以下ネタバレです
(痛いけど、大丈夫かな・・・)
流輝さんに言ったらたぶんダンスは中止になる。
(楽しくなってきたのに、止めたくないからいいよね。言わなくて・・・)
言った方が良いと思うんだよね~
いつも我慢してるけどさ
絶対見破られるんだから・・・
流輝 「・・・」
主人公「流輝さん、どうかしたんですか?そんな渋い顔して。踊りましょうよ」
手を差し出すけれど、流輝さんはジッと見てくるだけで動こうとしない。
主人公「流輝さん?」
流輝 「お前な・・・来い」
主人公「来いって、どこにですか?」
差し出した手を掴まれ、ゆっくりと隅の方に連れて行かれた。
流輝 「座って、足出せ」
主人公「う・・・」
(バレてる・・・。仕方ない、見せよう)
流輝 「・・・たく、こんなところで我慢しやがって。誤魔化そうとしたことは、後からたっぷり反省してもらうとして」
主人公「反省って・・・」
流輝さんはしゃがむと、痛む足首を持ち、軽く動かしている。
流輝 「これは痛くないか?」
主人公「はい・・・。あ・・・つぅ」
流輝 「この角度だけが痛んでいるのか。まあ、腫れてないし、大きな怪我ではないだろ」
主人公「よかった・・・。ありがとうございます」
流輝 「じゃあ、帰るぞ」
立ち上がりながら、そんなことを言う。
主人公「ちょ、ちょっと待ってください。大きな怪我じゃないですよね?私も大丈夫ですし、まだ踊りましょうよ」
気の使い方が違う気がするんだよね・・・
流輝 「踊ってたら酷くなるだろうが。腫れてきて、熱出したらどうすんだ」
主人公「ま、まあ・・・明日は休みですし、寝てれば治るかなーと・・・」
流輝 「は?」
主人公「まだ、この場所にいたいんです。流輝さんと踊りたいですし・・・」
(ああ、ダメだ)
(自分がワガママ行ってるのが分かってるから、言葉が尻すぼみする・・・)
流輝 「自分で言ってて分かったようだから、帰るぞ」
主人公「・・・はい」
流輝 「ったく、そんな気落ちするな。オレは十分楽しんだ」
主人公「はい。私も楽しかったです」
流輝 「お前がまた来たいって言うなら、連れて来てやる。だから、今日は帰るぞ。ほら、掴まれ」
主人公「そこまでしてもらわなくても大丈夫なのに・・・流輝さんって過保護ですよね」
流輝 「・・・言ってろ」
うすらと頬が赤くなっているのがわかる。
その様子を見ると嬉しくて、胸がポカポカしてきた。
流輝 「何笑ってんだよ」
主人公「いいえ、別になんでもないです」
流輝 「ウソつけ。ニヤニヤしてるぞ」
主人公「ニヤニヤって・・・もう、そんな顔してません」
流輝 「してるじゃねーか。なに変なこと想像してんだよ」
(もう・・・!)
