたよね?何を作ってくれるの?そういえばケーキを買ってこなかったけどもしかして・・・」

  あーあ・・・そこまで言われちゃうとなー

  サプライズのつもりなのに、作る気力がなくなる・・・

主人公「もう!それ以上言っちゃダメですよ!出来るまで内緒です」

集  「ハイハイ、出来上がりを楽しみにしてるね。あーなんだーなー。楽しみだなー」

主人公「もう、棒読みですよ」

集  「ハハハ、ごめんごめん」

(あ、そういえば集さんも食材以外に何か買ってたみたいだけど・・・)

集さんが紙袋をそっと冷蔵庫にしまった。

(なにか店で使うものでも買ったのかな?ま、いっか)

それぞれに準備を始める。

(よし・・・出来上がり!)

主人公「思ったより上手にできた!」

(集さん、びっくりしてくれるかな・・・)

集  「○○ちゃん、こっちも用意できたよ~」

主人公「今、行きますね」


主人公「お待たせしました」

テーブルに座ると、すき焼きのいい香りがした。

主人公「わぁ、美味しそう」

集  「はい、座って」

主人公「集さん、見てください」

苺のケーキをテーブルの上に置いた。

集  「たぶんケーキかな・・・とは思ったけど、想像してたよりずっと美味しそうだね」

主人公「もー、ひどいですよ」

集  「ハハハ。だってさ、昼間のカップケーキもそうだけど、○○ちゃんがこんなにお菓子作りが上手だとは思わなかったから、びっくりしてさ。この短時間で手際よく作るなんて・・・普段から色々やってる証拠だね。さすが○○ちゃん!」

主人公「実はお菓子作り、結構得意なんです」

  そうなの?初めて聞いたな

主人公「とりあえず冷蔵庫に入れてきますね」

集  「あ!っと」

集  「・・・んじゃ、オレが行ってくるね。飲み物もついでに持って来るからさ」

集さんは慌てた様子で取りに行った。

(変なの?どうしたんだろう)


集  「今日の肉は美味しかったな~でもちょっと時間も経ったし、デザートに○○ちゃんが作ってくれたケーキでも食べようか?」

主人公「そうですね」

集  「あ、オレが持って来るからいいよ」

主人公「ありがとうございます」

ケーキを取りに行った集さんが、紙袋を手にして戻ってくる。

集  「はい、○○ちゃん」

主人公「え・・・・」

渡された袋を開けると・・・・

主人公「わぁ、ワインですか!」

集  「見つからないようにデパ地下で慌てて選んだから、素朴な袋でごめんね」

主人公「あの、でもこれって高いんですよね・・・」

(確か蘭子が取材に行ったホストクラブでつい頼んじゃって相当な金額だったって言ってたような・・・)

集  「クリスマスプレゼントも兼ねて、奮発しちゃったよ」

集  「ほんとはアクセサリーみたいなものの方がいいのかなーなんて悩んだりもしたけど・・・そっちはもしかしたら、近々ちゃんとした物を贈ることになるかもしれないし・・・」

主人公「えっ?」

集  「あーいや、なんでもない」

集  「乾杯しようか、貸してごらん」

慣れた手つきでボトルを開けると、綺麗なフルートグラスにワインを注ぐ。

集  「見てごらん」

主人公「あ、泡が・・・」

集  「これはね、このワインを飲むのに最もふさわしいグラスなんだよ。普段はあいつらに使われたら困るから、こっそりしまってあるけど今日は特別に・・・」

グラスの中でワインが揺れる。

集  「○○ちゃん、メリークリスマス」

主人公「メリークリスマス」

静かに乾杯をした。

主人公「美味しい・・・」

集  「よかった、喜んでもらえて」

集  「うん、いちごのケーキもすごく美味しいよ!」

集  「○○ちゃんと結婚したら、うちの店はデザートの幅が広がりそうだな・・・」

主人公「日中はカフェみたいにして、もっと若い人が来てくれるようにしてもいいんじゃないですか?」

集  「お、それいいね~」

(集さんは、いつも何気なく未来の話をしてくれるからすごく安心できるんだよね・・・)

集  「ほら、ほっぺにクリームがついてるよ」

主人公「どこですか?」

集  「もうちょい右、ああもうちょっと下・・・・ほら、ここだよ」

主人公「わっ・・・」

集さんは突然私をぐっと抱き寄せると、頬についていたクリームをキスで拭い取った。

集  「うん、さらにおいしくなった」

集  「ハハハ!」

主人公「もう・・・集さんったら」

集  「ん、今さら照れちゃったとか?」

主人公「だって・・・」

集  「じゃ、こっちも・・・」

そのままそっと唇を重ねる。

(あ、いちごの味・・・)

集  「いつもより、甘いキスだね」

主人公「もう・・・」

集  「知ってる?ワインとイチゴは、キスをじっくり味わうのにちょうどいいんだよ・・・」

私の口の中にワインを浸したイチゴを含ませると、再びゆっくりと唇を重ねた。

まだそれほど飲んではいないのに、今日の集さんはいつもより積極的だ。

(なんだかドキドキしちゃう・・・)

集  「来年のクリスマスも、その次の年もこんな風に一緒に過ごせるといいね」

主人公「そうですね」

集  「来年は、人数が増えてたりして・・・」

主人公「そうですね、来年はみんなでクリスマスを・・・」

集  「おっと、違うよ~。ほら、○○ちゃんとオレが家族になってて、子供が生まれたりしてさ?」

主人公「集さん、それはさすがに来年のクリスマスには間に合わないんじゃ・・・」

集  「そっか。ハハハ」

集  「「ねぇ、○○ちゃんは、将来、男の子と女の子どっちが欲しい?」

主人公「えーと、私は・・・元気な赤ちゃんが生まれてくれるなら、どちらでもいいですよ」

集  「なんかオレ、今の言葉に感動した・・・早く生まれておいで~パパでちゅよ~」

集さんが私のお腹を撫でた。

主人公「ちょ、まだ妊娠してませんからっ!」

集さんは真顔で何かを考えているようだ。

主人公「ふふ、集さんったら真剣になりすぎですよ」

集  「そう?ついね。ごめんごめん」

集  「この間まではさ、○○ちゃんもまだ若いし、仕事も楽しい時期だろうから結婚はもうちょっと先でもいいかな~なんた思ってたけど・・・なんだか今日、小さい子を見てたら急に羨ましくなっちゃって、おれたちにも子供がいたらいいなぁ、なんて思っちゃたよ」

主人公「あ・・・それ、私も考えてました」

集  「そう?じゃ、そろそろ名前とか考えておいた方がいいのかな・・・」

主人公「それはちょっと気が早いような・・・」

集  「ハハハ、そっか」

ギュッと抱きしめると、集さんが私に優しくキスをする。

(早くそんな日が来るといいな・・・)

二人で過ごす初めてのクリスマスは将来が楽しみなるような、あたたかいクリスマスになった。







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ボス、終った~(^▽^;)

かなり気分的に乗らないので・・・・

独り言を思ったまま書くと、たっくんなみの暴言になりそうなので自粛しましたm(_ _ )m


残すは達郎のみ!!

明日で終れるかな・・・?

年末にクリスマスとか・・・ほんと気分が乗らないわ