差し出された腕に体を預け、ゆっくりと車へ向かった。
あれ?デザートは?楽しみにしてたのに・・・
流輝 「・・・お前ね、何度も振り返ってそんなにあのレストランが気に入ったのか?」
デザート食べそびれたんで・・・心残りなの
主人公「はい・・・」
振り返るとまだ目で確認することが出来るレストラン。
(本当だったらまだあそこで楽しんでたんだな)
主人公「流輝さん、せっかくのクリスマスなのに、ごめんなさい」
流輝 「お前ほどクリスマスに思い入れは無いから、気にするな」
主人公「でも・・・」
流輝 「元々、来れなかったかもしれないんだ。そっちのコースにするだけ」
(コースって・・・お仕置きって事だよね・・・)
主人公「そっちって・・・流輝さん!」
流輝 「くくっ、ま、そういうことだ」
片手を伸ばし、私の頭をポンポンと二度叩いてくれた。
そして、もう一度、小さい声で優しく呟く。
流輝 「だから、気にするな」
流輝さんは少し遠回りをしてくれて、ドライブがてらイルミネーションを見ることが出来た。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、アパートの前で車は止まった。
主人公「キレイでしたね。あの中、歩きたかったです」
流輝 「治ったら行けばいいだろ」
主人公「ふふ、そうですね」
シートベルトを外し、ドアを開けようとする。
流輝 「動くな」
主人公「ええ!?どうしてですか?」
流輝 「見ていれば分かる」
主人公「はあ・・・」
車から降りた流輝さんは、助手席の扉側へ移動し、車のドアを開けた。
流輝 「オレとしたことが、さっきの会場で忘れていたからな」
主人公「何をです?」
流輝 「これだ」
そう言うと私の体を横抱きするため、腕を膝の下に入れたきた。
主人公「ちょ、ちょっと!このくらい大丈夫ですから!」
流輝 「あ、こら。暴れるな!」
主人公「1人で歩けます!!」
流輝 「エスコートしてやるって言ったんだから、黙ってろ」
主人公「だって・・・重いですよ」
流輝 「だな。まあ、オレぐらいの男だったら、問題ない」
主人公「ちょっとは否定してくださいよ・・・」
(靴を履かせてもらった時も感じたけど、流輝さんって王子様みたい・・・)
(ちょっと口が悪くて、でも優しい王子様だな)
間近で見上げる流輝さんの横顔に、思わず見とれてしまった。
家に入ると流輝さんは、私をベッドに寝かせ、救急箱から湿布を取り出す。
流輝 「貼るぞ」
主人公「お願いします・・・う・・・冷たい!」
流輝 「くく、眉間にシワ寄ってるぞ?」
主人公「そのぐらい冷たいんです。まだ、部屋も暖まってないし・・・・」
流輝 「じゃ、体が温まることするか?」
何を、なんて聞かなくても分かる。
(どうして、いつも意地悪な顔するんだろう)
流輝 「ったく、何か反応しろよ。今は怪我人だからしねーよ」
そうなの?
主人公「・・・」
流輝 「なんだ?無反応とはつまんねーな」
流輝さんは不思議そうな表情で、覗きこんでくる。
(正直に言ったら呆れられるんだろけど・・・)
(でも・・・言わずにはいられないよ)
主人公「クリスマスなのにごめんなさい・・・」
流輝 「ったく、大丈夫って言ってんだろ。いちいちそんなこと気にするな」
主人公「でも・・・なっ、何するんですか!」
腕を伸ばし、大きな手で私の頭をくしゃくしゃっと撫ではじめた。
流輝 「これ以上謝ったら、いつもの20倍きついお仕置きをしてやる」
(いつもの、なんて言ってそんなことされたことないのに・・・)
じんわりと広がっていく、流輝さんの優しさに言葉が詰まる。
しんみりとした空気を変えようと、茶目っ気を出してみた。
主人公「お仕置きって、どんなことされるんですか?」
流輝 「はあ?」
主人公「教えてください」
流輝 「それはだな・・・」
(やっぱり考えてなかったんだ)
流輝 「おまえに、からかわれるなんてな」
流輝さんはニヤリ、と笑い耳元に唇を押し当てる。
主人公「な・・・っ、ちょ、ちょっと!?」
流輝 「こういうことを、一週間ぶっ通しでやるよ。それが、オレ流のお仕置きだ」
流輝 「ちょっと待ってろ。出かけてくる」
流輝さんは立ち上がり、玄関へと向かう。
主人公「あ、じゃあ私も・・・!」
流輝 「ダメだ。お前はそこから動くな。いいな」
びしっと言い、流輝さんは私の応答を待たずに家から出て行ってしまった。
(どこに行くのかな?)
ドアをジッと見つめる以外、することがなく流輝さんの帰りを待った。
暫く待っていると、ドアが開く音が聞こえてくる。
ガチャッ
流輝 「おっ、言いつけを守ったみたいだな」
主人公「動いたらまた迷惑をかけてしまうかもしれませんし・・・」
主人公「何、買ってきたんですか?」
流輝 「大人しくして待ってろ」
主人公「また、それですか?」
流輝 「ああ。台所、借りるぞ」
主人公「はい・・・」
しばらくすると、カチャカチャとかき混ぜる音が聞こえてくる。
主人公「あの、何作ってるんですか?」
流輝 「秘密。黙って待ってろ」
主人公「今日はやけに秘密が多いですね・・・」
流輝 「クリスマスだからな。簡単に教えたら何もおもしろくねーだろ」
そう言われると、好奇心が胸に広がっていく。
(覗いたりしたら怒られるから、我慢しないと・・・)
(でも、気になる!)
流輝さんの料理をする音を聞きながら、やきもきする。
その時家の電気が突然消えた。
主人公「て、停電!?流輝さん、どこですか!」
流輝 「大丈夫だから、待ってろ」
ブレーカーでも落ちちゃった?
暗闇に慣れてきたのか、ぼんやりと流輝さんの背中が見える。
(何しているんだろう・・うーん)
流輝 「そっち行くからな」
振り返った流輝さんの手元には、火が灯っていた。
主人公「あの・・・それって、ケーキですか?」
歩くたび、灯ったロウソクの炎がゆらゆらと揺れる。
流輝 「それ以外、何に見えるんだよ」
主人公「意地悪です・・・・」
流輝 「くく、あまりにも呆けた顔をてるから、ついな」
テーブルの上にケーキを置き、ベッドの傍に移動した。
流輝 「レストランでケーキ食ってなかったから、そんな泣きそうな顔してんだろ?」
バレたか
流輝 「どんだけお前はお子ちゃまなんだよ」
クリスマスケーキ楽しみにしてたんだもん
それにあんな高級なお店のデザート食べそびれちゃってちょっと悔しかったのΣ(・ω・ノ)ノ!
主人公「ち、違います!私は・・・」
流輝 「くくっ、すぐにムキになるのな。わかってるよ。この部屋でだって、ちゃんとクリスマスを過ごせるだろ?」
主人公「・・・はい。流輝さん、すごく素敵なクリスマス、ありがとうございます」
流輝 「即席ケーキだから、あんまり派手に出来なかったけどな」
主人公「そんなことないですよ。可愛い、苺のケーキ・・・・」
流輝 「気に入ったんなら、問題ない。ほら、ろうそく消せ」
頷き、ふーっと息をふきかけた。
主人公「真っ暗になっちゃいましたね」
流輝 「ああ、電気点けてくるか」
明かりの下でケーキを見るが、やはり可愛い。
魅入っていると流輝さんはフォークを手に取り、中央に置かれた苺に刺した。
流輝 「ほら、苺食べろよ」
(こ、これは・・・)
主人公「あの・・・自分で食べられますし・・・」
流輝 「ダメだ。ほら」
流輝さんはそう言ってなかなか引いてくれない。
あ~ん、って食べちゃえ~( ´艸`)
(恥ずかしいけど・・・えーい!)
パクッ、と苺を口の中に入れる。
流輝 「なんか、こういうのもいいな」
主人公「・・・何がですか?」
流輝 「食べさせるって行為。餌付けしてるみたいだな」
主人公「なんか、流輝さんが言うと怪しいですね」
流輝 「・・・そうか?」
主人公「あの、あとは自分で食べますから・・・!」
流輝 「ああ、そうだな」
(あれ、いつもならまだまだ引かないのに・・・)
そんなことを思いながらケーキを食べていくと、スポンジの中に小さな箱があった。
主人公「・・・?」
首を傾げ、フォークで突っついてみる。
(箱だ・・・。食べ物じゃない)
箱の周りにだけ生クリームが塗られてなくて、綺麗な状態で取り出せた。
主人公「あの、これ・・・」
流輝 「・・・」
流輝さんは笑うだけで、答えてくれない。
(開けていいよね・・・?)
箱を開けると、指輪が入っていた。
主人公「・・・」
流輝 「食い意地張ってるから、これで満足だろ?」
主人公「流輝さん・・・」
嬉しくて、ベッドから流輝さんに抱きついていた。
流輝 「あ、こら。動くなって言っただろ」
主人公「私の為にこんなことしてくれて・・・すみません」
流輝 「あーあ、今謝ったな」
主人公「え・・・?」
ニヤリと笑った次の瞬間、流輝さんはキスをしてくる。
それも、私の舌を絡め、執拗なキスだ。
主人公「ん・・・っ、はぁ・・・」
流輝 「生クリームの味」
喉を振るわせて笑う流輝さんは、もう一度キスをしてくる。
流輝 「甘くて、いつもより美味いな」
(それは、どっち・・・って何考えてるんだろう私)
(そんなことより・・・!)
唇が離れた瞬間、まくしたてるように叫んでいた。
主人公「ど、どうして、突然キスしてくるんですか!」
流輝 「さっき言ったよな。これ以上謝ったらいつもの20倍のお仕置きをしてやるって」
主人公「そ、それは・・・」
流輝 「今日はクリスマスだからな。特別サービスでさらに倍の40倍にしてやる」
主人公「で、でも・・・私、今、足が・・・」
流輝 「安心しろ。痛みなんて感じさせねーから」
流輝 「んなこと、わかってんだろ?」
主人公「悪化したらどーするんですか!」
流輝 「・・・ま、悪化したら考えるとするか」
主人公「流輝さん!」
流輝さんは問答無用とでもいうように、ドレスを脱がし始めた。
流輝 「仕方ないだろ?お前を脱がせたいって思ってんだから」
主人公「・・・え、でも、待ち合わせのとき、もったいないって・・・」
流輝 「ドレス姿は堪能した。次は、お前の生の姿を堪能したいと思ってな。悪化したら、責任とって面倒見てやるから、任せろ」
(何をどう、任せればいいのよ!)
よくわからないことを言われ、もう反論する気にもなれない。
主人公「あの、40倍はたぶん・・・体もたないと思いますから・・・」
流輝 「小分けにしろって?」
流輝 「ま、夜は長い。それもいいかもな」
流輝さんはそれだけ言うと、いつものようにたくさんのキスをしてくる。
主人公「ん・・・っ」
流輝さんの唇がキスをすると、優しさが広がるように心地いい。
でも、キスを重ねるごとに敏感になっていく。
流輝 「40倍楽しませてもらうから、今日はゆっくりペースだ」
主人公「・・・そんな、こと、言わなくてもいいのに・・・」
酷だわ~( ´艸`)
流輝 「ハッキリ、伝えておいた方がイイと思ってな」
主人公「なんか今日の流輝さん、肉食ですね・・・」
流輝 「お前もだろ?少し、ペースあげるぞ?」
コクン、と頷くと、流輝さんのキスが激しくなっていく。
舌で首筋を強く舐める。
(自分の体なのに、いうことを聞いてくれない・・・)
流輝さんの腕の中で、彼の行動に揺さぶられ甘い時間を過ごしていく。
その日は本当にいつもの40倍、長く激しい夜を過ごすことになった。
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流輝と昴が同一人物に見えてきた∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
ケーキ作っちゃったりしてさ
でも、さすがに流輝の場合は時間なかったし
買ってきたスポンジにアレンジ加えたのかな?
じゃなかったら家にすでに仕込んであったの?
それを取ってきたとか?
通常の流輝の優しい眼差しの顔すごく好きだし
本編のスチルも好きなんだけどね
番外編の流輝の顔・・・好きになれない
正直私の中では残念な部類に入る
絵師さんが違うのかな?
なんだろな~
このシリーズ終わり方が無理矢理締めてる感がすごく嫌なんだけど・・・
実はシンデレラの時も思ったの
でも、怪盗になったらよけい感じるんだよねσ(^_^;)